男ともだち の商品レビュー
解説にもあったように、見事に屑ばかり。神名もハセオも、出てくる人ほとんど屑だと思う。 お互いパートナーがいても、複数人と後腐れのない関係を持って。現実にいたらどいつもこいつも本当に屑。 でも不思議なことに、神名を巡る四角関係でも全然ドロドロしていないし、嫌悪感もない。なんなら、神...
解説にもあったように、見事に屑ばかり。神名もハセオも、出てくる人ほとんど屑だと思う。 お互いパートナーがいても、複数人と後腐れのない関係を持って。現実にいたらどいつもこいつも本当に屑。 でも不思議なことに、神名を巡る四角関係でも全然ドロドロしていないし、嫌悪感もない。なんなら、神名のことはフリーランスを経験したからかどこか共感できるし、ハセオには魅力を感じる。 恋人や同性の友達とは築けない深い絆。 男友達って同性の友達とはまた違う良さがある。 男女の関係に発展しない異性の友達関係っていいな。 千早茜さんの生み出す男性は毎回魅力を感じるな。
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ハセオみたいな男ともだち欲しいな、という感想を友達から聞いていたので読んでみたけど、自分は全く欲しいと思わなかったし、むしろ自分の大切な人の周りにいたら嫌だなと思ってしまった、、、。 主人公が、自分の大切にしたいものに気づく過程は良かった。
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この作品、素直に好き。 ストーリーもだけれど、ハセオの強烈過ぎるキャラクターによるものが大きい。 彼の、どこまでも底が見えない分からない不思議さと、でも世界の終わりまで追いたくなる見ていたくなる魅力に惹かれた。最後まで2人は寝なかった。寝るだろうと思ったけれど、寝なかった。なぜな...
この作品、素直に好き。 ストーリーもだけれど、ハセオの強烈過ぎるキャラクターによるものが大きい。 彼の、どこまでも底が見えない分からない不思議さと、でも世界の終わりまで追いたくなる見ていたくなる魅力に惹かれた。最後まで2人は寝なかった。寝るだろうと思ったけれど、寝なかった。なぜなのか、それは愛なのだ。 神名の人生丸ごと愛しているから、彼は手を出さないし出そうとも思わない。本人以上に彼女のことを知っているから、男ともだちの一線を越えないのだろう。 紫色の手帳のプレゼントがすべてを物語っている気がした。 もう少しハセオ側の背景を知りたい気もしたが、やっぱりそこは謎に包まれているからこそ、なのだろう。
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神名の恋人以外の男と寝る姿勢には余り好感を持てなかったけれど、全体を通して好きな作品だった。ハセオがとにかく魅力的に、近くに置いておきたいタイプの男そのもの。女の幻想と言われてしまえばそうかもしれないけれど、どこかにハセオのような男はいると思う。なにか自分に穴が空いてしまった時、...
神名の恋人以外の男と寝る姿勢には余り好感を持てなかったけれど、全体を通して好きな作品だった。ハセオがとにかく魅力的に、近くに置いておきたいタイプの男そのもの。女の幻想と言われてしまえばそうかもしれないけれど、どこかにハセオのような男はいると思う。なにか自分に穴が空いてしまった時、男ともだちに頼りたくなってしまうのは女すぎるのかと思っていたけれど、この作品が答えをくれたような気がした
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私にはこんな男ともだちいなかったのに、あるいは途中でいなくなってしまったのに、桜を背景にしたハセオの姿が浮かんで、胸がギュッとした。
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面白かった。タイトル通りの期待通りのストーリーで、ほぼストレスなく読み進めることができました。読後感も悪くない感じでしたね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「登場人物全員、ものの見事に屑ばかりだ」 村山由佳さんの解説の1行目に大きく頷いた。 主人公の神名も男友達のハセオも愛人も友人も浮気に対してなんの罪悪感もない、世間的には間違いなく屑ばかり。完全に読む人を選ぶ小説で、面白いのに絶対映像化はされないだろうなと思った。 神名とハセオには、恋愛に似た感情があったと思う。お互いにとって1番大事な異性で、性的に見れなくもない。でも、友達だから上手くいく関係だから、後半は2人が寝ないようにずっと祈っていた。 歳をとって、結婚して子供ができて守るものができたら、どうせ今の関係は続かないとしても、体の関係だけは、越えてはいけない一線に思えた。それくらい、2人はいい関係だと感じる。 神名とハセオと美穂は屑だから、1番大事な人とは一緒になれないのが、元女王様の霜月が言った「傷つけたら自分に返ってくる」のアンサーになっていて上手いと思った。神名は「報いなんてない」と言い返していたけど、報いは他人からではなく自分自身が与えられるから実感がないのだと思った。 千早茜さんの作品を読むと、恋愛小説なのに、ハッピーエンドは恋愛だけではないと思わせてくれる。もっと他の作品も読んでみたい。
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人によって好き嫌い、なんなら拒絶する物語だと思う 不倫は絶対にしないが共感する部分もある 誰かに消費されることで自分の不要な部分も削ぎ落とされ、大事なものが見えてくる 神名にとってのハセオは与えないけど奪わない特異な存在なんだろう
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男ともだち、女ともだち、と本人たちが嗜んでる分にはいいとおもうんだよ、こういうのって。倫理観的な問題で、常識的な問題で。友達って寝ないでしょ。友達って密に触れ合わないでしょ。自分に大事なひと(恋人)がいるならば、そもそも大事な人のためにも会わないでおこうという気遣いがうまれるわけ...
