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パリ行ったことないの の商品レビュー

3.5

99件のお客様レビュー

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2022/09/24

なぜか惹かれてしまう憧れの街パリを舞台にした短編集。その後を想像させるような各ストーリーのラストが好きすぎる。山内マリコさんの本、本当に好きだな。自由に動けるようになったら、今度は南仏にいきたい。きっと繰り返し読む一冊。

Posted byブクログ

2021/04/05

若さや美しさや結婚や出産だけが全てではないと頭ではわかっている、それなのに社会ではそんな風に受け止めてもらえず苦しむしかない。苦しんだ結果、若作りをして、老け込んだ友人を横目に自分の若さに安堵し、結婚したら、結婚したわたしはちゃんとしている、出産したら、出産したわたしはちゃんとし...

若さや美しさや結婚や出産だけが全てではないと頭ではわかっている、それなのに社会ではそんな風に受け止めてもらえず苦しむしかない。苦しんだ結果、若作りをして、老け込んだ友人を横目に自分の若さに安堵し、結婚したら、結婚したわたしはちゃんとしている、出産したら、出産したわたしはちゃんとしている、と、自分を苦しめた考えを、自分の味方につけようとしてしまう。その方が辛くないから。 山内マリコさんの本は、そんな女性たちに対して、「苦しいよね、それでもやっぱり、若さや美しさや結婚や出産だけが全てではないよね」とその苦しみに寄り添い、その価値観が誤ってないこと、自分を苦しめた考えを味方につける必要なんてないことを強く伝えてくれる。 そしてそのうえで、あなたたちはあなたたちの努力で自分の人生を彩らないといけない、と激励してくれる。 友人のパリ行きを羨んで、友人の目の前で泣いてしまう話が好きだ。わたしは友人側か?それとも泣いてる彼女側か?と考えずにいられない。友人側でありたい。とはいえ友人が何も悩んでないかというとそうではない。彼女は彼女で、逃げた先でどうするか、きちんとそこから努力して人生を彩らないといけない。 山内マリコさんの本が好きだ。彼女の本で描かれている女性の苦しみが、わたしの子供の世代では過去のものであってほしいと願わずにいられない。

Posted byブクログ

2021/02/08

今更思うけど、山内マリコさんの話っておんなのひとが、主人公だからいいよな 京都が舞台の話が良かった

Posted byブクログ

2021/01/11

いろいろな人生が、フランス行きのツアーで交錯する。フランスに憧れ、フランスを夢見る、いろいろな人たちの滑稽だったり切なかったりするエピソード。 「フィガロジャポン」に掲載されていたとは、なかなか憎いね。 パリ好き女子としては他人事とも思えない作品。 山内作品のなかでも結構好き。

Posted byブクログ

2020/12/13

パリに憧れる女たちの日常を描く。 自分なりに決断したり、自分を認めたり。 女性は強い。 今の自分を少しは認めてあげてもいいんじゃないかな、という気持ちにさせてくれた。

Posted byブクログ

2020/09/16

「あのこは貴族」を読んで、山内マリコさんのファンになりました。 山内マリコさんの描く女性が大好きです。この作品に登場してくる女性たちも本当に魅力的。 心に渦巻く暗い部分や、人との比較で生まれた劣等感、人生の選択に対する様々な葛藤…。 みんなそれぞれの分岐点で、ふと立ち止まるの...

「あのこは貴族」を読んで、山内マリコさんのファンになりました。 山内マリコさんの描く女性が大好きです。この作品に登場してくる女性たちも本当に魅力的。 心に渦巻く暗い部分や、人との比較で生まれた劣等感、人生の選択に対する様々な葛藤…。 みんなそれぞれの分岐点で、ふと立ち止まるのだけれど、ちゃんと前を向いて歩き始める。 この作品の登場人物たちのように、あ、私ここで生きていくんだ。ってストンと落ち着ける場所って必ずある気がします。私もそんな場所を見つけたい。

Posted byブクログ

2020/08/23

すごく面白い! 第一部だけでもいいと思ったけど、第二部があることで幸せを見届けられたようなハッピーな気持ちに(^-^) フランスになんらかの関わりがあり、なおかつ日本で鬱屈とした日々を過ごしているなんらかの事情のある人々のお話。 自分の人生の主役は自分!  背中を押してもらえ...

すごく面白い! 第一部だけでもいいと思ったけど、第二部があることで幸せを見届けられたようなハッピーな気持ちに(^-^) フランスになんらかの関わりがあり、なおかつ日本で鬱屈とした日々を過ごしているなんらかの事情のある人々のお話。 自分の人生の主役は自分!  背中を押してもらえる一冊でした✨

Posted byブクログ

2020/08/25

"パリ"に希望や未来を託すような話、かと思えば最後では「本質的にはなにも変わってないのかもしれない」という。「本質的には何も変わってない」の文章は、私が書いたのかと思うほど当てはまった。夢の中のパリは無くなった、といった言葉が印象に残る。

Posted byブクログ

2020/07/31

パリが好きなので読んだ。 みんな情けなくてさえなくて生きづらくて、なんとなく今に満足していない、そんな自分にふとしたことで嫌気がさし。みんなそれぞれ、パリを思い浮かべる。等身大で、親近感がわいた。 今の自分との決別を思いつくときの頼もしさ。 それぞれに共感しながら切なく読み進...

パリが好きなので読んだ。 みんな情けなくてさえなくて生きづらくて、なんとなく今に満足していない、そんな自分にふとしたことで嫌気がさし。みんなそれぞれ、パリを思い浮かべる。等身大で、親近感がわいた。 今の自分との決別を思いつくときの頼もしさ。 それぞれに共感しながら切なく読み進めていくと、第二部の外での昼食のシーンでぱっとあかるい感動に変わる。

Posted byブクログ

2020/06/30

パリに思いを馳せたり馳せなかったり、行ってみたり行かなかったりする女性たちの超短編集。 いくつになっても、どんな状況でも、心は自由でありたいし、私たちは自由だ。 「わたしはアナ」と「ワコちゃん」がすき。 私たちの人生はこれからなのだ。 モンパリ、わがパリ〜

Posted byブクログ