未来の年表 の商品レビュー
2024年9月27日、メルカリで「TAKE IVY 復刻版」を出してる方がこの本も出していた。 2024年9月27日、図書館から借りた。
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加速度的に人口が減少している日本において今後起こりうるであろうことが書かれている。 少子高齢社会で必要なインフラ対策が進まなくなったり、今まで当たり前に受けることができたサービスを享受できなくなる可能性があることを知れた。このような状況が常態化してしまうと、お金を持っていても自分...
加速度的に人口が減少している日本において今後起こりうるであろうことが書かれている。 少子高齢社会で必要なインフラ対策が進まなくなったり、今まで当たり前に受けることができたサービスを享受できなくなる可能性があることを知れた。このような状況が常態化してしまうと、お金を持っていても自分が欲しいと思う商品やサービスを得ることが困難になったり、以前よりも高い値段でしか手に入らないのかなと考えさせられた。 個人で対策することももちろん必要だが、国や地域においては、財やサービスを生産し安定して供給する能力を毀損させないような施策が必要だと感じた。
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人口減少による日本の危機を過去〜未来にかけて年表で触れている本。その影響は色んなところへ派生する。 ①高度経済成長期につくられた社会インフラの老朽化→労働者不足&人口減少により自治体にお金入らない&利用者下降してるのに優先すべき?などの理由から放置→より高額にな...
人口減少による日本の危機を過去〜未来にかけて年表で触れている本。その影響は色んなところへ派生する。 ①高度経済成長期につくられた社会インフラの老朽化→労働者不足&人口減少により自治体にお金入らない&利用者下降してるのに優先すべき?などの理由から放置→より高額になっていく ②東京一極集中により東京は働き手にとっての設備が整っている→介護を受けに地方から東京へくる高齢者→設備不足により在宅介護が進む→医療従事者の人手不足&共働きにより手が回らない ③医療従事者の減少&人口減少により輸血用血液もなくなる&高齢化により病床がひっ迫→これまで受けられてた医療が受けられなくなる
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まるで予言書のようでした。 2016年から2065年でに起こるであろうことを「未来の年表」というかたちで書いた本。 人口がこれからどんどん減少する日本で、これから起きることが書かれています。今は2024年ですが、2024年までに書かれていた内容は、ほぼほぼ現実化しています。 ...
まるで予言書のようでした。 2016年から2065年でに起こるであろうことを「未来の年表」というかたちで書いた本。 人口がこれからどんどん減少する日本で、これから起きることが書かれています。今は2024年ですが、2024年までに書かれていた内容は、ほぼほぼ現実化しています。 …ということは2025年度以降の、この本に書かれている内容も現実化するということなのでしょうか…。とても恐ろしいです。 特に印象深かったこと。 ・2030年に百貨店も銀行も老人ホームも地方から消えること。(大変!一極集中なんとかならないかな) ・2033年に全国の住宅の3戸に1戸が空きになること。(人ごとじゃない。空き家バンクもなかなか減らず増える一方。買い手も借り手もいない) ・2039年に火葬場不足に落ちること。(今もそうなんじゃなかったっけ) ・2040年に今ある自治体の半数が消滅の危機にさらされること。(半数はさすがにひどいな…) ・2050年に世界的な食料争奪戦に巻き込まれること。 そして今ももう火種だらけの課題、2065年に外国人が無人の国土を占拠すること…。 2024年夏、複合的原因によって米不足が全国各地でが起きていますが、もうすでに農業従事者が減りつつある状況で、今後積極的に農家を助けていかなければ、2050年よりも早くに我が国は食料争奪戦に巻き込まれると感じました。 AIとか以前に、もっと国民の暮らしを良くするために、そして平和や安心安全のために科学技術を発展させていこうよ。 実はこの本、読んで手放そうと思っていましたが、こうも現実化することばかりだと、手放すのが惜しくなってしまいました。
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第1部 人口減少カレンダー 第2部 日本を救う10の処方箋 1.「高齢者」を削減 ※高齢者を75歳以上に 2.24時間社会からの脱却 3.非居住エリアを明確化 4.都道府県を飛び地合併 ※広域合併ではなく都市部と地方の連携強化 5.国際分業の徹底 6.「匠の技」を活用...
