若い読者のための第三のチンパンジー の商品レビュー
表題に「若い読者のための」とある通り、読みやすい。 中学高校の国語の教科書に、モアイ島やチンパンジーを取り上げたもの、長谷川眞理子の説明文がある。それらが面白いと思った人にはお薦め。
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人とチンパンジーは遺伝子的にはほとんど同じだが、明らかに異なる この違いは何なのか?多様な視点から考察している本。 芸術、人種の色違い、薬物などをなぜ自分から摂るのか、など。 銃・病原菌・鉄などの内容も含まれていて読みやすい内容でした。
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テーマは異なるが、個人的には同氏の『危機と人類』のほうが好みだった。 比較事例分析として、詳細までつっこんだ話のほうが読んでて納得度が高い。本書ではかなり大きな視点で複数のテーマを扱うため、読みながらも一部は反証の余地ありそうだなとか余計なこと思ってしまった。 動物の分類・種と...
テーマは異なるが、個人的には同氏の『危機と人類』のほうが好みだった。 比較事例分析として、詳細までつっこんだ話のほうが読んでて納得度が高い。本書ではかなり大きな視点で複数のテーマを扱うため、読みながらも一部は反証の余地ありそうだなとか余計なこと思ってしまった。 動物の分類・種としての”人類”を対象にかなり幅広い分野に渡って分析していく。自然人類学、地理、歴史、考古学、動植物の知識、哲学、心理学などに広くまたがって見識がある方でないと書けないのでは。まずそこに舌を巻く。 専門用語がなく読みやすい。”若い読者のための”というだけあって、こういった学問に興味を持たせるための入門編としてベストと思う。 個人的には「楽物・タバコなど自己を危機に晒す本能的な自傷性」「狩猟・採集社会から農耕社会への変遷に伴う光と陰」あたりのテーマは目からウロコな部分もあり、ぜひとも深掘りしたいと思った。 自分がタバコ吸い始めた動機なんて、当時カッコつけたい(モテたい)という以外のなにものでもなかったが、これまでなんとなくごまかしていたように思う。本書を読んでやっぱりモテたい願望(ハンディキャップをものともしない強さアピール)が本質だったのかとなんだか照れ臭い気分になった。 太古の昔から自然環境や周囲の種族(同族含む)に対して”我ら”本位に振る舞ってきた人類は、今後どうなるだろう?氏の言う通り希望はあるのか? 何も知らずに安穏と生きるのは楽だが、思考を停止してはいけない、と改めて自戒。
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某所読書会課題図書: サルから類人猿が分離したのが3000万年前.進化が続き2000万年前のテナガザルが分かれ、オラウータン、ゴリラ、ヒト、ボノボ、コモンチンパンジーと続く.ヒトとチンパンジーが分かれたの700万年前.その後直立して歩くようになり、手が有効に使えるようになる.言葉...
某所読書会課題図書: サルから類人猿が分離したのが3000万年前.進化が続き2000万年前のテナガザルが分かれ、オラウータン、ゴリラ、ヒト、ボノボ、コモンチンパンジーと続く.ヒトとチンパンジーが分かれたの700万年前.その後直立して歩くようになり、手が有効に使えるようになる.言葉が使えるのがヒトと他の類人猿との最大の相違点だ.膨大な資料を駆使して書き上げられた物語は、現代を生きるヒトとして参考になる事項が満載だ.折を見て紐解くことにしよう.
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人間について学びたい、自分とは何かについて考えたい人にオススメの入門書。 人間について広いトピックで語られている。 例えば、人種が分かれた理由だとか、言葉の起源についてだとか、宇宙の向こうに誰かいるのかとか、種の絶滅についてだとか。 語られている内容が幅広すぎてここには書ききれ...
