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コードネーム・ヴェリティ の商品レビュー

3.4

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2018/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第二次世界大戦中、ドイツの支配下のフランスでのイギリスのスパイの話。 どうしても戦争物で、ナチスが絡むと暗い話にならざるを得ないが、全体的に読みにくい。 特に第一部。二部で少し謎?の回収がされるが、今一つ。 最後もあまりハッピーな終わり方でもないし、戦争中の二人の女性の物語として読むとまずまずなのかもしれないが、ミステリーとして読むと、ちょっと中途半端な気がする。

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2018/06/26

戦時下の女性たちが生き生きと描かれている。途中の謎めいた展開や二人の視点による構成のわりにラストは物足りなさを感じた。期待し過ぎたかな。

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2018/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前半読みにくくてちょっと読み進めるの大変だったけど(暗号化されてるからなおさらなのか)2部のキティホークの章は読みやすくなった。エンゲルに驚いた。みんな分からない。一体誰が敵で誰が味方なのか… 夜と霧という言葉が何度も出てきたが、かの有名な夜と霧のタイトルはここからなのか?

Posted byブクログ

2017/12/16

第二次大戦中、女性パイロットのマディと女性無線技士のクイーニーは親友同士。クイーニーはスパイでもあり、マディの操縦する飛行機でフランスにもぐり込むが、ナチスに捕まり拷問をやめる代わりに、知っている情報を書くように紙とインクを渡される。残された時間の中で、クイーニーは生きているかど...

第二次大戦中、女性パイロットのマディと女性無線技士のクイーニーは親友同士。クイーニーはスパイでもあり、マディの操縦する飛行機でフランスにもぐり込むが、ナチスに捕まり拷問をやめる代わりに、知っている情報を書くように紙とインクを渡される。残された時間の中で、クイーニーは生きているかどうかわからない親友マディについてを小説のように書き始める。この紙が無くなり、与えられた時間が過ぎればクイーニーは実験材料として収容所へ送られるであろう。 第二部は、フランスにもぐり込んだクイーニーがレジスタンスとともに活動する場面が描かれる。そして、第一部の真実が明かされる。 戦時寺中の過酷な状況の中、お互いを信頼し続けたクイーニーとマディ。第一部でさりげなく書かれていることが、実は伏線で第二部を読み進むうちに明かされていく。ひきつけられてしまうストーリー運びだった。

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2019/02/20

CL 2017.10.8-2017.10.16 未読了のまま返却 CL 2019.2.16-2019.2.20

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2017/08/17

ミステリー好きの知人に勧めてもらった本。 女性二人の友情が描かれたと聞いて、読みやすそうだと思いましたが、予想に反してかなり読みづらく、第1部は難儀しました。 1部と2部とで筆者が変わるという設定。二人の女性それぞれが書いたものとなっており、文体もかなり変わります。 第二次大...

ミステリー好きの知人に勧めてもらった本。 女性二人の友情が描かれたと聞いて、読みやすそうだと思いましたが、予想に反してかなり読みづらく、第1部は難儀しました。 1部と2部とで筆者が変わるという設定。二人の女性それぞれが書いたものとなっており、文体もかなり変わります。 第二次大戦中、ナチスドイツに対抗して戦うイギリスとフランス。 戦時下が舞台であり、イギリスの特殊部隊に属する一人の女性はナチスにとらえられ、スパイとして尋問を受けているため、直接的ではないにせよ、むごい拷問を想像させる表現が随所に見られます。 ミステリーというよりよりも戦争文学で、かなり読み進めるのがつらいストーリー。 ただ、第1部で語られる二人の少女の出会いと交流は、そうした悲惨な状況を忘れさせるような生き生きしたものになっています。 とはいえかなり冗長で、戦闘機の専門用語などが多いため、一般人には忍耐が必要。何度も途中で脱落しそうになりました。 第2部は、第1部で語られたのと同じ状況がもう一人の少女によって記され、そこから見えてくるものがあります。 そして第3部。人々の悲劇はひとえに戦争という狂った状況がもたらしたものだと、ひしひしと感じます。 その、どうにも抗いきれない大きな流れに呑まれながらも、必死に抵抗し続けた少女たちの魂の強さに胸を打たれます。 ナチスという巨大な組織の前に、なすすべもない二人。 しかし、決してそれだけではなく、文字では残されず、言葉では語れない信条を貫き、最後まで敵に屈することを良しとしなかった2人。 離れていても恋人のようにさえ見える息の合った二人は、戦時中でなければさぞいい親友になっただろうと思われますが、お互いの出自の身分が違いすぎるため、平和な世の中ではまず出会うことはなかったものと思われます。 つまり、悲惨な戦争が二人を引き合わせたというなんとも皮肉な結論。 最後の最後に、二人に課せられた秘密の任務が明るみになります。 命の危険にさらされながら、ゲシュタポや「夜の霧」の恐怖に挑む少女たちの勇敢さ。 彼女たちが非力であるがゆえに、その不屈の精神はいっそう涙を誘います。 英米のヤングアダルト小説ですが、かなり複雑でハードな内容のため、一読しただけでは理解は困難。 大人向きの作品です。

