6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
月初にいつもより遠い図書館に行ったせいで欲張って数冊借りてしまい延長&年越し覚悟だったけど、延長なしで読めた。最大の難物と思ったコレ、厚みの割に内容は少ない? いきなり電車で本を「朗読」し始めた時はギョッとした。タイトルを、一般的な「電車で本を読む」=黙読、と思ってたから。その前にギレンは自分を「目立たない存在」にしていると言っていたのに、その行為は真逆だよ!?w 日記をつけることに憧れて過去に何度も挑戦&挫折しているw 自分のは人に見られては困る内容だったけど、他人が読む前提で書くのが普通なのだろうか?
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そこまで関係ないが、毎日同じ電車に乗るのが普通にすごいと思った笑笑 そんなにその仕事は嫌なのかと驚いたり、実際どんな感じなのか想像してみたり〜と想像力が必要な本でした。 人間の外見と内面は必ず一致しないということを、珍しい方向性で教えてくれた気がします〜
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毎日決まった時間に決まった電車の席に座り、書類ケースから1ページ分の書面を取り出して朗読をする男、ギレン・ヴィニョール。 この主人公の仕事は、古本や売れ残りの本を破砕機で裁断溶解し“再生紙”として蘇らせる工場で、「ツェアシュトー500」という名のモンスター機械を管理すること。 ...
毎日決まった時間に決まった電車の席に座り、書類ケースから1ページ分の書面を取り出して朗読をする男、ギレン・ヴィニョール。 この主人公の仕事は、古本や売れ残りの本を破砕機で裁断溶解し“再生紙”として蘇らせる工場で、「ツェアシュトー500」という名のモンスター機械を管理すること。 朝、電車で朗読するのは機械の中で生き残ったページ 本好きな人にとって耐えられない毎日を和ませるのは、工場の守衛で友人で吟遊詩人と自宅のルジェ・ド・リールという名の金魚、事故で両脚をなくした元同僚。 そんな彼が出会った二つの出来事 ひとつは電車で拾ったUSBメモリー もうひとつは同じ電車に乗っていた老姉妹 子を持つ親であれば一度はあったこと 子を寝かしつけるのに読んであげていたのにいつのまにか心地よく寝入っていたこと。 “朗読” 案外聴くより読んでいる方が心地よい ユーモアを交えながらギレンの毎日を描く。 最後がいい物語は、気持ちがいい。
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本の裁断工場で働く青年”ギレン”の日常と恋が描かれた小説。表紙の美しさ、タイトルに惹かれて手に取りました。フランスではベストセラーになったそうです。 本を裁断する仕事に胸を痛め、毎朝助かったページを朗読する心優しいギレン。不器用だけど、善良で個性的で愛らしい人達が活躍するストー...
本の裁断工場で働く青年”ギレン”の日常と恋が描かれた小説。表紙の美しさ、タイトルに惹かれて手に取りました。フランスではベストセラーになったそうです。 本を裁断する仕事に胸を痛め、毎朝助かったページを朗読する心優しいギレン。不器用だけど、善良で個性的で愛らしい人達が活躍するストーリーは、映画「アメリ」や「リトル・ヴォイス」を連想させます。 彼らのユニークさに最初は戸惑いがありましたが、仕事や人間関係の煩わしさに共感する部分があったり、どことなくファンタジックなのも手伝って、気づいたら応援していました。ギレンの行動は、その殆どが優しさからなので、幸せを掴んで欲しくなるのです。 華やかさは無いけれど真面目で優しい人達に、スポットライトがあたる物語で、明るい気持ちになりとてもよかったです。
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ファンタジーの様な雰囲気がいしいしんじの「トリツカレ男」に通じる暖かさを醸し出していた。ジュリーの日記の一節が胸に残る。「人は見た目で物事を判断する、中略、だから今は、他人から変に思われないよう、自分を装う」疲れた時の大人の為の童話の様だった。
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じんわり、ゆっくりと心が温まる物語。 哀しくもあり、腹だたしくもあり、おかしくもあり、愛おしくもある。 綺麗な表紙に惹かれて手に取ったけれど、想像していた以上に素敵な作品でした。
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これまたこのサイトで知ったフランスの作品。 この手の作品はまず自分から読もうと思うことはないので、レビュアーさん方に感謝。 本のリサイクル処理工場で働いているギレンは、前日に機械に取り残された本のページを拾って翌朝通勤電車内でそのページを朗読するという生活を送っている。 そんな...
