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茄子の輝き の商品レビュー

3.4

58件のお客様レビュー

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2026/01/24

映画に作品が登場したことで興味を持ち、手に取る。 妻と離婚し、職を失う男のストーリー。特に象徴的な事件は起きないが、訥々と主人公の心情が語られていく。 少しずつ味わいながら読み進めていった。 男の視点を追体験するような本。世間一般では悲しい、傷を負う経験をしていると思うが、それ...

映画に作品が登場したことで興味を持ち、手に取る。 妻と離婚し、職を失う男のストーリー。特に象徴的な事件は起きないが、訥々と主人公の心情が語られていく。 少しずつ味わいながら読み進めていった。 男の視点を追体験するような本。世間一般では悲しい、傷を負う経験をしていると思うが、それに真正面から向き合うわけではなく、付き添いながら人生を進めていく人間の物語と感じた。 悲しいことを悲しいというのではなく、別の行動で表現する。消化する。 この人の行動が気持ち悪いと思ってしまうとこの小説を楽しめないと思うが、自分はなんだか楽しめた。

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2025/11/14

別れた妻を、その過ごした日々や場所や会話や空気を時間をかけてじっくりと消化していく様が描かれていて、 自分との対話みたいなものが本当に丁寧にかかれていた。 元職場を回想したり、そのくだらない会話だとかよく通った道だとかが、過去になっていくところが、 切ないともちがう、、なんとも言...

別れた妻を、その過ごした日々や場所や会話や空気を時間をかけてじっくりと消化していく様が描かれていて、 自分との対話みたいなものが本当に丁寧にかかれていた。 元職場を回想したり、そのくだらない会話だとかよく通った道だとかが、過去になっていくところが、 切ないともちがう、、なんとも言えない気持ちになるところがあぁ〜!!!となった

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2025/07/29

2016年に『死んでいない者』で芥川賞を受賞した作者の受賞後第一作。東京の小さな出版社で働く男性の静かな日常が、淡々とした一人語りのようなスタイルで綴られている。一見、なんていう特徴のない文章のように思えるけど、読んでいるうちに、この本の登場人物が生きているという本物の気配が、さ...

2016年に『死んでいない者』で芥川賞を受賞した作者の受賞後第一作。東京の小さな出版社で働く男性の静かな日常が、淡々とした一人語りのようなスタイルで綴られている。一見、なんていう特徴のない文章のように思えるけど、読んでいるうちに、この本の登場人物が生きているという本物の気配が、さざ波みたいにそよ風みたいに浮かび上がってくる瞬間があってハッとさせられたりジワっと温かい気持ちになったりする。「茄子の輝き」というタイトルも、そういう角度から日常の切り取り方をするところがニクいと思う。

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2025/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画で出てきて気になった小説。 以下は気になった文の引用です。 「当時は混乱していて、自分で言っていてもこの一連の心の動きがよくわからない。」  「妻のことが頭から離れることはなく、ずっと頭にあり続けるというのは、むしろそこにあるのだかないのだかよくわからなくなってくる。静かな頭痛がずっと続いている、というか、自分で自分の頭痛が切れぬように何かを意識し続けているような状態がずっと続いているのだったが、植物に触れると、その痛みのようなものが一種晴れたように思った。」

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2024/07/28

『花束みたいな恋をした』に出ていたので、読んでみました。 あの時期に絹が勧めた本が気になったのですが、うーん... 仕事が忙しくてピリピリしてる時に、読みたい本ではないかな? 短編集?なので仕方がないと思いながらも、同じ説明が何度も繰り返されるので、途中で心が折れてしまいそうにな...

『花束みたいな恋をした』に出ていたので、読んでみました。 あの時期に絹が勧めた本が気になったのですが、うーん... 仕事が忙しくてピリピリしてる時に、読みたい本ではないかな? 短編集?なので仕方がないと思いながらも、同じ説明が何度も繰り返されるので、途中で心が折れてしまいそうになりながら、なんとか読み終えました。 自由な時間はわりとあるので、心に余裕もあると思っていましたが、今読みたい本ではなかったです。

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2024/05/12

おそらく「花束みたいな恋をした」を鑑賞した人が手に取ってみたのと同じ流れで本書を読んだ。社会人になって、多忙のためなど時間の流れが変わったり、自分自身の価値観に変化が生じたりして、本書がぞんざいに扱われているシーンを見て心の奥が痛む感覚を覚えた。 実際に読んでみて、内容自体は日常...

