ヒルビリー・エレジー の商品レビュー
第2次トランプ政権で副大統領となったヴァンスの自叙伝であり、アメリカの白人貧困層のリアルが生々しく綴られている。 仕事がないから貧しいだけではなく、遅刻や無断欠勤を繰り返し、酒とドラッグに溺れていく、怠惰な生活が染み付いてしまった家系。 その人達がまさに今のトランプの支持層となっ...
第2次トランプ政権で副大統領となったヴァンスの自叙伝であり、アメリカの白人貧困層のリアルが生々しく綴られている。 仕事がないから貧しいだけではなく、遅刻や無断欠勤を繰り返し、酒とドラッグに溺れていく、怠惰な生活が染み付いてしまった家系。 その人達がまさに今のトランプの支持層となっている。 そうした貧困層から抜出し、副大統領にまで登り詰めたヴァンスが、どのように彼らに向き合っていくのか、そしてアメリカをどこに導いていくのか、しっかり見ていきたい。
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「 努力していないのに、現象が悪いのは政治のせいだと思ってる」という一文は私にも刺さった トランプ氏を支持するラストベルトの人達について分かると聞き、興味本位で読んだ ドラッグが蔓延していて、勉強することは女々しいと言われ、仕事はすぐに辞め、離婚は当たり前の環境 自業自得とい...
「 努力していないのに、現象が悪いのは政治のせいだと思ってる」という一文は私にも刺さった トランプ氏を支持するラストベルトの人達について分かると聞き、興味本位で読んだ ドラッグが蔓延していて、勉強することは女々しいと言われ、仕事はすぐに辞め、離婚は当たり前の環境 自業自得といえるような、でもそんな環境ならしょうがないとも思えた 作者がロースクールに進学した時に、その人達にとっては当たり前なことを知らない、環境によるハンデはあるなと感じた 私が就活生の時、大学の友人は大企業に勤める親に面接の練習をしてもらってると言われた時の衝撃を思い出した(その親御さんは実際に面接をしたことがある役職) 私の父は配送業で母はパート、大学進学までさせてくれて尊敬しているが、環境のハンデを感じた アメリカの話のようで日本も似ていると感じた
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2024年にアメリカ副大統領になったJ.D.ヴァンス氏の生い立ち記である。オバマ大統領の「マイドリーム」は差別を外から見ている感があったが、J.D.ヴァンス氏は社会の底辺の只中で育っていて悲惨の一言しかない。 ヒルビリーと呼ばれる労働者階級の白人には政府が悪いと言いながら働かず補...
2024年にアメリカ副大統領になったJ.D.ヴァンス氏の生い立ち記である。オバマ大統領の「マイドリーム」は差別を外から見ている感があったが、J.D.ヴァンス氏は社会の底辺の只中で育っていて悲惨の一言しかない。 ヒルビリーと呼ばれる労働者階級の白人には政府が悪いと言いながら働かず補助金で酒や薬物をやりパートナーを次々変えるような人がたくさんいる。そして子どもたちは犠牲になり同じような人物になっていく。 そんな故郷の人々をどうすれば勤勉な人々に変えられるのか彼は分かってトランプ大統領のイエスマンをしているのだろうか??? 筆者にとっては最高のサクセスストーリーで大変面白く読めたが宿題は重い。
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ここ最近読んだ本の中で、間違いなく最良の一冊。 暴力、ドラッグ、貧困が蔓延するヒルビリーたちの、ズタズタで悲惨な日常が、これでもかというほど生々しく描かれている。 印象的なのは、彼らの生き方や価値観が、政策決定層(decision makingの層)にはほとんど理解されておらず...
ここ最近読んだ本の中で、間違いなく最良の一冊。 暴力、ドラッグ、貧困が蔓延するヒルビリーたちの、ズタズタで悲惨な日常が、これでもかというほど生々しく描かれている。 印象的なのは、彼らの生き方や価値観が、政策決定層(decision makingの層)にはほとんど理解されておらず、想像すら及ばないものであることが、著者自身の実感を通して語られている点だ。 本書は、「階層」とは何か、そしてアメリカ社会においてsocial mobility(社会的流動性)がいかに固定化されているかを強く示す。 同時に、アメリカでは「軍に入ること」が、生活習慣やライフスタイル、人間関係を根本から変える手段として機能し、階層を乗り越えるうえで非常に大きな力を持っていることを改めて認識させられた。 41歳にして副大統領になったヴァンスの強さは、階層を超越しいろんな人の目線から物事を見て、共感し、人と繋がれたことにあるのだと思った
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ヴァンスの育った、アメリカの「ラストベルト」と呼ばれる地域の白人労働階級の生活があまりにも生々しく描かれていて衝撃を受ける。この生活から抜け出すことがどんなに大変かも。
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アメリカ副大統領JDヴァンスの半生を綴った作品。 アメリカ南部で生まれ独特なコミュニティのヒルビリーとして育ち、社会的な成功(イェール大学卒業、弁護士)を成し遂げるまでのストーリー。 どこまで成功しても、どこまで幸せになっても、生まれつきの性格は変えられない。幼少期に属したコ...
