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カンパニー の商品レビュー

3.9

83件のお客様レビュー

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2018/05/16

リストラ含みでバレイ団に出向することになり、家庭にも問題を抱える47歳の製薬・食品会社の総務課長である青柳。受け持っていた陸上選手に電撃引退された同じ会社の若手トレーナーである由衣。この2人がこの小説の主人公である。2人に下されたミッションである、バレエの世界的プリンシパル高野が...

リストラ含みでバレイ団に出向することになり、家庭にも問題を抱える47歳の製薬・食品会社の総務課長である青柳。受け持っていた陸上選手に電撃引退された同じ会社の若手トレーナーである由衣。この2人がこの小説の主人公である。2人に下されたミッションである、バレエの世界的プリンシパル高野が踊る冠公演「白鳥の湖」の成功に向けて、主役交代、高野の叛乱、売れ残ったチケットなどの数々の困難を乗り越えていく半年間が描かれる。 読後感がよかった。バレエの世界を知るという意味でも面白かった。あと、フラッシュモブの描写が印象的だった。

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2018/04/29

月組公演前に予習。 うーん、 可もなく不可もなく。それぞれに悩みを抱える色んな人が、あるバレエ公演に関わることになり、それを創り上げていく中で自分と向き合い、過去の自分を超えて”ブレイクスルー”してそれぞれの世界へ羽ばたいていく、というありがちなハートウォーミング成長群像劇。何で...

月組公演前に予習。 うーん、 可もなく不可もなく。それぞれに悩みを抱える色んな人が、あるバレエ公演に関わることになり、それを創り上げていく中で自分と向き合い、過去の自分を超えて”ブレイクスルー”してそれぞれの世界へ羽ばたいていく、というありがちなハートウォーミング成長群像劇。何でしょう、作者は何を一番書きたかったんでしょうね。

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2018/03/15

ヤバい・・・泣いたwww 自分の思ってる限界を超えてまでも、頑張る人に弱い。 あ、たまに、そっちに超えちゃったらヤバい限界がわからない人もいて、それは超える前に気づいて欲しいんだけど。 頑張れる方の、自分で思ってる限界ね。 カンパニーって、会社?って思ってたら、バレエ団だった...

ヤバい・・・泣いたwww 自分の思ってる限界を超えてまでも、頑張る人に弱い。 あ、たまに、そっちに超えちゃったらヤバい限界がわからない人もいて、それは超える前に気づいて欲しいんだけど。 頑張れる方の、自分で思ってる限界ね。 カンパニーって、会社?って思ってたら、バレエ団だった。 タイトル、ちょっとわかりにくい。装丁も。 たくさんの人に読んでもらいたいな♪

Posted byブクログ

2018/03/13

やっぱりバレエが大好き。 絶対好き、どんなに素敵なダンサーでも踊りが上手くても ノリがよくても、バレエの踊れないダンサーなんてあり得ない。 と、若い頃思ってました。 今も、ランク付けでは絶対バレエダンサー1位ですけど。 ということで、今回の伊吹さん、バレエ好きになたまらんでし...

やっぱりバレエが大好き。 絶対好き、どんなに素敵なダンサーでも踊りが上手くても ノリがよくても、バレエの踊れないダンサーなんてあり得ない。 と、若い頃思ってました。 今も、ランク付けでは絶対バレエダンサー1位ですけど。 ということで、今回の伊吹さん、バレエ好きになたまらんでした。 バレエは舞台より練習風景が好きで、 何気ないバレリーナの普通の動きが本当にしなやかで大好き。 そうそう、今、腹筋割れてる女子がどうとか言いますけど バレリーナはみんな割れてます。 ずーっと割れてます。 だから、ふんだんに普段のバレリーナが見える作品で、 もう伊吹さんありがとう!!って感じで読了。 「白鳥の湖」の中では二幕が一番好きだから 誠一の前で美波の踊るオデットが、ホントに見たい。 どんな振付だったんだろう、 私の好みのやつかなぁ、と妄想は広がる。 オデットのバリエーションはアラセゴンよりアラベスクが好きなんだけどなぁ。。。とか 私の目の前でレオタードで完璧なオデットを踊ってくれる人がいたら あー、妄想かぁ!!!!! てか誠一が羨ましい。 いいなぁ、毎日、レッスン見ながら生活してぇ。 作品の感想じゃないなぁ、これ。 感想もたくさんあるけれど、長くなるのでやめとく! この作品のレニューにはまったくなってません。 めっちゃいい話です(興奮) とりあえず、今度バレエ観に行こう!!!

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2018/03/13

少しずつ読もうと思っていたら,物語にぐいぐい引き込まれ,先が気になって一気読みしてしまいました。 この著者ならではですが,読後感は抜群に良かったです。 いけいけな道を歩む人からは,なかなか評価されない,地味だけど実直な人が,見事責任を果たし,きちんと評価される姿は,読んでいてと...

少しずつ読もうと思っていたら,物語にぐいぐい引き込まれ,先が気になって一気読みしてしまいました。 この著者ならではですが,読後感は抜群に良かったです。 いけいけな道を歩む人からは,なかなか評価されない,地味だけど実直な人が,見事責任を果たし,きちんと評価される姿は,読んでいてとても勇気づけられます。 映画化されたら面白そうですね。 「世界の恋人」高野さんは誰が演じるのだろうと想像すると,楽しい気分になりました。

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2018/03/10

宝塚月組公演の原作ということで読んだ。世界的なバレエダンサー 高野さんが、宝塚月組公演でこの役を演じている美弥さんとすごく重なって、読んでいる間中ずっと美弥さんが思い浮かんでいた。公演はまだ観てないけど、美弥さんはきっとこの役を素敵に演じているだろうと思った。 カンパニーと宝塚、...