これまたこのサイトで知ったフランスの作品。 この手の作品はまず自分から読もうと思うことはないので、レビュアーさん方に感謝。 本のリサイクル処理工場で働いているギレンは、前日に機械に取り残された本のページを拾って翌朝通勤電車内でそのページを朗読するという生活を送っている。 そんなギレンがある日、電車のホームで二人の老婆に声を掛けられたことから型に嵌った生活が少しずつ変わっていく。 上司に怒鳴られながらやり過ごす工場の仕事、毎朝吐き気を感じながら通勤するという、最初はいわゆるプロレタリア系の苦しい話なのかと思っていた。 工場内の事故で両足を失った元同僚の『足』を探すために吐いた嘘、電車内で偶然見つけたUSBメモリ内に記憶された小説とその持ち主探し…。 これらの行方がどんな結末を呼ぶのかとハラハラしながら読んでいたが、意外な方向だった。 誰もが何かしら抱いているコンプレックス、仕事への不満や鬱屈、将来への不安、判で押したような毎日への閉塞感。 それらが老婆たちに声を掛けられ、老人ホームでも朗読をするようになってからは少しずつギレンの世界が開けていく。 また自分の『足』が見つかる電話を待つだけ、そしてギレンがやってくるのを待つだけだった元同僚のジュゼッペにも新しいやり甲斐が見つかるし、守衛の詩人・イヴォンも守衛内で詩を詠うだけではない、新しい場所が見つかる。 それからUSBメモリの持ち主にも。 USBメモリの持ち主からの物語もなかなか魅力的だった。こちらを中心にしても良かったかも知れない。 フランスの作品というとどうもオシャレでとっつきにくいイメージがあったが、訳者さんの技量の所為もあってか読みやすかった。 毎朝電車内で様々なページの朗読をするという、ちょっとびっくりな日課で近寄りがたい人なのかと思ったらそうでもなく、どんな街の片隅にでもいそうな青年が彼なりの方法で様々な人と寄り添い受け入れられていく過程はホッと出来た。 読み終えれば爽やかな物語だった。 毎朝電車で乗り合わせるたくさんの乗客たちそれぞれに、それぞれの人生、物語がある。
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本の断裁工場で働くギレン。 ショッピングモールのトイレで働くジュリー。 誰もがやりたいと望むようなものではないが、誰かがやらなくてはいけない大事な仕事。その仕事に取り組む日々は華やかで明るいものにはなりにくいだろう。何かを生み出す仕事には、未来へと向かう希望が感じられるけれど、何...
本の断裁工場で働くギレン。 ショッピングモールのトイレで働くジュリー。 誰もがやりたいと望むようなものではないが、誰かがやらなくてはいけない大事な仕事。その仕事に取り組む日々は華やかで明るいものにはなりにくいだろう。何かを生み出す仕事には、未来へと向かう希望が感じられるけれど、何かを壊し捨てる仕事はそうではない。 以上、訳者あとがきより抜粋。 これは、パリの日常を舞台にしたラヴストーリーです。 ギレンは地味で目立たない青年にみえますが、小さなものや(たとえば飼っている金魚)友人を大切にする、心優しき青年です。 ギレンは、毎朝、通勤電車の中で本の朗読をしています。 ジュリーという見知らぬ、28歳の女性が落としたジュリーの日記の入っているUSBメモリーを拾い、それをギレンのファンだという老姉妹に頼まれた老人ホームで朗読するようになります。老人たちからは拍手喝采がおこります。 ジュリーの日記は主にトイレの清掃の仕事についてのあれこれで、ジュリーはちょっと皮肉屋ですが、明るくて活発な女性だということがわかります。 そして、ギレンは見知らぬジュリーをなんとか探し出そうと動き始めます。 途中からギレンに「頑張れ」と声援を送りたくなりました。 ギレンとジュリーの出逢いは風変りにみえるかもしれないけれど、とても素敵だと思いました。 二人の未来に幸あれと思いました。
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とても静かに進んで行く物語。なるべく目立たないように生きてきた主人公。毎朝決まった電車に乗り、様々な本の1ページずつ朗読する。とても文章を愛しているのに毎日何万という書籍を破棄する職業に凄くストレスを感じ毎晩飼っている金魚に話しかける日々を過ごす。また、彼はある理由から友人の為に...
とても静かに進んで行く物語。なるべく目立たないように生きてきた主人公。毎朝決まった電車に乗り、様々な本の1ページずつ朗読する。とても文章を愛しているのに毎日何万という書籍を破棄する職業に凄くストレスを感じ毎晩飼っている金魚に話しかける日々を過ごす。また、彼はある理由から友人の為に本を集めている。集める理由が彼の心の温かさを示している。ある日電車で散文を収めたメモリースティックを拾ってから、灰色だった彼の人生が少しづつ色付き始める。最後の章は本当にすごく素敵だ。良い本に出合えたと思いました。
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うーん、とりあえずこの邦題は失敗なのでは。 ほんと文章タイトルすきだなぁ。(嫌味 結局、これはラブストーリーなのか、ヒューマンドラマなのか。 派手な展開がないからこそよかったような気もするし、で?という冷たい反応も返せる。 で、そのあと彼らはどう生きていくのかな?
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