人間について学びたい、自分とは何かについて考えたい人にオススメの入門書。 人間について広いトピックで語られている。 例えば、人種が分かれた理由だとか、言葉の起源についてだとか、宇宙の向こうに誰かいるのかとか、種の絶滅についてだとか。 語られている内容が幅広すぎてここには書ききれない。どれも面白いトピックで、そこそこの文量がある本書だが無理なく読み切ることができた。 ただ、人類をよく理解するためには本書で得られる知識の枝葉の部分をよく調べていくべきだと思う。本書のコンセプトは「若い読者のため」であるから、本書は人類学に興味をもつきっかけを作っているにすぎない(とはいえ、膨大な知識量だが)。 私は、現場を軽んじる指導者のようにならないためにも、人類学について色々な文献を調べていきたいと思った。 まあ、長々と書きましたけども面白くて話のネタにもなるんで色んな人にオススメできるなーって思ったって感じです。
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歴史を学ぶ意義とは過去の失敗から未来の教訓とすることだと痛感する。 言語、農業、高度な技術を手に入れ大躍進を遂げた人類はジェノサイドだけでなく種の大量絶滅、環境破壊をもたらした。 外来種などと言って駆除しているが元はと言えば人間が持ち込んだもの、人間側から見た時の害でしかない...
歴史を学ぶ意義とは過去の失敗から未来の教訓とすることだと痛感する。 言語、農業、高度な技術を手に入れ大躍進を遂げた人類はジェノサイドだけでなく種の大量絶滅、環境破壊をもたらした。 外来種などと言って駆除しているが元はと言えば人間が持ち込んだもの、人間側から見た時の害でしかない。 ジェノサイドと聞きウクライナ侵攻を想起させる。 確かに非人道的極まりなく直ちにロシアは侵攻を止めるべきと思う。 ただ、第二次世界大戦以降、ウクライナに関わらず多くの地域で紛争・戦争が止むことはなかった。 現代において珍しくヨーロッパを巻き込む大きな戦争ということで注目を集めている節は否めない。 やはりヨーロッパ中心主義という無意識的差別が横たわっている気がしてならない。
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人間を人間たらしめるものは何か。道具の発明か火の使用か言葉を持つことか。我々にとって真に重要なものはなにか、他の生物の行動や人間の起源などを深い知識をもとに考えることができる。自分はそういう読み方をした。 人間がチンパンジーではないのは言葉を組み合わせて複雑な意味を伝えられるから...
人間を人間たらしめるものは何か。道具の発明か火の使用か言葉を持つことか。我々にとって真に重要なものはなにか、他の生物の行動や人間の起源などを深い知識をもとに考えることができる。自分はそういう読み方をした。 人間がチンパンジーではないのは言葉を組み合わせて複雑な意味を伝えられるからだとすると、オンラインのコミュニケーションが増えるいま、言葉の使い方をより磨く必要があると再認識した。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人類の歴史を書いた本です。 色々なテーマについて書いてあるのですが、私が一番面白かったのは、人とチンパンジーは遺伝子は1.6%しか違わないのに、なぜ人類が他の動物を圧倒して、繁栄したかと言うことです。 それは、色々な道具をつくり出す創造性だと考えられていますが、現代人と同じホモサピエンスの一種で主に欧州と中東にいたネアンデルタール人は、登場してから何万年もの間、同じ原始的な石器を使い続けました。そこにクロマニョン人が現れて、短い期間で淘汰されれしまいました。一番の違いは、クロマニョン人は道具を次から次へと改良していったそうです。 クロマニョン人もネアンデルタール人も同じホモサピエンスで交配も可能でした。脳の容積もネアンデルタール人が大きかったようです。 クロマニョン人が、なぜ圧倒的な創造性をもつようになったか? それは、突然異変で、複雑な発音ができる声帯を持ったからだと考えられています。 ネアンデルタール人も、二語文は話せたと考えられています(飼育チンパンジーも二語文は理解できる)が、声帯の発達で複雑な状況を伝えたり出来るようになった為に、色々な工夫が伝えられるようになり、人類の創造性が花開いたと考えられているそうです。 人とのコミュニケーション力が、人類の繁栄の要だそうです。
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人間とは何か?ということを様々な学問の観点から探究する内容で、しかもそれを専門性のない人が読めるように記されている点が素晴らしいと感じた。
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為になった。 現代人になるまでの進化的軌跡や他の種にはないユニークな特徴を他の生物と比較しながら、動物的に分析してくれている。 一つ一つのトピックスが多いので、深く知るには別の本が必要です。
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