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二千七百の夏と冬(下) の商品レビュー

3.9

38件のお客様レビュー

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2018/06/11

最初は文中の縄文時代のことばに慣れず,読みにくかったけれど,下巻は一気に読んでしまった。 ウルクの冒険物語。ラストは切ないけれど,殺されるよりはカフィと一緒にいられたのでよかったのかもしれない。

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2018/01/06

生まれ育った村を出て旅をするウルクが辿り着いたのは、村を出るきっかけになった森に迷った際に出会った少女カヒィの住む村だった。 ただ、そこはウルクの里とは違うことが多かった。 ウルクの成長と縄文時代という時代背景が、とても面白く夢中になった。 2018.1.6

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2018/01/08

面白くなるところまで少し時間がかかったけど、世界観に慣れてきたら最後まで一気に読んでしまった。描写が想像しやすく頭で映像が流れるように読めた。縄文時代と現代が交互に変わるけれど細かい伏線がきちっと繋がっていて、読んでて感情移入がしやすく、最後はじわじわとこみ上げるような切なさを感...

面白くなるところまで少し時間がかかったけど、世界観に慣れてきたら最後まで一気に読んでしまった。描写が想像しやすく頭で映像が流れるように読めた。縄文時代と現代が交互に変わるけれど細かい伏線がきちっと繋がっていて、読んでて感情移入がしやすく、最後はじわじわとこみ上げるような切なさを感じた。主人公の女の子が一人未来を目指していく。現代を生きてるということ、かな。 いつの時代も人間が人間であるかぎり、争いや戦さなど同じような歴史が繰り返され、きっと変わらないのだろうな。

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2017/12/21

荻原浩 「 二千七百の夏と冬 」 縄文時代と3.11直後の現代を行き交う展開。韓国人の恋人を失った記者 佐藤香椰が 縄文人ウルクと弥生人カヒィの愛を追いかける。 「戦場には人間の本当がある〜人間が変えられるもの変えられないものを知りたい〜時間がかかっても、いつかは変えられると...

荻原浩 「 二千七百の夏と冬 」 縄文時代と3.11直後の現代を行き交う展開。韓国人の恋人を失った記者 佐藤香椰が 縄文人ウルクと弥生人カヒィの愛を追いかける。 「戦場には人間の本当がある〜人間が変えられるもの変えられないものを知りたい〜時間がかかっても、いつかは変えられると信じたい」 著者が伝えたいのは、異なる国や文化を排除する社会を変えるのは 時間ではなくて 愛

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2017/11/24

「下」に入りあっという間に読んでしまった。 いや、読まずにはいられなかった。 少々、言葉回しは、読みづらいところもあったが 何しろ、二千七百年前の縄文人と弥生人との物語であるが故 しょうがないのだろう

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2017/11/23

人間とはそもそも戦う様に出来ているのか。 ラストはわかっていたものの切なく少し寂しい。 『何の努力もせずに手に入れられる国籍を誇ったって、自分自身は1センチも前に進めない。』 考えさせられる一文。

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2017/08/29

上巻からの伏線が次々と形に・・・。縄文・弥生時代から悠久の時を超えた壮大な愛の物語。第五回山田風太郎賞受賞作。

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2017/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻でピナイを追われ一人旅立つ事となるウルク 陽の色の獣との死闘 弥生人の国、コーミー、剣、毛人、そして恋・・・ ピナイを出る事で様々な経験を積むウルク! 目的のコーミーを食したものの、弥生人の国の豊かさと忙しさに矛盾を感じる・・・ やがてウルクは人間同士の争いに触れる事となる。 便利になると忙しくなり、豊かになると貪欲になる。 この二つの物は行き着くところを知らない。 2700年前から続いているのであれば、それは理であり鳥の巣に卵どうにもならない。

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2017/08/11

手を繋いでいたと思われる状態で発掘された縄文時代と思われる二体の人骨。その儚い主人公の青春の物語は読んでいる途中でその先の成長が見られないのが解ってしまう、強く残念で寂しいがとても読み応えがあった。素晴らしい。

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2017/08/07

狩りをし、木の実を拾い、毎日その日の食糧を得ることばかり考えていた頃は、人に弓を引くことなど考えもしなかった。 それがコメという食べ物を手に入れ、家畜を飼うようになると、欲に飢えた者が力で人の物を奪い、服従させ、平気で人を殺すようになる。 そしてそれは2700年経った今でも、世界...

狩りをし、木の実を拾い、毎日その日の食糧を得ることばかり考えていた頃は、人に弓を引くことなど考えもしなかった。 それがコメという食べ物を手に入れ、家畜を飼うようになると、欲に飢えた者が力で人の物を奪い、服従させ、平気で人を殺すようになる。 そしてそれは2700年経った今でも、世界のどこかで同じようなことが行われている。 これは少年ウルクの目を通して、知恵を得た人間がどのように変わっていったのかを教えてくれているようだ。 この巻になるとだいぶ慣れてきたのでたっぷり感情移入ができた。

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