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僕は小説が書けない の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

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    2

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2017/12/18

軽いタッチで読みやすい。書かれているモチーフは人によって深刻なのでこういう軽やかなタッチで描かれていることは逆に思案を深めるいい機会にも。いろんな気持ちを点検できた。続編はあったらいいなという感じ。

Posted byブクログ

2017/10/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

今まで中村航氏の著書は苦手だった。 角フェスの平置きでみかけたとき、悩んで斜め読みをしてみると面白そうに感じて購入。 母校である芝浦工業大学が共同開発した小説創作支援ソフトを使い、中田永一氏と5頁~10頁を交互で執筆した合作。 中田永一氏としての作品もはじめてだったこともあり楽しみだった。 内容自体は青春ストーリーではあるけれど、本好きならば誰しも1度は執筆をしたいと思う願望を持ち、行動を起こすもうまくいかないこともたくさんある。そんな主人公がそこから抜け出す1歩を無事に進めた。 もう少し、これからはおふたりの作品にも触れてみたいなぁ、と思った。

Posted byブクログ

2017/09/05

ところどころにあるクスッとポイントがいい感じ。井上部長が足をぶつけたときの言葉とか。七瀬先輩がちょっと都合のいい人に見えなくもないけれど、青春時代ってそういうものなのかも。たくさん失敗してもそれを乗り越えて大きくなっていく。成長の途中段階ということですね。解説が三上延氏で、この次...

ところどころにあるクスッとポイントがいい感じ。井上部長が足をぶつけたときの言葉とか。七瀬先輩がちょっと都合のいい人に見えなくもないけれど、青春時代ってそういうものなのかも。たくさん失敗してもそれを乗り越えて大きくなっていく。成長の途中段階ということですね。解説が三上延氏で、この次に読む本が『ビブリア古書堂』(再読)なのでここでもまた偶然のつながり。

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2017/08/17

主人公は家族との関係に悩み、小説を書くことをやめてしまった高校生の少年。 高校の文芸部に入ることになり、部員やOB達からの教えを受け、小説を書き始める。 小説の書き方を主人公と共に学ぶことができる。 小説を書きたい人への入門書としては良著と言えるのではないだろうか。

Posted byブクログ

2017/08/15

普段あまり小説の書き方など意識したことがなかったので、こんなことを考えながら書いているのかと興味深く読むことができました。2人の小説論もどちらの考えも納得できる部分があり、それぞれの対比がとても面白かったです。肝心のストーリー部分は地味な主人公が恋をしたり家庭の問題を乗り越えなが...

普段あまり小説の書き方など意識したことがなかったので、こんなことを考えながら書いているのかと興味深く読むことができました。2人の小説論もどちらの考えも納得できる部分があり、それぞれの対比がとても面白かったです。肝心のストーリー部分は地味な主人公が恋をしたり家庭の問題を乗り越えながら成長していく話で、全体としてうまくできているなと感じました。今回は2人の作家さんが交互に執筆したということなのでどこがどちらが書いたとかは分かりませんが、中田永一さんの切ない話が好きなので、展開的にはとても楽しめました。こんな女性が同じ部にいたら毎日絶対楽しいと思います。小説を自分で書いたことはないのですが、もし時間さえ許すならば一度書いてみたいと思わされた作品でした。

Posted byブクログ

2017/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とっても可愛い小説だった。 高校の文芸部に無理やり勧誘されて主人公・光太郎。変な先輩たちに囲まれて、自分の生い立ちに向き合いつつ、小説を書くために四苦八苦するストーリー。 主人公は親の不倫の末に生まれたという、割とヘヴィーな設定。 だけど小説全体の空気は軽い。文体なのか、周りのキャラクターが明るいからなのか。御大のキャラは、中村航の他作品の木戸さんに通じるものがあるな…。 主人公が好きな七瀬先輩のキャラがいい。原田さんという婚約者もちのOBに弄ばれているというアホだけど。高校生のうちから、そんな悲しい恋をしなくてもいいのに…。でもそんな自分を「軽蔑する」と言い切れるところがいい。 でも何より好きだったのは終わり方。ラスト一文の可愛さたるや!この一文があったので、星4つでもいいかなと思ったほどにいい締め方だったと思う。

Posted byブクログ