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2017/08/16

 第2次世界大戦中に、ドイツのとある場所にイギリスからのスパイの女性が囚われる。彼女は激しい拷問のうえ、暗号を伝え、さらにイギリスのことを書き記すように紙を与えられる。  彼女はそこにマディと呼ばれる女性飛行士の物語を3人称で語り始める。1週間という期限内に書くこと。その間は生き...

 第2次世界大戦中に、ドイツのとある場所にイギリスからのスパイの女性が囚われる。彼女は激しい拷問のうえ、暗号を伝え、さらにイギリスのことを書き記すように紙を与えられる。  彼女はそこにマディと呼ばれる女性飛行士の物語を3人称で語り始める。1週間という期限内に書くこと。その間は生きられることが保証される。しかしながら、彼女の状況は過酷であり、最後まで書き進めることができるか非常にあやうい。  彼女の手記と彼女の状況が挿入されるのが1部、そして2部と読みすすむと、なんというか、奇跡だなぁと思う。実にフィクションだ。  物語の中で彼女らが生きていたこと。戦争という非日常の世界で日常があったことを考えさせられる。  しかし、実に魅力的なヒロインらだ。  正直、1部は読みつらくなかなか読み進めにくい、けれども2部に入ると一気に読みやすくなる。そして読み終えると1部から読み返したくなる。そんな物語。

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2017/08/13

過酷な状況、暴力を示唆する描写が最初は読んでいてつらかったのだけれど、眼下に海岸線を臨む空からの描写が美しかったり、ジュリーやマディはじめ勇敢な女性たちの強さと愛に胸打たれ続けた小説だった。 人間がモノ以下の暴力の世界で、信念と心でつながっていた人々が立ち向かう姿がたくましかった...

過酷な状況、暴力を示唆する描写が最初は読んでいてつらかったのだけれど、眼下に海岸線を臨む空からの描写が美しかったり、ジュリーやマディはじめ勇敢な女性たちの強さと愛に胸打たれ続けた小説だった。 人間がモノ以下の暴力の世界で、信念と心でつながっていた人々が立ち向かう姿がたくましかったし、そのための言葉と名前と物語だなやはり、と気づかせて小説だった。 言葉が場面ごとにリンクし共鳴しあったのも、心地よかった。

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2017/05/13

ストーリーに一切触れられないタイプの小説。ちょっとでも触れたら興味を削いでしまいそう。 やけにボールペンに拘りがあるのはなぜだ。

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2017/04/23

タイトルと装幀だけでレジに持って行ったので、あらすじやジャンルは分からないまま読み進めた。創元推理文庫なのでミステリか?とあたりをつけるも、それにしては色んなことがあからさまなので、不思議に思いつつ。 解説まで読んで、児童書なのだと知って納得した。本書は2部に分かれており、秘密...

タイトルと装幀だけでレジに持って行ったので、あらすじやジャンルは分からないまま読み進めた。創元推理文庫なのでミステリか?とあたりをつけるも、それにしては色んなことがあからさまなので、不思議に思いつつ。 解説まで読んで、児童書なのだと知って納得した。本書は2部に分かれており、秘密が散りばめられているが、浅く土がかけられている程度だ。分かりやすいと行っていい。 誤解しないでほしいが、児童書は好きだ。私の読書体験の原石だから。飛行中の景色ーー緑色の月の光や、心の底から邪悪な人間としての描写がないことーーあの親衛隊大尉すらーーなどは、懐かしさを覚える。子供の頃、この本を読んだらきっともっと胸の奥まで針が刺さっただろう。 今年発売の新刊に本書の登場人物が出るという。邦訳が出てほしい。楽しみに待っています。

Posted byブクログ