バルカン の商品レビュー
バルカンに興味があって見つけて読んだ。ブルガリア、ギリシャ、アルバニアに旅行して旅行して。歴史で取り残された国々達。悲しいところが読後感。複雑な民族、言語、歴史を理解は一読では難しいので何度か読み返しています。ロンドンの大型書店にも原書が複数の書店においてあるロングセラー書。
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解題にある通り、ある程度の知識がない状態で読むと、かなりしんどい。入門書を読んだのちの再トライがよいかも。 ただ、最近読んだいくつかの関連本に共通するのは、近代以前のこの地域には現代のようなナショナリズム、民族の相剋といった問題はひどくはなく、そうした問題が近代以降に激化したのだ...
解題にある通り、ある程度の知識がない状態で読むと、かなりしんどい。入門書を読んだのちの再トライがよいかも。 ただ、最近読んだいくつかの関連本に共通するのは、近代以前のこの地域には現代のようなナショナリズム、民族の相剋といった問題はひどくはなく、そうした問題が近代以降に激化したのだということは重要な指摘だと思われる。
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タイトルから世界大戦時の政治が主題かなと思ったが、どちらかというと一般的な農民の文化や宗教観などのソフト面に多く記述があり、何よりもオスマン帝国下の半島の状況もかなり多く紙幅を使って著述されており面白い。 このオスマン帝国に支配されている間の統治体制、宗教観が西欧では見られない形...
タイトルから世界大戦時の政治が主題かなと思ったが、どちらかというと一般的な農民の文化や宗教観などのソフト面に多く記述があり、何よりもオスマン帝国下の半島の状況もかなり多く紙幅を使って著述されており面白い。 このオスマン帝国に支配されている間の統治体制、宗教観が西欧では見られない形態で面白い。 イスラム教と正教を同時に信じるという、日本人のような二重性。 戦争で列強に引き裂かれるだけでない、バルカン半島に住む人々の生活の面白さを感じられる良い一冊。
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日本ではあまり馴染みのないバルカン。世界史的には「ヨーロッパの火薬庫」として、第1次世界大戦やユーゴスラビア内戦を想起させるものではないだろうか。どうしても「暴力」のイメージがつきまとう。 本書はそんなステレオタイプに関して、オスマン帝国が支配していた時代からユーゴスラビア内戦の...
日本ではあまり馴染みのないバルカン。世界史的には「ヨーロッパの火薬庫」として、第1次世界大戦やユーゴスラビア内戦を想起させるものではないだろうか。どうしても「暴力」のイメージがつきまとう。 本書はそんなステレオタイプに関して、オスマン帝国が支配していた時代からユーゴスラビア内戦の時代までのバルカンの歴史を、政治レベルから民衆レベルまで概観し、検証していく本である。 特に本の末尾あたりにある「バルカンはヨーロッパの未来である」という言葉は、本書を読み終えた時に強烈な納得感を持つものであった。
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バルカンというと第一次世界大戦の引き金となったサラエボ事件など、ヨーロッパの火薬庫というイメージが思い出されます。近いところでは、ユーゴスラヴィア紛争がありました。 スラブ系、ギリシア系そしてイスラム教徒など多様な民族が共生するこの地域は、オスマン帝国、オーストリア・ハンガリー...
バルカンというと第一次世界大戦の引き金となったサラエボ事件など、ヨーロッパの火薬庫というイメージが思い出されます。近いところでは、ユーゴスラヴィア紛争がありました。 スラブ系、ギリシア系そしてイスラム教徒など多様な民族が共生するこの地域は、オスマン帝国、オーストリア・ハンガリー帝国、そしてソ連共産主義による支配を経て、現在はEUに統合される過程にありますが、天然ガスの供給では依然としてロシアの影響が強く、いぜんとして勢力のせめぎあう地域となっています。 オスマン帝国の支配が終わった後1912年からの100年間で、バルカンから500万人ものイスラム教徒がトルコへと追い出され、こうしたバルカンの非イスラム化が1990年代初頭のボスニア・ヘルツェゴヴィナでのモスク破壊などへつながっていると筆者は言います。 地域を支配する強大な勢力が弱体化する過程で、ナショナリズムが過激化してバルカン紛争やユーゴ紛争へと発展していった歴史は、西欧での近代国家成立の過程と大きく違うことを理解せねばならない、と筆者は後段で締めくくっています。
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『バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史』というタイトルからバルカンの近現代政治史の1冊かと思い込んでいたら、とくに前半は文化史・文化人類学的な記述が意外な印象を受けました。 著者の精緻な記述により、近現代においてバルカンの人々のアイデンティティがどのように遷移していったか、また...
『バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史』というタイトルからバルカンの近現代政治史の1冊かと思い込んでいたら、とくに前半は文化史・文化人類学的な記述が意外な印象を受けました。 著者の精緻な記述により、近現代においてバルカンの人々のアイデンティティがどのように遷移していったか、また、どのような内的/外的要因によってnationalなアイデンティティが形成されていったのかをたどることができて興味深かったです。情報量が膨大すぎて一度読んだだけではまだまだ理解不足な点も多々あるので、また読み返してみたいと思います。 1点だけ気になったのはやはりタイトルでしょうか。新書とはいえ、ちょっとミスリーディングなタイトルな気がします。政治史と思って手に取った人にとっては「思っていたのとちょっと違うかな」となってしまい、nationalな問題や文化史的な側面が気になる人は「政治史の本かな」と手に取らなくなってしまいそうな感じがしてしまいました。
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南東ヨーロッパに位置するバルカン半島。オスマン帝国時代、住民の多くを占める正教徒たちは平和裡に暮らしていた。19世紀、帝国が衰退すると、彼らは民族意識に目覚め、ギリシャ、セルビア、ブルガリアなどが独立を果たす。だがそれら新興国家に待ち受けていたのは、欧州列強の思惑と果てなき民族対...
南東ヨーロッパに位置するバルカン半島。オスマン帝国時代、住民の多くを占める正教徒たちは平和裡に暮らしていた。19世紀、帝国が衰退すると、彼らは民族意識に目覚め、ギリシャ、セルビア、ブルガリアなどが独立を果たす。だがそれら新興国家に待ち受けていたのは、欧州列強の思惑と果てなき民族対立だった。ユーゴ紛争とともに20世紀が終わるまでを描いた、いま最も注目される歴史家の名著を翻訳。監修・村田奈々子。
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