1,800円以上の注文で送料無料

精霊たちの家(上) の商品レビュー

3.3

8件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「百年の孤独」の後にラテンアメリカ文学に興味を持ち、本作を読むことにした。 暴力的で 支配的で傲慢なエステーバン 最も人間くさい存在であり、嫌悪感を抱いた。そんなエステーバンの妻 クラーラは沈黙し 距離を保って 霊的な世界に没入して境界線を引き、何か自分自身を保っているように思う。 娘のブランカ 息子のニコラスとハイメ それぞれの運命も気になる。 家族とは何か 魂が惹かれあう様 色々と考えさせられた。

Posted byブクログ

2025/09/22

ラテンアメリカの家庭生活がどういったものか空気感が伝わる。クラーラの予知能力という魔術的な部分がうまく日常に溶け込んでいた。 男と女、都市部と田舎の関係に優劣がついているような感じが伝わり、全体に貧しさが漂っている。その中で必死にもがいている感じがした。

Posted byブクログ

2025/07/22

☆3.5 暴虐武人  1章はストーリーが進む過程で、一家の性質の説明がはさみこまれる。この家族がいかにもラテンアメリカのファンタジー風だ。産まれた時から美貌の少女・ローサ。超能力で未来予知する女児・クラーラ。空飛ぶ冒険家の叔父。馬ほどの犬。1章は絶え間がない。  2章以降もメイ...

☆3.5 暴虐武人  1章はストーリーが進む過程で、一家の性質の説明がはさみこまれる。この家族がいかにもラテンアメリカのファンタジー風だ。産まれた時から美貌の少女・ローサ。超能力で未来予知する女児・クラーラ。空飛ぶ冒険家の叔父。馬ほどの犬。1章は絶え間がない。  2章以降もメインストーリーのあひまに、饒舌な余談がとめどなく流れこみ、止むことを知らない。(ともすれば、読者がうんざりするまでのあひだ、えんえんと。)  自然、ローサの許嫁のエステーパンと、クラーラが物語の中核を担ふ要素になるとわかる。エステーパンが村を再建し、社会情勢も変り、マジックはつづき……  しかし、私にはつねづけ疑問なのだが、結局マジックリアリズムといふものはファンタジーの一種なのだ。親身な物語でなく、どこか遠い国の蚊帳の外の出来事に思へた。心情や性格が単純で、ストーリーラインを楽しむ小説は個人的に合はなかった。ラテンアメリカに影響を受けた東山彰良の『流』もこの構造だった事をおもひだす。

Posted byブクログ

2023/10/16

男とちがって、一族の女たちは独自の気質を遺伝的に受け継いでいたので、人生の有為転変をとおしていろいろなことを学びとる必要はなかった。 江國香織さんおすすめの一冊。ものすごく面白かった。マルコス伯父さんも愉快だったけど、精霊たちの時代、からがとても。 百年の孤独は挫折したけど、精...

