カンパニー の商品レビュー
面白かった。冴えないサラリーマンがバレエ講演をサポートする粗筋から、ドタバタ喜劇的な前印象を持っていたが、それぞれの登場人物がしっかり描かれた地に足ついたストーリー。美波さん、素敵だなぁ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
企業合併に伴うリストラで、バレエ団(カンパニー)に出向して公演の成功を命じられる話。 バエレ団やダンサーの実情、バーバリアンJとのやりとりとか読んでいて最後まで面白かった。 由衣や美波との関係とかその先が読みたいですね。
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とても丁寧なお話です。バレエ団に出向したサラリーマンとトレーナーの一つ一つの努力が報われて。。。。初めのほうが少し飽きてくるのと一番見たい場面を次の日にしてしまう手法がちょっと物足りないから☆は4つ。
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「君、バレエ団に出向しない?」人生の第二幕は、戦力外通告とともに始まった。妻子に逃げられた47歳総務課長。選手に電撃引退された女性トレーナー。製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。しかし、高野の故障、配役変更...
「君、バレエ団に出向しない?」人生の第二幕は、戦力外通告とともに始まった。妻子に逃げられた47歳総務課長。選手に電撃引退された女性トレーナー。製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。しかし、高野の故障、配役変更、チケットの売れ行き不振と続々問題が。 タイトルが『カンパニー』なのに、表紙に描かれたイラストの男性は踊っている? ミスマッチな装丁と思っていた。文字通り訳すとカンパニーは会社、しかしカンパニーはバレエ団という意味合いだった。 なるほどそういうことか。 少女時代にたくさんのバレエ漫画を読んだ。日本全体が貧しい暮らしでやっとテレビが普及した時代に、ヒロインは洋館に住み憧れた。想像力の最も働かない部門に胸躍らせながら読んだものだ。最初に読んだのは「りぼん」に連載されていた『マキの口笛』。 しかし、そういう華やかな世界とは様相の違う当世のバレエ団。 リストラ寸前の青柳やトレーナーの由衣にはそれなりについていけても、プリンシパルの高野が醸す天上人のような雰囲気には最後までついていけなかった。 故障で競技生活を終えざるえなかった由衣は王者の才能を問い続けていた。その由衣に、高野が言う。「王者の才能って生まれながらの身体能力や適性以前に必要な才能がある。夢中になれること、好きになれること!」 どれほど才能に恵まれていても、自分のしていることが好きにならなければ王にはなれないと語った。 このセリフには納得させられるが定石のような気もする。他に登場する登場人物たちも元妻をはじめ私的にはかみ合わなかった。 宝塚で上演されているらしい。
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「入り込めないな~」と「没入した~」が入り混じり、ちょっと不思議な感覚を覚えた作品でした。 入り込めないと感じたのは、一つには私には全く興味のないクラシックバレーの世界を舞台にしていること。さらに主人公の奥さんや上司、人気ダンスボーカルユニットのリーダーなどの外野の人物造形に違和...
「入り込めないな~」と「没入した~」が入り混じり、ちょっと不思議な感覚を覚えた作品でした。 入り込めないと感じたのは、一つには私には全く興味のないクラシックバレーの世界を舞台にしていること。さらに主人公の奥さんや上司、人気ダンスボーカルユニットのリーダーなどの外野の人物造形に違和感を覚えたのが理由の様です。 しかし中盤以降、主人公たちのブレークスルーが始まってからは一気に没入。 クラシックバレーの世界ではバレー団をカンパニーと呼び、この本のタイトルもその意味で付けられたのでしょうが、サラリーマン(主人公)トレーナー(ヒロイン)のお仕事小説として、さらにダンサー達のバレーへの想いが伝わるとても心地良い読後感でした。
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なんと爽やかな読後感。会社からも家族からもスポイルされつつある青柳誠一、異動させられての命題は会社がバックアップしているバレー団の公演の成功。バレーなんて縁も所縁も無かった彼だが、与えられた業務は律儀に不器用にくそ真面目にこなす特性がだんだん受け入れられて、遂には欠かせ...
なんと爽やかな読後感。会社からも家族からもスポイルされつつある青柳誠一、異動させられての命題は会社がバックアップしているバレー団の公演の成功。バレーなんて縁も所縁も無かった彼だが、与えられた業務は律儀に不器用にくそ真面目にこなす特性がだんだん受け入れられて、遂には欠かせない人になって行く。素人がバレーの世界に刮目して力量を発揮する設定は少し無理があるものの、世界的な日本人男性ダンサーや控え目ながら素晴らしい才能を有するバレリーナや挫折経験がありながらも熱い女性トレーナーなどと関わるなかで、真の才能とは 夢中になれること 好きになれること が根っこだと理解できて、自分らしく歩き出そうとするところで終わる。初めに見たタイトル「カンパニー」で何だか企業に纏わる小説なのかと思ったら全然違って、ここではカンパニーとはバレー団であり仲間であることだと知った。SNSやらフラッシュモブやらがふんだんに出てきて さすがに今の小説だなぁ と思った。
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「君、バレエ団に出向しない?」 人生の第二幕は、戦力外通告とともに始まった。 妻子に逃げられた47歳総務課長。 選手に電撃引退された女性トレーナー。 製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。 しかし、高野の故障...
「君、バレエ団に出向しない?」 人生の第二幕は、戦力外通告とともに始まった。 妻子に逃げられた47歳総務課長。 選手に電撃引退された女性トレーナー。 製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。 しかし、高野の故障、配役変更、チケットの売れ行き不振と続々問題が。 本当に幕は開くのか!? 仕事と人生に情熱を取り戻す傑作長編。
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まだ働いてもいないのに、何となく青柳さんの気持ちが理解できた。 青柳さんと美波、高野さんと由依の今後が気になる!
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面白かった! サラリーマンがバレエ団に出向させられ、会社PRのための公演を成功させる使命を背負う。 何も分からないところから始め、段々バレエや踊り手に魅せられていく。 バレエの華やかな世界にある苦悩も含め楽しませて貰った。
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リストラ含みでバレイ団に出向することになり、家庭にも問題を抱える47歳の製薬・食品会社の総務課長である青柳。受け持っていた陸上選手に電撃引退された同じ会社の若手トレーナーである由衣。この2人がこの小説の主人公である。2人に下されたミッションである、バレエの世界的プリンシパル高野が...
リストラ含みでバレイ団に出向することになり、家庭にも問題を抱える47歳の製薬・食品会社の総務課長である青柳。受け持っていた陸上選手に電撃引退された同じ会社の若手トレーナーである由衣。この2人がこの小説の主人公である。2人に下されたミッションである、バレエの世界的プリンシパル高野が踊る冠公演「白鳥の湖」の成功に向けて、主役交代、高野の叛乱、売れ残ったチケットなどの数々の困難を乗り越えていく半年間が描かれる。 読後感がよかった。バレエの世界を知るという意味でも面白かった。あと、フラッシュモブの描写が印象的だった。
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