おそらく「花束みたいな恋をした」を鑑賞した人が手に取ってみたのと同じ流れで本書を読んだ。社会人になって、多忙のためなど時間の流れが変わったり、自分自身の価値観に変化が生じたりして、本書がぞんざいに扱われているシーンを見て心の奥が痛む感覚を覚えた。 実際に読んでみて、内容自体は日常を中心とした話で大きな展開もないものの、なるほど確かにあの状況の主人公では読むのは難しいだろうなと思えた。 こういう本を読んで楽しめる余裕のある人生がいいなと思いつつ、大学生の時の自分が読むにはまだ人生理解が足りていないので、逆に社会人になってから読む方が実感として共感・反発できる箇所も多いのではないかとも思えたので、結局のところいつ読んでも心が何かに触れる気がする。 表紙・書名の茄子の描写は非常に細かくリアルだったので、この部分を読んだその足で、茄子の揚げ浸しのあるお店に直行してしまった。 情景描写の緻密さと大まかな感じが両立する文体は、著者の他の本とも重なっていると思うので、その感覚自体は定期的に味わっていきたいところ。 ====  待ってて。あと三、四時間でできるから、とまたふざけて言い、先にこれね、茄子、とカウンター越しに黒色の浅い鉢を寄越した。  油をまとって鮮やかに輝く紫色の皮に、均等に斜の切れ目が入れてあり、そとから金色の実がのぞいていた。素揚げされてだしに浸った茄子の半身に、薄くかかれた鰹節と、すりおろした生姜の山がのせられていた。切り込みに箸を入れて実をちぎり、千絵ちゃんがひと口ほおばった。  おいしいー。  茄子の果肉から溢れるだし汁とごま油の香り、生姜のさわやかな辛味。私は千絵ちゃんの味覚そのものになって、千絵ちゃんの舌の上でほぐれる茄子の実にもなって、皮を引き制がされ、上顎に押し付けられて、舌先でくずされていく。やがて千々に噛み砕かれて、喉を通ってその奥へとすべり落ちていく。(p.117)

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2024/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画『花束みたいな恋をした』で有村架純がこの本を読み終わった後のうっとりした満足気な様子が印象的で、読んだ後にそんな余韻に浸れる本とは素敵だな。どういうストーリーなんだろうととても興味が湧いて読んでみた。 ところが、私の読後感は有村架純みたいに余韻に浸るどころか、まったく話の内容が響かず、主人公の男が行なっていることがキモすぎて何が素敵な話か全くわからなかった。風景の描写なども細かいけど、想像しにくく、途中に出てくる話も妄想なんだか誰の話なのかわからないストーリーもあり、最後の方のずぶ濡れでスタバに行ったあたりの話は一体なに!? タイトルの茄子の輝きっていったいどういうことだろう?と興味を惹かれたけど、そのエピソードもちょっとがっかりだった。何かの比喩かと思ったけど、ほんとに茄子が輝いてただけ、、、

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2024/03/27

改行がないので読みにくさを感じる人は多くいると思うが、私はこれが好み。滝口悠生のワールド感を感じられる。妻と別れた男性がどう生きてきて何を感じて、元妻の記憶の在り方等を淡々と描き綴られている。個人的には市瀬さんと緒乃さんのあの先がどうなるのか?が興味深い。

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2024/01/10

映画「花束みたいな恋をした」で表紙を見てなんとなく気になり図書館で借りてみる。34歳の市瀬。離婚したかつてのパートナーを忘れることができないけれど、顔についてはアルバムの写真でしか思い出せない…。そんな男が主人公の連作集みたいなもの。ゆるーいカルタ企画という職場での出来事、職場の...

映画「花束みたいな恋をした」で表紙を見てなんとなく気になり図書館で借りてみる。34歳の市瀬。離婚したかつてのパートナーを忘れることができないけれど、顔についてはアルバムの写真でしか思い出せない…。そんな男が主人公の連作集みたいなもの。ゆるーいカルタ企画という職場での出来事、職場のかわいい後輩、終電を逃してしまい家に泊めてあげた女性などが、一つ一つの短編に書かれる。後輩の二の腕や茄子の輝きなど細かな描写がやけにリアルに感じた。

Posted byブクログ

2023/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うーん。読んじゃったけど。こういう感じなんだろうなあ。でもねえ。離婚したお連れ合いの気分が何となくわかるような気になるのがなんだかなあ。 相性の問題かどうか。うーん。

Posted byブクログ