1,800円以上の注文で送料無料

僕は小説が書けない の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高橋光太郎 高校一年生。ちょっとした不幸を招き寄せる体質の持ち主。中二で小説を書いていた。 佐野七瀬 文芸部。高校二年生。光太郎を文芸部に誘う。 颯太 光太郎の弟。中二。サッカー部。 光太郎の父 光太郎に読書の面白さを教えてくれた。 光太郎の母 光太郎が小説執筆のため、ワープロソフトの使い方を教えてくれた。 鈴木潤 文芸部。二年生。ホラー小説を書いている。 水島美優 文芸部副部長。三年生。 中野花音 文芸部。三年生。 井上誠一 文芸部部長。三年生。アニメとかライトノベルにくわしい。 原田 文芸部OB。小説の書き方に詳しい。大学を卒業して、ゲームの制作会社に勤めている。 御大 武井大河。文芸部OB。小説を書いたことはこれまで一回もない。作家を自称し、他人の作品を読んでは非難ばかりする。 前田玲奈 生徒会。二年生。 石井啓太 生徒会。一年生。

Posted byブクログ

2023/11/19

 文芸部って小説を愛するだけでなく、自分たちでも小説を書く部活だったのか。学生時代そんなクラブなかったので知らなかった。出生の秘密から自分に自信がなく無気力な主人公の成長物語。七瀬先輩があまりにも普通の女子高生すぎてさほど魅力を感じなかったが、原田と御大の正反対のOBや個性溢れる...

 文芸部って小説を愛するだけでなく、自分たちでも小説を書く部活だったのか。学生時代そんなクラブなかったので知らなかった。出生の秘密から自分に自信がなく無気力な主人公の成長物語。七瀬先輩があまりにも普通の女子高生すぎてさほど魅力を感じなかったが、原田と御大の正反対のOBや個性溢れる文芸部員が面白い。お父さんの言葉が染みる。色々あっても優しく愛に溢れた家庭に育ち、周りの人に恵まれたからこそ、コンプレックスを克服し成長できた光太郎。彼のその後も気になる。

Posted byブクログ

2022/12/15

2人の作家が小説執筆支援ソフトを活用して合作したというのにびっくりした。個性豊かなキャラクターに関わっていくことで主人公が抱える悩みが消化されたのはよかった。他のメンバーの未来については言及されているが、2人の今後は描かれていないので今後が気になる感じの終わり方。

Posted byブクログ

2022/06/12

小説を書く人の葛藤や考えていることが、垣間みえたようで面白かった。小説のなかの主人公は、他の登場人物との関係性を細かく描くことで、より人物像が鮮明になる。

Posted byブクログ

2020/10/14

中村航っぽいなー良くも悪くも。 なんかあまり深みがない。高校生だからこういう感じかもしれないけど、私はそれよりお父さんとお母さんと不倫相手の経緯の方が気になって気になって・・・。 それでは中村航ではなくなってしまうけど。 文芸部の仲間たち、個性的なメンバーだけど魅力が感じられない...

中村航っぽいなー良くも悪くも。 なんかあまり深みがない。高校生だからこういう感じかもしれないけど、私はそれよりお父さんとお母さんと不倫相手の経緯の方が気になって気になって・・・。 それでは中村航ではなくなってしまうけど。 文芸部の仲間たち、個性的なメンバーだけど魅力が感じられない。

Posted byブクログ

2020/10/07

カドフェス2017対象本。 芝浦工業大学の小説創作支援ソフトを使用した、中村航と中田永一の合作小説。 両著者の作品を数冊ずつは読んでいる私からすると、いろいろな手が加わっていることもあって、それぞれの味が消えてしまっているのではないかと思わないでもない。 駄作では決してないが、...

カドフェス2017対象本。 芝浦工業大学の小説創作支援ソフトを使用した、中村航と中田永一の合作小説。 両著者の作品を数冊ずつは読んでいる私からすると、いろいろな手が加わっていることもあって、それぞれの味が消えてしまっているのではないかと思わないでもない。 駄作では決してないが、そこそこの作品という印象。 不幸を呼び寄せてしまうという主人公像は、中田永一っぽい。 対してヒロインの奔放さというか、軽さというか、主人公に運河でキスしてしまうようなところは、中村航っぽい。 「ああもう、そういう人を惑わすようなことしないでくれよ!」っていうのが、中村航には多い気がする。 執筆は、両著者でプロットを作ったあと、交互に進めていったそう。 冒頭は中田永一で、「知識の橋」とか言い出すところは中村航っぽい。 あと、ラストはとてもきれいだったが、これは着地の上手な中田永一の手によるものではないかと思う。 七瀬が色とりどりの風船を背にしているところとか、風船が割れるところとか。 偉そうに書いておいて、実際は全部逆だったら恥ずかしいな(笑)。 とりあえず、「ああ、これはこっちの著者っぽいな」と感じるところはいくつかあった。 ただ、中村航の冗長な甘さとか、中田永一の切なさとか、それぞれの持ち味を強く感じることは少なかったように思う。 特に私は中田永一の方が好きなので、彼が全編書いたらどうなるんだろう、と思わずにいられない。 とはいえ、一定の成功の基準は満たしているだろうし、面白い取り組みだった。