第1部 人口減少カレンダー 第2部 日本を救う10の処方箋 1.「高齢者」を削減 ※高齢者を75歳以上に 2.24時間社会からの脱却 3.非居住エリアを明確化 4.都道府県を飛び地合併 ※広域合併ではなく都市部と地方の連携強化 5.国際分業の徹底 6.「匠の技」を活用 7.国費学生制度で人材育成 ※医師は何人必要? 8.中高年の地方移住推進 ※60歳の大学ライフ 9.セカンド市民制度を創設 ※週末人口 10.第3子以降に1000万円給付 若い人材がいなくなるのは国防の危機。スカスカ国土は外国資本に無血占領される。静かな有事。 18歳人口は18年前から分かっている。 日本は縮小するのは確実、いかに緩やかにするか 戦略的に縮もう。コンパクトシティ 都市部で介護施設は満床だから地方の空き家へ 結局は予算の問題。日本国は稼がねばならない
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本作は産経新聞論説委員の河合雅司氏が執筆した人口減少する日本の予想図であります。 データに基づく日本の行く末の描写は、もはやホラー。 ・・・ 人口というのは確かに数字としてはっきりしているので、生活や産業に与えるインパクトを割と正確に具体化しやすそうですね。 出生者数が分かるのだから、例えば2000年生まれの若者たちが2020年に何人程度いるのか、2040年に何人程度いるのかってことはおおよそ計算がつくわけです。 そうやって計算された人口予測をもとに、日本がどのように変貌するのかを、2016年~2065年まで、約50年間を年表形式で何が起きるのかを予測します。 本作をはじめから読んでいくと、とりあえず暗くなります。じんわりと徐々に重くなります笑 え?こんな将来暗い国に住んでいるの?ってなりますよ、きっと。 ・・・ で、ワタシ的にじんわり響いたのは2039年。 「深刻な火葬場不足に陥る 国内死亡者数が約168万人とピークを迎え、霊園不足という難題も降りかかる」 とあります。 ・・・ 2039年からザックリ85歳程度の寿命だとすると、差し引いて、1954年前後生まれ、ベビーブーマー最後の世代が亡くなる印象でしょうかね。 筆者の見立てですと、東京という街では夫婦が田舎の片親を呼び寄せて住んでいるパターンが多いそうです。でも地価も高く老人ホームやら火葬場やらは意外と少ないと。他方人口がピークを打つのが分かるのに新たな火葬場(ハコモノ!)も作りがたく、結局待ち行列になるのでは、という予想です。 更には都心では墓が足りず、少子化で墓守がおらず、なんなら寺ですら跡継ぎがおらず廃寺、結果無縁仏が散乱する可能性についても指摘がありました。 ・・・ 実は先日、子どものいなかった叔父夫婦の叔父の墓参りに、叔父の奥さんとともに行ってきたもんで…。 「うちは跡継ぎはいないし、墓守も居ないからこれから死ぬ人が墓のことも考えないとダメなのよ」とおばさん。 海外にいる私が墓守になるわけにもいかず、、、なんて思っていたらこの記述。 東京はあと20年くらいでどれくらい荒れるんだろう? ・・・ 本作、淡々と年を追って日本が縮んでゆくのを数字とともに具体化していますが、もちろん解決策についても提案されています。 その最たるものは「戦略的ダウンサイジング」。まっとうで正攻法ですね。私はこれを、所謂コンパクトシティ化への注力、と解しました。 他方、先祖代々の土地から離れたくない人についてはその自由は認めるものの、生活インフラについては受益者負担でよろしく、というものです。確かに広大な土地をあまねくカバーして社会インフラを提供する人員も資金もなければこうなります。 その他、抜本的な自治体合併とか、ドラスティックな教育補助、育児補助などが提案されていました。 ・・・ 問題はそういう抜本的な政策を貫ける政治家を我々が選べるのか、というのが、参政権を持たない我が家のガイジン家内の意見でした。 ハイ、私は選べません泣 ・・・ ということで、将来の人口推移と社会情勢についての新書でした。 もっと色々な切り口があるのですが、それは擱いておきたいと思います。日本の将来は突込み所が多すぎて、まとまりませんので。 これだけシュリンクする予想があるとすれば相続税制も変わってくるかもしれません。税金は欲しいんでしょうが、相続しないで国を捨てる人たちが出てくる可能性が高いと思います。 また全国の住居の1/3が空き家になるという予想(2033年)がありましたが、年代は後づれしそうですが、住居が負の資産となる可能性は日本では今後更に高くなりそうです。 今後を生きる若い方、次世代に迷惑をかけたくないと思う方々は是非一読してご自身の将来図と重ねてみてはいかがでしょうか。
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タイトル通り、日本の未来を予測する内容。 まあ絶望的な未来なわけだけど、むしろ長い目で見れば、「昔、インフラが行き渡った至れり尽くせりの異常な時代があったんじゃ」と語り継がれる対象が今なんだと思う。
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日本の置かれた状況の危うさをひしひしと感じる。 10の処方箋は、前半に煽った危機感を拭えるほどのパンチはなかった。 個人レベルでどのような選択、将来設計をするかのヒントになった。
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「少子高齢化はもうそこまで来ている」とメディアが無責任に煽るため、漠然とした不安感だけが漂い、みんなが何となく解ったような気持ちになっている日本。これに対して、少子化と高齢化は別の問題であり、子供の数を増やす効果的な対策を打ってもその効果が出てくるのは何十年も先だから、高齢者数が...
「少子高齢化はもうそこまで来ている」とメディアが無責任に煽るため、漠然とした不安感だけが漂い、みんなが何となく解ったような気持ちになっている日本。これに対して、少子化と高齢化は別の問題であり、子供の数を増やす効果的な対策を打ってもその効果が出てくるのは何十年も先だから、高齢者数がピークを迎える2042年には具体的にこんなことになるよ、と例示して警鐘を鳴らしてくれる本。認知症患者数の増大、献血必要量の不足、東京郊外のゴーストタウン化、空き家が2000万戸を超える、老朽化したインフラの維持費不足、死亡者数のピークと火葬場不足、自治体の消滅危機、などなど。本の後ろ3割はこれに対する対策提言となっており前向きに読める。多くの点で納得できる。残念なのはその大胆さが現時点で行政にないこと。嘆くだけでなく、責任ある一国民として行動していきたいと思う。続編も読もう! ■自衛隊で十分な人数を確保できなくなったとしたら「国防の危機」「静かなる有事」 ■「戦略的に縮む」「豊かさを維持する」「脱・東京一極集中」「少子化対策」 ■次世代に日本を引き渡していく以上、今を生きる人々だけが「おいしい思い」をする政策はとるべきではない。
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人口動態という未来予測において最も起こる可能性の高いものに対して、細かく具体例を用いて書かれているので、初心者にとってかなり理解しやすい本だと思う
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