宝塚月組公演の原作ということで読んだ。世界的なバレエダンサー 高野さんが、宝塚月組公演でこの役を演じている美弥さんとすごく重なって、読んでいる間中ずっと美弥さんが思い浮かんでいた。公演はまだ観てないけど、美弥さんはきっとこの役を素敵に演じているだろうと思った。 カンパニーと宝塚、バレリーナたちとタカラジェンヌもすごく重なった。 バレエや芸能のシビアな世界で人生を懸けて生きる人たちに惹かれ、憧れや尊敬を持って一生懸命サポートしようとする有明製薬の会社員たちに共感しながら読んだ感じ。 希望に満ちた最後も良くて、気持ちがスッキリ晴れた。 笹塚、調布、深大寺、仙川…などなど、身近な場所が舞台となっているのも面白かった。有明製薬と中村屋が被ってみえた。

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2018/03/08

才能に溢れた選ばれた人間でも努力しなければ極められない。王者の才能は、とことんすきになれるかどうかという一文に納得だった。 瀬川みたいに今自分にできる最大限をしっかりやれる人に憧れる。

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2018/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

妻子に突然家を出ていかれた47歳の青柳は、会社からバレエ団への出向を命じられる。 バレエ団に集まるのは、リストラ、離婚、怪我等、人生の憂き目を見せられ落ち込む冴えない面々。 初めは各々が自分の殻に閉じ籠ってしまい、なかなか足並みが揃わなかった。 けれど踊りの楽しさを知った彼らはもう迷わない。 「人生はダンス。生きていくって、心臓が打つリズムに合わせて踊ること」 楽しく踊って身体を激しく動かして、心に溜まった膿も汗と一緒に吹き飛ばす。 努力・情熱・仲間(カンパニー)…この三つが揃えば無敵。だからありったけの想いを注ぐ。 バレエはもっと優雅なものと思っていたけれど、こんなに激しいスポーツだとは知らなかった。 人と人が身体や心を激しくぶつけ合い、夢中で共に一つの舞台を造り上げる情熱は眩しい。 バレエは無理だけれど、とにかく身体を動かしたくなった。 中でもフラッシュモブが観てみたい。

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2018/02/25

伊吹さんの本は、四十九日のレシピや風待ちのひとを読んだ。いずれも、苦境にある人の再出発を描いた勇気をもらえる作品だけど、ご都合主義にならないのは、誰もが人生でぶつかる可能性がある悲しみ、苦しみを丁寧に扱っているからだと思う。 この作品も、妻と死別した左遷男が、まるで縁のなかった...

伊吹さんの本は、四十九日のレシピや風待ちのひとを読んだ。いずれも、苦境にある人の再出発を描いた勇気をもらえる作品だけど、ご都合主義にならないのは、誰もが人生でぶつかる可能性がある悲しみ、苦しみを丁寧に扱っているからだと思う。 この作品も、妻と死別した左遷男が、まるで縁のなかったバレエ公演を出向先で担当するという話で、底流にある暖かいものは共通ではないかと思う。 ・・・と、書いたけど、実は、まだ、本を読んでなくて、先に、この本を原作にした宝塚歌劇の公演を見てしまったのだけど、これが本当にすばらしかった。 研究生たちは、アルバイトで生活しながらレッスン代を払い、さらにチケットのノルマがある中、踊りに打ち込んでいることにさらっと触れられたり、公演の資金の話から、ルイ14世は芸術に理解の深い人だったのかという台詞に対して、綺麗な踊り子やエトワール目当てだとほのめかす返事があったり、チケットをたくさん裁ける人がいい役をもらう傾向があるという台詞があったり、根っこのところをきっちり描かれていているからこそ、公演へのあれこれがより味わい深くなっていました。バレエにストーリーがあると聞いて驚く主人公に、物語というより詩だと答えるところは、眼からうろこでした。 そして何より、新解釈・白鳥の湖。魔王ロットバルトは、実は、のろいを受けた元王子で、オディールではなくて、魔王があやしい男の魅力で王子様を誘惑しようとするという設定で、劇中劇で、もっともっと見たかったです。そして、バレエを取り入れた群舞の豪華さは、宝塚ならでは。 ショービジネスの影の部分も見せながら、公演に関わる様々な人の今とこれからが描かれる素敵な物語でした。そして、それを舞台にかけるという二重性が、また、面白かったです。 ・・・はてさて、早く、本を読まないと・・・ 今、気がついたけど、原作では奥さんとは死別ではなくて、逃げられたのですね。原作と脚本の違いも楽しんでみたいです。

Posted byブクログ

2018/02/21

製薬会社の総務課長が異動させられた先は、自社がスポンサーになっているバレエ団。 そのバレエ団(カンパニー)の行う冠公演を成功させるために奔走する元課長。 バレエ団の中心は世界的プリンシパル、それを支えるのはやはり製薬会社をリストラさせられる組に入ったスポーツトレーナー。他、バレ...

製薬会社の総務課長が異動させられた先は、自社がスポンサーになっているバレエ団。 そのバレエ団(カンパニー)の行う冠公演を成功させるために奔走する元課長。 バレエ団の中心は世界的プリンシパル、それを支えるのはやはり製薬会社をリストラさせられる組に入ったスポーツトレーナー。他、バレエ団で実力を出し切れていなかったバレリーナなどが絡んでくる。 公演を成功させるまでの経緯と、登場人物たちの再生物語は、バレエ小説としても企業小説として読んでも面白かった。

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