Posted byブクログ

2020/04/09

主人公の小説に対する想いや、感情の変化を感じました。この小説を読んで、下手でもいいので挑戦してみる大切さを感じました。

Posted byブクログ

2020/03/07

「降ってきた僕」 不幸体質が引き起こした。 命に関わるレベルではない事だけが救いに感じるが、ここまで色々な事が重なると気を張り続けねばならなそうで心労が絶えなさそうだな。 本来ならば墓場まで持っていく様な話だが、偶然聞いてしまったのなら仕方の無い事なのかもしれないな。 「小説の...

「降ってきた僕」 不幸体質が引き起こした。 命に関わるレベルではない事だけが救いに感じるが、ここまで色々な事が重なると気を張り続けねばならなそうで心労が絶えなさそうだな。 本来ならば墓場まで持っていく様な話だが、偶然聞いてしまったのなら仕方の無い事なのかもしれないな。 「小説の書き方」 分からないなら聞くべし。 人によりけり意見は違うだろうし必要だと思う知識なども変わってくるのは当たり前の事だろうが、相手にどう響くかが一番重要な事なのだろうな。 生徒会の言い分も分からなくはないが、才能のある者がゴロゴロいる世界では無いのだから無茶を言い過ぎでは。 「書けない理由」 どこへでも現れる理由は。 彼がどんな風に文芸部に入部したのか部員達は知っているのか謎だが、彼女は彼が小説を書く事を何故辞めてしまったのか考えた事はあるのだろうか。 寄り添い助言を行うだけの彼よりも、真面目に話を聞けば彼の方がその後を見据えた考えを持っている気がするな。 「その夏の永遠」 公にしない訳は彼にあり。 全てを知ったうえで付き合いをしていたのであれば最低な男と縁を切れなかった彼女にも非はあるだろうが、彼の出生の話を聞いても同じ話を出来るだろうか。 いくら忙しかったとはいえ、過ちを許し自らの子として育てていった彼の葛藤は凄まじかったろうな。 「答は風のなか」 部の存続をかけた勝負を。 今まで何もしてこなかった者達とは違い、彼等は最終的に完璧と言わずとも爪痕を残したからこそ彼女は一年見守る事を決めたのだろうな。 彼の中で気持ちに整理が着いたからこそ、再び筆を取り作品を生み出す気になれたのだろうな。

Posted byブクログ

2018/01/28

小説を書くのに必要なこと。 僕・光太郎は不幸を招く体質。先輩・七瀬の強引な勧誘で文芸部に入部。過去に書きかけた冒頭だけの冒険ファンタジーは誰もが認めるひどい出来で、そして光太郎はその続きが書けない。しかし光太郎が小説を書くことが、文芸部存続の条件になってしまう。シナリオ理論を信...

小説を書くのに必要なこと。 僕・光太郎は不幸を招く体質。先輩・七瀬の強引な勧誘で文芸部に入部。過去に書きかけた冒頭だけの冒険ファンタジーは誰もが認めるひどい出来で、そして光太郎はその続きが書けない。しかし光太郎が小説を書くことが、文芸部存続の条件になってしまう。シナリオ理論を信奉する原田と、大切なのは感性と主張する“御大”という二人の先輩に振り回されながら、光太郎は部誌に載せる小説を書きあげられるのか。 小説を書こうとしたことがあれば、書けない悩みにぶつかったことがあるはず。とかく素人の書く小説は、ひどいものだと思う。自分ですら読み返せない。でもそんな小説に何の価値があるかといえば、ある。前に進むため。自分の中に渦巻く感情を、ことばにして形を与える。そうやって、自分の姿を探すため。エンタテイメントでも純文学でも、プロでもアマでも、結局小説は著者の姿を映す鏡。だから、書けなくても、書きたい。容易には、書けない。

Posted byブクログ

2018/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018/1 11冊目(通算11冊目)。恋の話だったり小説の方法論の話になったりしてどう話が収束するのかとヒヤヒヤしたが、恋の話はちゃんと決着したので納得した。あと小説を書く点で、他人がどう考えているか気にするべきという一節があったが、その言葉に最近色々な本を読んでもなんかモヤモヤしている自分が吹っ切れたような気がした。読書を通じて色々な心の機微を理解しようと考えたのが理由だが、どうもそのことを忘れていたような気がする。そういう部分を思い出させてくれた点でためになったと思う。感想はこんなところです。

Posted byブクログ