男ともだち、女ともだち、と本人たちが嗜んでる分にはいいとおもうんだよ、こういうのって。倫理観的な問題で、常識的な問題で。友達って寝ないでしょ。友達って密に触れ合わないでしょ。自分に大事なひと(恋人)がいるならば、そもそも大事な人のためにも会わないでおこうという気遣いがうまれるわけで。まわりのひとからの視線が交わって、色が加えられてしまうのは致し方ないことだし、それに文句をいうならばじゃあほんとうに健全な付き合い方なのでしょうね!!!!!みせられるのでしょうね!!!!!などと。自分の大事な人にハセオみたいなひとがいたら、やだよ。わたしはぜったいやだ。
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〈孤独だ、と感じるほど、純度の高いものを描ける。足りないものがあるときほど、自分の理想がくっきりと見える〉 不思議な気持ちになった。 この本の登場人物全員が屑だとは不思議と感じなかった。 でも、どこかでみんな退屈な日常を諦めて生きているような、そんな寂しい大人な感じがした。 そ...
〈孤独だ、と感じるほど、純度の高いものを描ける。足りないものがあるときほど、自分の理想がくっきりと見える〉 不思議な気持ちになった。 この本の登場人物全員が屑だとは不思議と感じなかった。 でも、どこかでみんな退屈な日常を諦めて生きているような、そんな寂しい大人な感じがした。 そんな中、主人公とハセオは、自分が守りたい「信念」のようなものを強く持っているのではないかと感じられた。ハセオにとって、主人公:神名は、大事な存在であるのと同様に、神名にとって、創作活動だけは、人生切っても切り離せないものである。まあ、ハセオはそこまで考えているかは不明だが、少なくとも二人は相性がよく、お互いになくてはならない存在なのだ、と思う。 ハセオは、神名の作品の誰よりもファンなのではないかと考える。 主人公の目線から本を読み進めていく中で、芸術家の頭の中ってこんな感じなのかなーって思った。あり大抵のことでも、気づけないのが「普通」の人で、些細なことでも敏感に気づけるのが「芸術家」なのではないか、と。 自分の中に空いた穴を埋めるために、そしてその穴に気が付くために、たくさん恋愛をして傷ついて、そして創作意欲が沸いていく…という。 こんな人もいるよねーって、思わされた。 確かにこういう人の恋人って気の毒だけど、でももしこういう芸術家タイプと付き合ってしまったら、どこかであきらめがつくというか。どこかで、この人と自分はもう一緒にいられないって気づくんじゃないかって。だから、相手に対して執着とか、憎しみとか、あんまり抱かずに別れられるんじゃないかって思う。むしろ、最初から、そういう人だってわかった上で、付き合っているんだろうけど。 そして、主人公みたいな女の人の方が、何からも囚われていないようで自由に見えるし、軽そうで男からも好かれるのかな、とは思う。 決してセックスを持ち込まないのも、二人の間を恋愛という月並みな関係に落とし込むことで、いつか終わってしまうのを避けるためだ。彼自身、もとより女性に不自由していないのだから、この世に唯一である存在を欲望の対象にする必要だない。寝たくないわけでも、寝たいくせにねないのでもなく、ただシンプルに、寝る必要がないのだ。(解説より) 正直、この本がどうしてこんなに評価が高いのかはよくわからない。 でもなんか、わかる気がする。切なくて、もどかしくて、尊い。不思議な読書体験だった。 今はたとえよくわからなくても、読む価値があったと思う。読んでみてよかった。
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