アメリカ副大統領JDヴァンスの半生を綴った作品。 アメリカ南部で生まれ独特なコミュニティのヒルビリーとして育ち、社会的な成功(イェール大学卒業、弁護士)を成し遂げるまでのストーリー。 どこまで成功しても、どこまで幸せになっても、生まれつきの性格は変えられない。幼少期に属したコミュニティの影響は大きい。私も田舎出身だが、東京育ちの恵まれた人と話す度に感じる育ちの違い。もちろん私は全然親に恵まれていたし、田舎の中では裕福な方ではあったけど、それ以上に一生同じ視点には立てることのない金持ち特有の雰囲気を感じる。ヴァンスですらその感覚を拭うことは出来ないのだから、私も一生付き合っていくのだろう。 「敗者であることは、自分の責任ではなく、政府のせいだ」という考え方が広まりつつあるのだ。 この一文は非常に響いた。廃れたコミュニティでは、他責思考が強まる。確かに成功できないのは環境のせいである部分も大きいが、その環境から抜け出そうとしないのは己のせいなのだ。環境が変わらないことを嘆き文句を言うのは簡単で、その雰囲気が日本でも広まりつつある。おそらくアメリカでもそうなのであろう。トランプのように民主党政府の責任を強く打ち出し、彼らとの対立意識を煽り指示を集める人物に仕えるヴァンスが、このコミュニティ側の視点・実態を捉えているのには驚いた。彼はリアリストであり、でもそのリアリスト的な側面が今後大統領選にあたってマイナスに出るのではないだろうか。今後の彼の活躍に注視していきたい。
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図書館本。だいぶ前に予約していたものがようやく届いた。予約の順番を待ってる間に最初のトランプ-ゼレンスキー会談が行われてヴァンスさんの印象は最悪なものに。経歴からしてもっとクレバーな人を勝手にイメージしていたけど、本書を読むと感情的になりやすく自分を抑えられないところがある人なん...
図書館本。だいぶ前に予約していたものがようやく届いた。予約の順番を待ってる間に最初のトランプ-ゼレンスキー会談が行われてヴァンスさんの印象は最悪なものに。経歴からしてもっとクレバーな人を勝手にイメージしていたけど、本書を読むと感情的になりやすく自分を抑えられないところがある人なんだなと納得した。日本でもDVなんて言葉がまだ無かった昭和の頃、似たような感じの家庭は身近にもあったと思うが、薬物や銃の蔓延がなく勤労意欲が平均的に高いところが異なる点。今以上に格差社会になって階層が固定化され、若い人が努力を無駄だと思うようになったら日本にもこんな未来が待っているのだろうか。
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トランプ氏を支持する人達の背景を知りたくて、本書を手に取る。 ヴァンス氏は、過酷な家族史と階級移動の軌跡を、自嘲気味の一人称で語る。 ヒルビリー文化を安易に断罪せず、共同体の誇りと傷を実直に描いていく姿勢に、感情を持っていかれる。 政治的立場には同意しなくても、文学としての完成度...
トランプ氏を支持する人達の背景を知りたくて、本書を手に取る。 ヴァンス氏は、過酷な家族史と階級移動の軌跡を、自嘲気味の一人称で語る。 ヒルビリー文化を安易に断罪せず、共同体の誇りと傷を実直に描いていく姿勢に、感情を持っていかれる。 政治的立場には同意しなくても、文学としての完成度が高く、人物そのもののカリスマ性が際立つ。 ひとつの人生を通じてアメリカの断層を体感させる素晴らしい読書体験だった。
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子どもには同じ思いをさせたくない。 そう願いながらも、 気づけば親と同じ口調で 言葉をぶつけてしまうことがある。 あぁ、またやってしまった… そんな瞬間に、 胸の奥で何かが小さくため息をつく。 ひとりで変えようとすればするほど、 苦しくなることもある。 でも、もし誰かがそ...
子どもには同じ思いをさせたくない。 そう願いながらも、 気づけば親と同じ口調で 言葉をぶつけてしまうことがある。 あぁ、またやってしまった… そんな瞬間に、 胸の奥で何かが小さくため息をつく。 ひとりで変えようとすればするほど、 苦しくなることもある。 でも、もし誰かがそっと手を差しのべてくれたら。 もし「助けてもらってもいい」と思えたなら。 親も子も、 少しずつ違う風景を見られるのかもしれない。 ヒルビリー・エレジーを読みながら、 そんなことを感じた。
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白人アメリカ人の半生。決していいとは言えない地域・家庭環境(産業の廃れた町、貧困、離婚、薬物、暴力etc)から一流大学を経て今や副大統領に。 筆者にスポットライトを当てればいわゆるアメリカンドリームの夢を読み手に抱かせるものになるだろうが、この本は白人労働者階級という取り残され...
白人アメリカ人の半生。決していいとは言えない地域・家庭環境(産業の廃れた町、貧困、離婚、薬物、暴力etc)から一流大学を経て今や副大統領に。 筆者にスポットライトを当てればいわゆるアメリカンドリームの夢を読み手に抱かせるものになるだろうが、この本は白人労働者階級という取り残された人たちいること、また彼らがどのような生活を営んでいるかに焦点が当てられており、それが筆者の半生という形で生々しく描かれる。 筆者ほどではないにせよ、日本での自分の生い立ちにも若干通じるところはなくもない。どの国も同じだろう。国民は地域や家庭、能力などそれぞれに生い立ちや与えられたものごと(恵みや試練)があり、一枚岩ではない。 -------------------------------------------------------- JDヴァンス トランプの側近、副大統領 トランプ 取り残された労働者階級の白人の怒り、政治家への不信感をその天才肌で察知。取り残された白人たちの心を掴み、競合や対立政党を下し大統領へ "「将来に希望を抱くことができない」。それは人の生きるエネルギーを殺す" 神は自ら助けるものを助く 刹那的、非合理的、自己破壊的、 ・健全な民主主義の営みではなく政治への根本的不信感。 ・その一方で悪いことは自分ではなく政治のせい。
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