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シャーロック・ホームズ対伊藤博文 の商品レビュー

3.7

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2017/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

松岡圭佑によるシャーロック・ホームズのパスティーシュ作品。 ライエンバッハの滝におけるホームズとモリアーティ教授の対決の後、ホームズが日本に渡り、現実の歴史的事件の解決に携わっていたら…という筋。 いつもながらディティールにこだわったエンターテイメント小説。トリックも秀逸で、手に汗握るアクションやほろっと来る場面もあり、とても上質で贅沢な作品。

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2017/08/06

1891年、同時期に起こっていたライヘンバッハの死闘と日本の大津事件。 いくつもの架空のシーンが、架空の名探偵をこの現実の歴史に迎え入れる。 著者さすがのエンタメに牽引され、ロマンと謎解きに目を輝かせ、歴史と人の想いに胸を熱くする。 聖典未読の僕がライヘンバッハの滝にて初対面を...

1891年、同時期に起こっていたライヘンバッハの死闘と日本の大津事件。 いくつもの架空のシーンが、架空の名探偵をこの現実の歴史に迎え入れる。 著者さすがのエンタメに牽引され、ロマンと謎解きに目を輝かせ、歴史と人の想いに胸を熱くする。 聖典未読の僕がライヘンバッハの滝にて初対面を果たしたホームズは、自身の死を偽装し、姿をくらますことで犯罪組織を一網打尽にせんとするとにかく超スゲーやつで そしてかつて確かにあった日本の尊い魂。 法治国家とはどんなものか、途上で悩む伊藤博文。 悪への私刑を果たしてしまったホームズは何を思うのか。

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2017/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

松岡圭祐さんの本、新刊が出るたびに買っているのだけれど 最近、急に近代史モノになって、歴史が苦手なので、前作の『黄砂の籠城』上下は途中で保留状態(^-^; これは、読みやすかったです。 伊藤博文は初代総理大臣であったことと千円札のヒゲの人、っていうくらいのことしか知らず、 むしろ、子どもの頃に読んだシャーロック・ホームズの方がよく知ってました(実在人物ではないでしょうけれど)。 でも、2人が本当に出会っていて史実を表現しているかのような、リアルさ。そしてとても面白かったです。

Posted byブクログ

2017/08/01

一気読み。面白かった。 ストーリー展開良し。シャーロック・ホームズ作品の醸し出し良し。伊藤博文の人物像良し。歴史的事件等も良し。

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2017/07/22

まさか、ホームズ氏がこんな形で大津事件の後始末に関わっていたとは(笑)。 日本でも人気のドラマSHERLOCKも楽しいが、本家本元のホームズが明治の日本にやって来て、伊藤博文と行動を共にするという、シャーロック好きは勿論、そうで無い方にも読んで損はないミステリ。

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2017/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

発想がすごい。本当に二人が出会っていたかのような話でした。歴史ものが苦手なので私には少し読みづらく。。。☆3。

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2017/07/05

なぜこれを書いたのかが分からないし、どこまでがフィクションなのかも分からないが、とにかく面白かった。すごいね。

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2017/07/07

本当に伊藤博文とシャーロック・ホームズが出会ったように感じながら、とても楽しく読めました。 シャーロック・ホームズのお話は子供の頃に読んだことがありますが、あくまでも海外の事件で距離感がありました。本作では日本の事件を伊藤博文とシャーロック・ホームズが解決へ導いていくので、親近感...

本当に伊藤博文とシャーロック・ホームズが出会ったように感じながら、とても楽しく読めました。 シャーロック・ホームズのお話は子供の頃に読んだことがありますが、あくまでも海外の事件で距離感がありました。本作では日本の事件を伊藤博文とシャーロック・ホームズが解決へ導いていくので、親近感がわきます。クライマックスへ向かうにつれ、とてもハラハラドキドキしながら読みました。 大人しくしていられないシャーロック・ホームズはいつもやんちゃで好奇心旺盛。まるで子供のようで、また首を突っ込んでる! と毎回心配になる反面、彼が絡んでどのような事件展開になるのかと楽しみでもありました。 タイトルを見たときに、どうやって伊藤博文と絡むのかと本の発売を心待ちにした甲斐がありました。 伊藤博文については千円札の人というイメージしかなかったので、とても興味をかき立てられて人物史を読んでみたくなりました。 歴史的な重要な事件と個性の強い2人が対峙する様には大興奮でした。本当に2人が会っていたらいいなと思わずに入られません。

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2017/07/04

 シャーロック・ホームズは中学生の頃に全作読んでいるはずなのに、さすがにホームズのことを思い出すことは少ない。しかし、成長期に読んだ本の印象だけは最近読んだ本よりも何故か残る。ホームズを描写するワトソンとホームズの探偵事務所の情景はいつも思い出すことができる。当時、表紙などろくに...

 シャーロック・ホームズは中学生の頃に全作読んでいるはずなのに、さすがにホームズのことを思い出すことは少ない。しかし、成長期に読んだ本の印象だけは最近読んだ本よりも何故か残る。ホームズを描写するワトソンとホームズの探偵事務所の情景はいつも思い出すことができる。当時、表紙などろくに付いていなかった文庫本を手に取って、子ども小説から卒業して大人の時代に自分は突入するとの自覚をもって開いたのがホームズの短編集だった。  そのホームズのシリーズをまさか松岡圭祐の著書として読むことになろうとは! しかもエキセントリックなタイトル。歴史の中に実在の人物と架空のヒーローを織り交ぜて何位をしようというのか?  しかし読後の印象は、松岡ワールドに入り込むシャーロック・ホームズのあまりのフィット感に愕然とするばかり。 松岡圭祐とホームズがこんなにもフィットすることに今まで気づかなかった自分が、今さらながら愚かであった。『千里眼』シリーズを全部読んでいるくせに現代の臨床心理士を描いた作家の根幹に、実はホームズの観察力+推理力が潜在していたことを気づかずにいたのだから。 ここで描かれるホームズは、持ち前の推理力で大津事件とロシアの裏事情にある謀略を抉ることで何と日本を救う。『催眠』や『千里眼』のシリーズで広げられた大風呂敷のプロットが、何とホームズと伊藤博文のいた時代に広げられる。ああ、松岡ワールドだなあ、と思う。 このところ美人ヒロイン小説のシリーズに終始していた松岡圭祐が真向勝負の歴史小説『黄砂の籠城』に続き、歴史に推理と冒険を加えて原点回帰のスケール感のあるエンターテインメントを書いてくれたことが何より嬉しい。

Posted byブクログ

2017/06/30

人生について書くのなら まず人生を送らねばならない。 生きることが人生だ。 生きた結果ではない。

Posted byブクログ