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彼女はもどらない の商品レビュー

3.8

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    15

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2024/10/05

ブログに批判的なコメントをしたことから始まる、負の連鎖に恐ろしさを感じます。 仕事や私生活でのストレス、SNSの怖さなどの現代的な要素と、フィクションならではの驚きの融合も巧みです。 登場人物が抱く、悪意や嫉妬や妬みなどの感情が表出する瞬間もリアルで、イヤミスと呼ぶに相応しい...

ブログに批判的なコメントをしたことから始まる、負の連鎖に恐ろしさを感じます。 仕事や私生活でのストレス、SNSの怖さなどの現代的な要素と、フィクションならではの驚きの融合も巧みです。 登場人物が抱く、悪意や嫉妬や妬みなどの感情が表出する瞬間もリアルで、イヤミスと呼ぶに相応しい、息苦しさを覚える作品でした。

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2023/12/11

意識の戻らない寝たきりの妻と幼い娘を抱える官僚の棚島 雑誌編集者の楓 それぞれが生活に問題や憤りを抱え、匿名の掲示板でも不満を抱き… 完全に盲点だったと言うか、想像できない展開に言葉を失うと共に、登場人物たちの「些細な悪意」が引き起こした最悪の未来に少しリアルさを感じて怖かっ...

意識の戻らない寝たきりの妻と幼い娘を抱える官僚の棚島 雑誌編集者の楓 それぞれが生活に問題や憤りを抱え、匿名の掲示板でも不満を抱き… 完全に盲点だったと言うか、想像できない展開に言葉を失うと共に、登場人物たちの「些細な悪意」が引き起こした最悪の未来に少しリアルさを感じて怖かったです タイトルの「彼女」は誰なのか 失った、失われた彼女たちがあまりに多い

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2023/07/22

2人の視点からなる物語。 驚くようなどんでん返しが決まっていて、それでいて随所随所に張り巡らされていた設定が全て意味を持っているため、モヤモヤする部分が全くなかった。 もちろんどんでん返しは凄いのだが、普段周りの人に自制できているのに、SNSやネット上の相手にはとんでもない言葉の...

2人の視点からなる物語。 驚くようなどんでん返しが決まっていて、それでいて随所随所に張り巡らされていた設定が全て意味を持っているため、モヤモヤする部分が全くなかった。 もちろんどんでん返しは凄いのだが、普段周りの人に自制できているのに、SNSやネット上の相手にはとんでもない言葉の攻撃をすることは、悲劇を生むことにつながるのだなと教訓になる作品でもあった。

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2024/04/01

 ブログへのコメント等、ネット投稿を通して悪意がエスカレートし、やがて悲劇へとつながっていく様を描いた作品。3部からなる。      * * * * *  主人公は2人。出版大手で編集者を務める綾野楓と経産省の職員・棚島。この2人の視点での物語が交互に展開されていきます。 ...

 ブログへのコメント等、ネット投稿を通して悪意がエスカレートし、やがて悲劇へとつながっていく様を描いた作品。3部からなる。      * * * * *  主人公は2人。出版大手で編集者を務める綾野楓と経産省の職員・棚島。この2人の視点での物語が交互に展開されていきます。  互いにストレスフルな職場です。  ささくれ立った気持ちの捌け口を求めるかのように、攻撃的なコメントをネット上で闘わせる2人。  顔も知らない相手への口撃に、読んでいる方ももやもやハラハラが募って疲れるばかりでした。  プロローグでの衝撃的な描写からも、殺人事件が起きるまでの軌跡を辿るだけのイヤミスかと思っていましたが、そんな単純なストーリーではありませんでした。  第3部は思わず唸ってしまう展開で、そのタイトル「真実」に相応しい見事な終章だったと思います。 

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2022/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

序章と帯のあらすじで すっかり騙されたまま読み進んで 最後の最後まで勝手に思い込んで えっ? うそやん? そういうこと? 伏線回収で あー ってな小説でした。 面白かった! 強くて嫌なやつ2人の登場人物だと思ったけど やはり 人間は弱い生き物です。

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2022/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

