男ともだち の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルから薄々感じてはいたが登場人物達と自分との価値観があまりにも違いすぎて、終始全員好きになれなかった。異世界を見てるような気分だった。こんな風に考えて生きてる人たちがいるのか。当然のように浮気、愛人、不倫が出てきてビックリした。別に他人の不倫とか浮気にわざわざ口を出して否定したり、非難したりすることはしないが、主人公への嫌悪感がとにかく凄かった。なんで刺激を求めて生きてるくせに安定も同時に求めて長く付き合う恋人を作るんだ?浮気しまくってるのに相手とうまくいかないとなんでこんな悔しそうなんだ?浮気していて何が悪いの、私は世間のお偉い皆様と違って、サバサバしていて、理屈と感情を分けて生きてますよみたいな顔してるくせに寂しさを当然のように性行為で埋めようとしているんだ?本当に理解ができない。もちろん説明はされているのだが感情として理解できない。そして、それを「不器用」だとか「強く生きようとしてるだけ」とか美談に仕立て上げてる感じもすごく気持ち悪かった。とにかく自分と違いすぎただけで、もちろんそういう生き方を否定する気はない。ただただ価値観が根底から違っただけだと思う。ただ、仕事への向き合い方は尊敬できた。 「そもそも、才能の有無で諦められる夢なんて最初からないに等しい。」 というフレーズには正直今の生き方をしてる自分にはビクッとした。 最後ハセオとは大切な友達だみたいな終わり方をしているが、自分には結局ハセオの中にある男としての部分を通して大切にしてるようで、自分が理想としている異性の垣根を超えた男女の友情とは全然違った。いや、だからこそタイトルが「男ともだち」になっているのか。 新たな考えを知れたという点では面白い作品だった。
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不倫している女性の話。 彼氏がいながらも不倫してただそれもどこか憎めない話だった。端的に言うなら女性がさばさばした性格だからだろう。不倫と聞くと泥沼なイメージが強いが、あくまでこの本はタイトルのとおり、男ともだちがテーマである。 解説にもあるが、殺人者の心情などが描かれているこ...
不倫している女性の話。 彼氏がいながらも不倫してただそれもどこか憎めない話だった。端的に言うなら女性がさばさばした性格だからだろう。不倫と聞くと泥沼なイメージが強いが、あくまでこの本はタイトルのとおり、男ともだちがテーマである。 解説にもあるが、殺人者の心情などが描かれていることがある。読者は殺人などしたことないので、こういう心情なんだろうなとそのまま受け止めることが多いが、恋愛の心情となると、こういう不倫・浮気などのテーマは自分の経験から思うところがある。特に今回は男女に友情だけってことがあるのか、というテーマだった。この本を読んだ後でも2人で同じ部屋に泊まっていて、それが何回もあるにも関わらず、男ともだちだと言われても信じられないと思う。みなさんはどう思ったのか感想を読んでみたいと思う。
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登場人物だいたいクズ。世間一般的に言えばクズ。ただ、わたしは不倫だの浮気だの正直100%悪いことでは無いと思っているので、千早茜さんの書く男女の話が好き。今回も若干共感できつつも、神名さんは強い女性で清々しいくらい男関係はっきりしている。器用だな、、、後腐れない気持ちの考え方にな...
登場人物だいたいクズ。世間一般的に言えばクズ。ただ、わたしは不倫だの浮気だの正直100%悪いことでは無いと思っているので、千早茜さんの書く男女の話が好き。今回も若干共感できつつも、神名さんは強い女性で清々しいくらい男関係はっきりしている。器用だな、、、後腐れない気持ちの考え方になれるのが素晴らしい。モラルがないと言われるかもしれないけど、人間生きていく上で性欲は大事だし、それを1人に当てるのも難しい問題だと思う、割り切る関係も大事なこと。ハセオさんも神名さんもお互いがお互いを大事に思うからこそ、手を出さない関係。2025年はクロエの香水にティファニーのブレスレットでハセオの女におわせていきたい(?)
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「男ともだち」という題名が気になって購入した本。 男ともだちとの今後の関係に悩んでる人に、よかったら読んでほしいなって本。絶対読んで!っていうのは、違うと思う。それは、この登場人物たちが思ってそう。 男ともだちという関係は、やっぱり恋人とは違う、大切で、不思議な、ずるい、でも少し...
「男ともだち」という題名が気になって購入した本。 男ともだちとの今後の関係に悩んでる人に、よかったら読んでほしいなって本。絶対読んで!っていうのは、違うと思う。それは、この登場人物たちが思ってそう。 男ともだちという関係は、やっぱり恋人とは違う、大切で、不思議な、ずるい、でも少し色気のある、不思議な関係。
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題名で気になった本。 内容は登場人物がクズばかりで、色々あるけど、サラッと読めてあっという間に読了。 共感は出来ないけど、異性の友達は恋愛感情無しであるし、あんな風な人達もいるかもしれないと思った。
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読了。 男ともだち / 千早茜 千早茜さんの紡ぐ言葉、好き。 以前凪良ゆうさんが好きな作品としてこちらを挙げられていた。 研ぎ澄まされた文章は魅力的に感じたけど、登場人物には嫌悪感が否めず。10代ならまだしも同年代かと思うと何とも言えない気持ち。人によって捉え方が変わりそう。
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主人公があまり魅力的に感じなかった。メンヘラ?そしてそれを言葉巧みに正当化している感じ。 恋愛対象ではなく、ただただ優しい男友達なんて存在しない
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全員クズなのになんかゆったりとしてて良い雰囲気の1冊だった なんか憎めないなあ神名。ハセオみたいな人だったら男友達って成り立つだろうな
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最初、神名は感情があまりないサイコパスかと思ったけど、絵に対する情熱はちゃんとあって、人間味があるなと思った。 ハセオと神名みたいな究極な男女の友情はなかなか成り立たないと思うけど、大切な友達だからこそ一線を越えたくないっていうのは共感できる人も多いんじゃないかな。 自分の彼氏に...
最初、神名は感情があまりないサイコパスかと思ったけど、絵に対する情熱はちゃんとあって、人間味があるなと思った。 ハセオと神名みたいな究極な男女の友情はなかなか成り立たないと思うけど、大切な友達だからこそ一線を越えたくないっていうのは共感できる人も多いんじゃないかな。 自分の彼氏にこんな異性の友達がいたら絶対に嫌だけどね。
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イラストレーターの神名葵は、同棲している恋人がいながら、既婚者で医師の愛人とも関係を続けている。 大学時代にサークルで知り合ったハセオからの突然のメールで、停滞していた神名の生活が動き始める。 神名は二つ歳上のハセオとは一緒にいたけれど、二人は恋人同士ではない。 大人になって7...
イラストレーターの神名葵は、同棲している恋人がいながら、既婚者で医師の愛人とも関係を続けている。 大学時代にサークルで知り合ったハセオからの突然のメールで、停滞していた神名の生活が動き始める。 神名は二つ歳上のハセオとは一緒にいたけれど、二人は恋人同士ではない。 大人になって7年ぶりに再会した神名とハセオを見ていると、何だか危なっかしいような、大人として何かが欠けているような気がして切なくなってきます。 お互いに別の誰かと付き合っていても、二人はいつもいつも前を向いてまわりを蹴散らして前進している。他人が入り込むすき間がないくらい。 イラストレーターという過酷な仕事を続ける神名に、男ともだちって言う存在があるのは、ずるいような羨ましいような。 だけど、読んでいてとても力強いものが感じられて面白かったです。
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