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階段を下りる女 の商品レビュー

3.3

18件のお客様レビュー

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2024/07/04
  • ネタバレ

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はじめは読みにくいかなと思って途中でやめてた。 失われた名画との再会が若き日の秘めた思いを駆動させるって。 僕は作者なのかな。法律家だし。 イレーネとは何者だったのか。彼女は誰のものにもならないことで皆の心に残り続けたのかな。 そして、イレーネがした罪、なにかのテロリズム?なんなのかはわからなかった。 世界的な画家シュビントと、グントラッハという大金持ち、そして弁護士の語り手。 人生の満足はお金や地位や名誉ではないんだろう。 高みにたどり着いたひとだけが手放せるものかもしれないとも思った。王族に生まれた釈迦のように。 そして優秀な人には見えない景色もあるんだろうなとも思った。

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2024/07/01

【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB23924575

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2022/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イレーネが最後に暮らした島の自然はどれほどきれいなのだろうかと想像すると心安らいだ。物語の静かな運びも心地よかった。 主人公はこれからどんな生活を始めるのだろう。イレーネと実際に未来を紡ぐのではなく、心の中のイレーネとともに生きていくから上手くいくのだろうなと思った。そういう意味で彼は良いタイミングで彼女に再会したと言えるのかな。

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2021/06/16

人生において避けられないもの。 それは老いること、死ぬこと、 そして生きることです。 本書は気ままに生きる女性と、 彼女に翻弄される3人の男たちの 1枚の絵画からはじまる物語です。 ここに登場する3人の男性は、 それぞれが属する分野において成功者といえます。 でも、その3人の...

人生において避けられないもの。 それは老いること、死ぬこと、 そして生きることです。 本書は気ままに生きる女性と、 彼女に翻弄される3人の男たちの 1枚の絵画からはじまる物語です。 ここに登場する3人の男性は、 それぞれが属する分野において成功者といえます。 でも、その3人の男たちが皆、 生涯にわたってひとりの女性の影響を受け続けます。 彼女は自身の人生を生きたひとでした。 でも、男たちは 自らの人生を生きてきたといえるでしょうか。 ひとはみな孤独です。 この女性だって同じです。 一見、人生を大胆に歩んできたようで実は、 華やかさの中に寂しさを隠していたにすぎません。 そのことは彼女が 過去を語らない姿勢からも察することができます。 人はだれしも孤独だからこそ 拠りどころを求めるのではないでしょうか。 けどその拠りどころが独りよがりなものだったら、 なおさら寂しさが増したりしますね。 彼女のように最期まで 孤独であることを貫き通したいものです。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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2020/06/20

冒頭の「階段を下りる女」と題された絵の描写と終盤に描かれる階段から下りてくるイレーヌの姿。絵ととも行方をくらました40年前のイレーヌと、最後の夜にボートから忽然と消えたイレーヌ。40年の時を経た追体験のようだ。 年老いて余命いくばくもないイレーヌとの短い共同生活。若き日の初恋の痛...

冒頭の「階段を下りる女」と題された絵の描写と終盤に描かれる階段から下りてくるイレーヌの姿。絵ととも行方をくらました40年前のイレーヌと、最後の夜にボートから忽然と消えたイレーヌ。40年の時を経た追体験のようだ。 年老いて余命いくばくもないイレーヌとの短い共同生活。若き日の初恋の痛手が棘のように刺さったまま本当の愛を知らずに初老を迎えた主人公は、イレーヌとの間で起こりえた未来を共有することにより真の愛情に目覚めていく。 大人になり切れない男たちの再生のための物語。

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2019/02/03

なんだか入り込めなかったわ。いっそ映像で見た方がぐっと来るのかもしれん。掃除機のように吸引力のあるイレーヌ。彼女に固執し翻弄される男達。野生の狐のように誰にも掴まらないわよ、特に心はね! という流れなのかと思ったが、最後は病魔に冒されて身動き取れなくなってしまう。 そんな時に彼...

なんだか入り込めなかったわ。いっそ映像で見た方がぐっと来るのかもしれん。掃除機のように吸引力のあるイレーヌ。彼女に固執し翻弄される男達。野生の狐のように誰にも掴まらないわよ、特に心はね! という流れなのかと思ったが、最後は病魔に冒されて身動き取れなくなってしまう。 そんな時に彼女の元に添い遂げるように主人公は生活を共にするが、やっぱり独りで死にたいんだろう。彼女は独りでないと、本当の意味で呼吸ができないんだ。でも世間は孤独死とか言うんだよね。ステレオタイプだけな人生はやだねえ。

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2019/01/02

「階段を下りる女」という絵を偶然出張先のアートギャラリーで見て,一気に思い出が蘇る.絵の女イレーネを探して島に渡り過ごした日々.あったかもしれない未来を語りながら癒されていく主人公と静かに激しく死を見つめるイレーネ,そこに漂う切り取られた時間が美しかった.再生の物語.

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2018/12/30

この物語の、どこを掬いとればいいのだろう? 愛について? 老いについて? 女と男、そのささやかな「分かり合えない」について? ただひとついえるのは、水がどこを掬っても水であるように、この物語には常に確固たる「時」が流れているということ。 主人公と彼女が最後まですれ違うの、月み...

この物語の、どこを掬いとればいいのだろう? 愛について? 老いについて? 女と男、そのささやかな「分かり合えない」について? ただひとついえるのは、水がどこを掬っても水であるように、この物語には常に確固たる「時」が流れているということ。 主人公と彼女が最後まですれ違うの、月みたいに狂おしく切なかった。

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2018/12/26
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『週末』に続いて読んだからと思うけど,またテロかと思ったり。でもそれだけ重い事実なんだろうなと思う。 登場人物にあまり感情移入できなかった。『週末』の方が好きかな。

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2018/09/19

少しづつ読み進めた。悲しく、美しい愛の物語。大好きな人とは小さな子供の頃の話をするし、一緒に物語を作っていく。そうだよなぁと思った。

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