男とちがって、一族の女たちは独自の気質を遺伝的に受け継いでいたので、人生の有為転変をとおしていろいろなことを学びとる必要はなかった。 江國香織さんおすすめの一冊。ものすごく面白かった。マルコス伯父さんも愉快だったけど、精霊たちの時代、からがとても。 百年の孤独は挫折したけど、精霊たちの家のほうが比べものにならないくらい魅力的。 クラーラの時間の使い方がいい。 普段はどこかふわふわしているのに、必要なときは機敏に一生懸命動ける。 世界の裏側ではなくて手の届く範囲の人を必死で助ける。 自分の力の使い方についてバランスがとれている。 なんて優しくて愛に溢れた女性なんだろう。 男たちは物理的な力で世界を屈服させようとするけれど、女たちはそんなものを軽々と超えて本質をとらえる。 相手が探して欲しくない時は見つからない、なら仕方ないと思えるような。 この時代の大変さを考えるにうらやましくは決してないけれど。 労働者や女性や弱者に立ち上がれ、と強要するのではなくて、強者に、弱者から搾取してはいけません、女の子には優しくしましょうって教育するのが正解だと思う。現代だから言えることですが。 一方でやろうと思えば、地震の被災者を助けることも、農場と町ひとつ建設することもできるって人間の底力のすごさを感じました。現代人はどこから手をつけたらいいかわからない人ばかりじゃないですか?だってこの社会が、毎日お世話になっている技術がどういう仕組みか理解できなくなっているから。なんていうんだっけ。プラグマティズム? 魔法は一部の人にしか使えないけれど、科学は誰にでも使えるように変換することに注力したのが違いなんだろうか。これもなんていうんだっけ。ユビキタス? 南米の魔術は独特で、カリブの海賊はギリシア神話の魔女カリュプソに出会うし、ブードゥー教の霊媒術で初心者も無理やり除霊することができたりする。 青年は大体、メディエータのジェシーのイラストでイメージする。 革命家の秘密の恋人、とかロマンティックな設定のせいかなあ。下巻もいそいそと手に入れたので楽しみ。 その次はウンベルト•エーコ読むんだ。 ラテンアメリカ文学最高。 あんまり日本の戦国時代に気持ちがむかない。ので大河ドラマも挫折してる。 この本で、読み終わった本444冊目!

Posted byブクログ

2023/01/27

冒頭からわりとインパクトある展開で、さすがという感じ。この第一章で最後まで読むか読まないか決まるんじゃないかてことぐらい。そして最後までこのシーンが何度も脳内に蘇るとゆう。 この小説は今まさに読まれるべきなんじゃないかと思う。女は強い。

Posted byブクログ

2022/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

超能力を特段驚異のモノとして扱わず、そういう人もいるよねーな描き方で物語に自然に埋め込むのは、昔の南米の田舎のリアルなのか。精霊と共に彼らは生きていたのか。

Posted byブクログ

2021/12/20

うーん、、、誰ひとり登場人物に共感や理解ができない。 時代背景や展開上、仕方のない部分も多いとは思うけど、それにしてもという印象。 下巻は断念。

Posted byブクログ

2017/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大雑把に把握すると、女性三代記にして男性一代記(夫として父として祖父として)。 女性はみな個性的。 彼女らの性格は生まれつきのものに加え、育った時代の雰囲気の現れにもなっている。 グラデーションとしては、牧歌的→政治的。夢→悪夢。 三代の女性に対して背骨としてエステーバンがいるが、彼は夫として父として祖父として活躍呻吟する。 もう少し詳しく把握すると、 1-4章  ……マジカルで牧歌的な生活。クラーラとエステーバンの世代。 5-10章  ……身分違いの恋愛と社会主義。ブランカ、ペドロ・テルセーロ、ハイメとニコラスの双子、アマンダの時代。 11ー14章・エピローグ  ……リアリスティックに展開する軍事クーデターと独裁。政治的惨劇。アルバ、ミゲルの時代。エステーバンは老いる。 場所としては、 首都。お屋敷町にある「角の邸宅(おやしき)」。 南部ラス・トレス・マリーアスの農場。 を行き来する。 時代としては、 資本主義→数年間、社会主義の大統領(ただし共産主義的独裁ではない)→軍部の独裁(独裁は一時のことだろうと資本家ははじめは楽観) wikipedieによれば、 「チリ・クーデター(スペイン語: Golpe de Estado Chileno)とは、1973年9月11日に、チリの首都サンティアゴ・デ・チレで発生したクーデターのこと。世界で初めて自由選挙によって合法的に選出された社会主義政権を、チリ軍が武力で覆した事件として有名である。」→ピノチェト独裁政権。 連想できるのは、「百年の孤独」「嵐が丘」「赤朽葉家の伝説」。 エステーバンには「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のダニエル・デイ・ルイスをイメージしたりした。 一冊で三色。大満足。

Posted byブクログ