僕らの社会主義 の商品レビュー
19世紀イギリスの社会主義は夢想的、空想的と言われたが、現代社会の課題解決の為にここにルーツを求める二人、コミュニティデザイン山崎亮さんと哲学者國分さんの本 こころに残った事柄など… * 「楽しさ自給率」を上げる。コミュニティの活動も他人から与えられるのではなく自分たちで楽し...
19世紀イギリスの社会主義は夢想的、空想的と言われたが、現代社会の課題解決の為にここにルーツを求める二人、コミュニティデザイン山崎亮さんと哲学者國分さんの本 こころに残った事柄など… * 「楽しさ自給率」を上げる。コミュニティの活動も他人から与えられるのではなく自分たちで楽しさを見つける * 2025 団塊の世代が全員75歳以上になる * 社会福祉 * 「地域が丸ごと開かれた福祉施設」←皆が施設に入るのではなく自宅で過ごしたい人たちが帰ってくる。コミュニティデザインの人の話。課題はたくさんありそうだが理想をここに置くのは良いと思う * 地域主体→楽しい社会主義。社会主義とは歴史的に旧ソ連の独裁など怖いイメージがするが、19世紀イギリスの社会主義提唱者はマイルドな人々が集って対話して課題を解決する姿を理想としていた。と私は受け取った
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社会主義や共産主義は過去の失敗から独裁や権威主義といったイメージが強く根付いているが、重要なのはそこではなくそれらの起源や本質に迫ることである。すなわち近現代の社会運動家が目指した有力階級以外の人々も平等に幸福に暮らせる理想の社会について紐解くことは現代社会においても大きな意義が...
社会主義や共産主義は過去の失敗から独裁や権威主義といったイメージが強く根付いているが、重要なのはそこではなくそれらの起源や本質に迫ることである。すなわち近現代の社会運動家が目指した有力階級以外の人々も平等に幸福に暮らせる理想の社会について紐解くことは現代社会においても大きな意義がある。
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あんまりいい印象のない「社会主義」。 それをちょっと軽く「ぼくらの社会主義」といわれても・・・と思いつつ、自分の長らくの疑問に対して、最近、いろいろな面でヒントを与えてくれる國分さんの本なんで、読んでみた。 いわゆるマルキシズム、共産主義、ボルシェヴィズムとは違う、歴史的にも...
あんまりいい印象のない「社会主義」。 それをちょっと軽く「ぼくらの社会主義」といわれても・・・と思いつつ、自分の長らくの疑問に対して、最近、いろいろな面でヒントを与えてくれる國分さんの本なんで、読んでみた。 いわゆるマルキシズム、共産主義、ボルシェヴィズムとは違う、歴史的にもうひとつの可能性としてあったイギリスの社会主義。 まあ、いわゆる「空想的社会主義」とエンゲルスの言ったものなんだけど、「空想」じゃなくて成功した事例もあるわけで、適切なネーミングではないとのこと。 そうか〜。いわゆる共産主義は嫌いな人も、「空想的社会主義」というラベルをつけられているものをあえて学んでみようという気はおきない。 で、そのもう一つの社会主義は、楽しい、美しいものということ。 働く人、生活する人が楽しいこと。生活を美しくすること。 たしかにこれって、素敵だな〜。 ロバート・オウェンは、ニュー・ラナークで成功したんだけど、同様の取り組みをアメリカでやってことごとく失敗したとのこと。彼は、村や町という単位でシステム全体を変えないとその下位システムを変えてもダメという考えだったんだけど、弟子たちはまずは具体的にやれるところから小さく始めるというステップをとりはじめる。これがうまく行って、いまだに活動を続けている協同組合もあるとのことで驚き。 もちろん、システムの一部を変えることに成功しても、それをシステム全体の大きな変革につなげることはまた別の話しみたいで、かならずしもそこが成功しているわけではなさそう。 この話って、いろいろな面でとても示唆に富むな。つまりは、システムとサブシステムの関係、システムの境界ということが関係しているんだと思う。 イギリスの社会主義にもいろいろな課題があって、それをそのまま受け入れるという話しではなくて、いいところをつまみ食いしようというのがこの本の主旨。 本の最後のほうでは、市民参加の話しとか、ファシリテーション、ワークショップの話になってくる。 これって、ティールぽいな〜、と思った。 欲をいえば、ロバート・オウエン、ウィリアム・モリス、ジョン・ラスキンなどの考えていたこと、具体的やっていたことがもう少し紹介されているとよかったかな。 あと、フーリエとか、サン・シモンとか、他の「空想的社会主義者」との違いとかも整理してほしかった。 きっと、その辺の話しは、違う本をよめば、書いてあるんだろうけど。
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社会主義の可能性を示唆してくれるかなと思い読んでみた。でも思ってたのとはちょっと違いました。まーでもこれからは対話が大事なんだろな。
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対談本。 深める議論というより、それぞれの仕事を持ち寄り、重なる部分などから、新しい切り口を広げるというような内容。 社会主義というと終わった話のように感じがちだが、民主主義にこそその限界を感じさせられる機会が多く、よく考えると、実現可能性という意味からの難しさはあるものの、これ...
