電機メーカーが消える日 の商品レビュー
東芝やシャープなどを含む 8つの電気系企業について どのような経営で 国際競争力を失ってきたか 経営者が変わってなにをしたか 事実がまとまった形で書かれていて わかりやすいので 読んでみてもいいかんじ
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後から書けばどうにでも言えるよな、と。 それでも日本の電機メーカーが危機に瀕しているのは事実。そこは激しく共感。
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各メーカーの衰退について結果から紐解いていますが、それだけではなく、後からであればいくらでも書けるわけで。。。今後の見通しについてのご意見も知りたいと思いました。
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企業も生物同様外部環境の変化に対応できなければ淘汰されるということ。成功体験の豊富な大企業ほど変化に抗いがち・目を背けがちであるということ。身につまされるわ。 続きはこちら https://flying-bookjunkie.blogspot.jp/2018/02/5_15.h...
企業も生物同様外部環境の変化に対応できなければ淘汰されるということ。成功体験の豊富な大企業ほど変化に抗いがち・目を背けがちであるということ。身につまされるわ。 続きはこちら https://flying-bookjunkie.blogspot.jp/2018/02/5_15.html
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まずまず。 企業、特に電機業界は、発展も早いが衰退も驚くほど早い。 ちょっと前まで羨ましがられてた企業が、今では倒産の恐れさえある。 日本の電機業界は、NTTと東電、国に保護された状態で発展してきた。その構造が崩れた今、衰退に至るとのこと。実は、競争力は乏しかったのだと。 日本の製造業、産業はどこに向かえば良いのだろうか。
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日本電器業界の末路の哀れさがしみじみと伝わってくる。 東芝はもちろん、こんなにもなってるのかとびっくりする思い。
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かつて世界の半導体市場を席捲し、家電と言えば日本製が一番と謳われた日本の電機メーカー。それが現在では見る影もなく存在感が薄れています。東芝、シャープは最近の新聞報道でも様々な情報が出ていますが、ソニー、パナソニック、富士通、NEC、三菱電機、日立などの企業についてはあまり情報を目...
かつて世界の半導体市場を席捲し、家電と言えば日本製が一番と謳われた日本の電機メーカー。それが現在では見る影もなく存在感が薄れています。東芝、シャープは最近の新聞報道でも様々な情報が出ていますが、ソニー、パナソニック、富士通、NEC、三菱電機、日立などの企業についてはあまり情報を目にすることがありません。しかし、20年前と比較すると程度の差はあれどのメーカーも躓きを経験しています。成功体験にしがみついたり、企業トップの人事をめぐる内紛だったり、消費者のニーズを無視した開発を押し進めたりと、原因は様々です。しかしその失敗を無駄にしないためにも、また同じ轍を踏まないようにするためにも「どこで道を誤ったのか」をきちんと整理する上で、本書は各メーカーが陥った失敗をわかりやすく説明しています。電機業界の情報に通じていなくても普通に新聞やテレビのニュースに接している人なら読み通すのに苦労しないと思います。 本書を読んで興味が持てれば、各メーカーについてより詳しく取り上げている他の本を読んでみるのもいいでしょう。
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日本の電機メーカーが何故こんな体たらくな状態になったかを歴史から紐解いた本。 日本の電機メーカーが、というより日本という国自体にも迫りくる危機のようにも感じる。
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日本の電機メーカーの近年の低調ぶりをまとめた本。 近年ニュースを騒がせた経営上のトピックなどはさすがに調べてあり面白いが、それ以外の原因分析や将来予測が全くダメ。 原因分析は「海外メーカーは専業だから必死に経営して生き残った」と言う一方「シャープは液晶しかなかったから負けた」と言...
日本の電機メーカーの近年の低調ぶりをまとめた本。 近年ニュースを騒がせた経営上のトピックなどはさすがに調べてあり面白いが、それ以外の原因分析や将来予測が全くダメ。 原因分析は「海外メーカーは専業だから必死に経営して生き残った」と言う一方「シャープは液晶しかなかったから負けた」と言ってみたり、章をまたいで読むと矛盾だらけ。 どうやら著者は「電力会社と電電公社の安定した官需に頼ってきたメーカーが構造変化で対応できなくなった」というストーリーが好きなようだが、技術力ゼロだった戦後日本は、官民が結託した諸外国の技術のキャッチアップがあってこそここまで成長してきたというのを理解していない。 また、未来予測は素人考えを羅列しただけで内容皆無。 何よりダメなのは、「それだけの惨状を抱える各企業がそれでも残ってる」理由を全く理解していないこと。日立や東芝を語るのに原発以外の重電部門にはさっぱり触れてないし、パナソニックの航空部門や三菱電機の車載電装品など、将来性ある事業もほとんど触れていない。 全体的に「ニュースになるトピックは飛びつくがそれ以外の地味な分野は知らないし調べもしない」というマスコミ人らしい雰囲気がすけて見える。 逆にそういうトピックだけを拾い読みするなら利用価値はある。
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かつての日本の製造業の「強さ」というのは、東電と電電公社という他の会社を選べない独占企業、実質的な「税金」を取り立てる国策企業に各種製造業がぶら下がっていたという構造にあった。 そしてその「強さ」がアメリカが日本を反共の砦とする都合上、技術援助には甘くしていた上に成り立っていた...
かつての日本の製造業の「強さ」というのは、東電と電電公社という他の会社を選べない独占企業、実質的な「税金」を取り立てる国策企業に各種製造業がぶら下がっていたという構造にあった。 そしてその「強さ」がアメリカが日本を反共の砦とする都合上、技術援助には甘くしていた上に成り立っていたのであり、冷戦の終結とともにそういった甘えは許されなくなり、またリーマンショック、電力や通信の自由化といった流れで一気に強味が弱点にひっくり返るに至った。 日本が勝っていた時に驕りと技術力信仰に陥って、作ったものは売らなくてはいけないという両輪の片方を忘れて新興国の市場開拓をおざなりにして韓国や中国に先を越された。 また通産省、今の経済産業省が日本企業をまとめて外国勢に対抗しようとして介入しすぎ、結果競争力をそいでしまった。 あと成功の上にあぐらをかいて社内の権力闘争に明け暮れ、プライドから対応がことごとく後手後手にまわった。 といった調子に、まことに厳しい現状分析が続く。 参考にしたのが日本軍の第二次大戦での敗北の原因を分析した名著「失敗の本質―日本軍の組織論的研究」というのもうなずける。 ややとってつけたように明るい見通しも付け加えられるが、それはいわゆる「日本」企業としてのこれまでの在り方を全面的に振り捨てることでしかありえない。正直、当然だと思うし、いまさら親方日の丸にしがみついていたら沈むだけだろう。 気になるのは、本の中では特に強調していないが、重電メーカーが新しい市場として軍事産業に進出する傾向があちこちで見られることだ。 日本が成長産業らしい産業を結局育成できないままでいる現在、バカみたいに高価な兵器購入シフトは「日本がアメリカから軍事的に独立するため」という理屈をつけてでも押し進める可能性は十分あるだろう。産業というより金食い虫だが。
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