叙述トリックの作品ぽさが序盤から香ってくる。だから、叙述トリックが待ち受けてるんだろうなと気構えて読んでしまう。ただ、その展開自体は相応にショッキングで、叙述トリックのためだけの物語にはなってしまっているものの、ハラハラしながら楽しめた。主人公の楓の精神がおかしくなってからは、読みにくさが目立った。ただ叙述トリックってどうしてもご都合主義というか、作者の切り取り方がすごく不自然だから、最後の怒涛のネタバレ描写のときにちょっと引いちゃうんだよな。

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2021/08/22

記憶を消してもう一度読みたい作品。 楓のストーカーやヒロイン問題と、棚島の家庭がふたりの視点で進んでいくが、2周目と1周目とでは訳が違う。 伏線回収も綺麗で終わり方も収まりが良かった。

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2021/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冒頭 ずっこくないですかね。棚島=ソラパパが楓を殺すっていう結末に向けて物語が加速してる、と思わせといてのジェットコースター。もちろんしてやられましたとも。 楓への悪意の集中度合いがえぐい。匿名性の怖さというより、本当の自分を「埋めて、忘れて、存在しないことにしたい」楓の歪みが引き寄せてしまったように思う。 気になったこと一つ。 第一部の終わり、十一月十一日(2)にある4つの証言。これを言ったのは誰か、について。 最後深雪の墓参りに行った利一が裁判の中で棚島、水峰、夢乃、楓の母の四人の思いが語られた、と回想する。となると、「血まみれになった姿を見て、ようやく我に返りました」は夢乃の証言なんだよ。夢乃は犯行を目撃したの? 病院と楓の自宅は徒歩で行き来できる距離のようだし、夢乃が病室に入って来たのは楓が出ていったあとだけど、夢乃はそれについて一言も話さないまま深雪の葬儀に出たんだろうか。 それともそもそも証言は夢乃のものではないのか? だったら誰の? あ、楓か? だとしたら4つの証言が誰のものかは言及されてないのか。 そこだけこんがらがってます。

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2021/04/18

まことさんのレビューを読んで、これまた私好みそうな小説かも!? とAmazonでポチリとやった。 装丁が印象的で、他のフォロワーさんの本棚でも何度か見かけており、かなり気になっていた作品。 あまりに何度も見た装丁で、買った本が自宅に届いた時、あれ?私この本読んだことあったかも...

まことさんのレビューを読んで、これまた私好みそうな小説かも!? とAmazonでポチリとやった。 装丁が印象的で、他のフォロワーさんの本棚でも何度か見かけており、かなり気になっていた作品。 あまりに何度も見た装丁で、買った本が自宅に届いた時、あれ?私この本読んだことあったかも!? と思ってしまうほど(笑) 内容は期待通り! こういうの大好き♪ 何か書くと、ネタバレしちゃいそうで、感想が書きにくい(^-^; 雑誌編集者の楓は、自身が手掛ける雑誌の小冊子の中の、タイアップ広告に、 「サポーターなんてつまらない!夫と子どもの人生をサポートするだけじゃなくて、自分が主役になって輝こう!」 というキャッチコピーを載せてしまい、それが一部の反感を買い、インターネットで炎上する。 まずここで、インターネットの炎上というキーワードが。 その後、その雑誌編集から外される。 その後の楓が担当することになったのは、娘の衣装を自作する人気ブロガーだった。 このブログに、楓が批判的なコメントを書いたことで、トラブルに発展していく 主軸はネット社会でのコメントによるトラブルだろうと思うが、そこから物語はストーカーにまで発展していく。 物語は、楓目線、人気ブロガーの棚島目線で交互に語られていく。 どちらの目線でも、何故か自分がその人に乗り移ったように、妙に感情移入しながら読んでしまった。 そして、読み進めること、終盤で・・・ えっ!? もうこれがミステルの醍醐味ですね。 えっ!? あれ??? たまらんです(*^-^*) 没頭して、半日で読み終わり♪ドキドキワクワク、楽しい小説だった♪

Posted byブクログ

2021/04/13

1回読んだだけではちょっと私には理解できなかった 2回読んでも無理だった 1年置いて読んだらやっと理解出来ました 自分自身の成長も感じました

Posted byブクログ