対談本。 深める議論というより、それぞれの仕事を持ち寄り、重なる部分などから、新しい切り口を広げるというような内容。 社会主義というと終わった話のように感じがちだが、民主主義にこそその限界を感じさせられる機会が多く、よく考えると、実現可能性という意味からの難しさはあるものの、これから追い求めるべき理想像が社会主義にはあるのではないか、とも感じていたところ。 この本で上に述べた話が直接語られている訳ではないが、重なるところはあって、新しい気づき、あるいは言葉になっていなかったもやもやが言語化されたところがあった。 例えば具体的には「常に主義を参照しながらしか話さないのだったら、何も考えてないってことですしね。内容が首尾一貫しているわけじゃないってのは当たり前ですよ。」という國分さんの指摘は、自分のゼミ論や国の審議会の松村氏の議論における「市場原理(万能)主義」に感じていた違和感を明確な形で切り裁いてもらえた気がして、すごくすっきりした。 良著
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19世紀イギリスに、もしかして僕らの社会主義があったのかも。 -------- 「僕ら」がつく本はヤバい(よろしくないほうの意味で)、というのが僕の持論だ。ヤバそうだが、しかしこの二人がいったい何の話をするんだ? そんな興味に抗えなかった。 このところ、イギリスで起きていたこと...
19世紀イギリスに、もしかして僕らの社会主義があったのかも。 -------- 「僕ら」がつく本はヤバい(よろしくないほうの意味で)、というのが僕の持論だ。ヤバそうだが、しかしこの二人がいったい何の話をするんだ? そんな興味に抗えなかった。 このところ、イギリスで起きていたことが手本になることがたびたびあったので、ラスキン、モリス、オウエンといったあたりが気になっていた。1ページ目からこの三名の名前が出てくる。やった、(自分にとって)ヒットの予感。 「いまではほとんど顧みられることのない、この忘れ去られた社会主義」に、著者の二人は心奪われていたのだそうだ。 さて肝心の内容は。 すげーざっくりいうと、古典にあたって、よい言葉を自分の立場や指向の説明に使う、そういう本だなー、という印象だ。これは悪口ではない。國分氏がかつて自著で、「古典から古典であるということ以上の価値を引き出したい」と延べていたが、まさに本書もそれに成功したといえるのではなかろうか。 さて、社会主義、である。主義という言葉の持つ記号的機能のせいで、非常に狭い視野で見られがちな社会主義だが、モリスらが活躍した19世紀イギリスは、楽しく、美しい社会主義を目指していたのだ、ということが、言葉の端々から伝わる。 日本社会の格差は広がり、あたかも19世紀イギリスに似てきている。ただイギリスにあった、そうした思想が、我が日本の社会にはどうにも感じられない。 革命は起こすものではなくて、起こるものであり、起きた後どうするか。立ち止まるのではなく、革命を起こすでもなく、何かを少しやってみる、ということ。すぐモノを買わせようという世の中で、そういう発想は通用しないのだろうか。否、いけると思うんだけどなあ。ちょっと元気が出たぞ。
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社会主義に対し抱きがちな先入観からはなれ、ウィリアム・モリスらが19世紀イギリスで提唱していたような生活の豊かさを求める社会主義をみなおして現代へ生かせるヒントを探るという試みでした。装飾のもつ意味、生活における対話・言葉の重要さ、など、日常生活から少し大きなテーマまで広い射程で...
社会主義に対し抱きがちな先入観からはなれ、ウィリアム・モリスらが19世紀イギリスで提唱していたような生活の豊かさを求める社会主義をみなおして現代へ生かせるヒントを探るという試みでした。装飾のもつ意味、生活における対話・言葉の重要さ、など、日常生活から少し大きなテーマまで広い射程で議論が展開され、面白かったです。
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社会主義と聞くと、たしかに想起することは共産主義のことで、あまり良いイメージはないかも。 でも、協同組合をはじめとして社会主義にもさまざまな形があって、言葉からすぐに連想されるイメージをそのまま受け取るともったいないよね。 〜主義 という言葉で一括りにしがちだけど、現場の問題はひ...
社会主義と聞くと、たしかに想起することは共産主義のことで、あまり良いイメージはないかも。 でも、協同組合をはじめとして社会主義にもさまざまな形があって、言葉からすぐに連想されるイメージをそのまま受け取るともったいないよね。 〜主義 という言葉で一括りにしがちだけど、現場の問題はひとつの主義では解決に結びつかない。〜主義みたいに簡単に済ませるのではなく、どんな主義でも良いところやヒントは得たほうが良いし、そういう姿勢や見方が大事なのかな。 とりあえず、対話形式でさらさらっと読めるよ
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空想社会主義と呼ばれていた一派に光を当てる著作。対談形式。 人生について重きを置いた労働という方針が心を打つ。
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ウィリアム・モリスが前半で大きな位置を占めていた.建築と装飾の合致という考え方が新鮮な感じだった.後半では社会福祉の観点から,広範な議論が続くが,次々に飛び出す様々な本のジャンルがこれまた凄い範囲を網羅していることに驚いた.よく読んでいるものだ.それが仕事かもしれないが,かなりの...
ウィリアム・モリスが前半で大きな位置を占めていた.建築と装飾の合致という考え方が新鮮な感じだった.後半では社会福祉の観点から,広範な議論が続くが,次々に飛び出す様々な本のジャンルがこれまた凄い範囲を網羅していることに驚いた.よく読んでいるものだ.それが仕事かもしれないが,かなりの集中力が必要だと感じた.イギリスのある党首がDecent workという言葉を提唱した由.重要な視点だと感じた.
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