テミスの剣 の商品レビュー
名声、地位、カネのために保身に走る輩を次々に打ち負かしていくところが読んでいてすっきりする。自身の痛いところを忘れず抱えながらも前を向いて進んでいくところ、綺麗事で終わらないところが読んでいて気持ちいい。うまいなあ。
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やっぱり中山七里さんの小説は面白い。 今作は冤罪事件のお話。すごく重いテーマで。出てくる登場人物もおじさんばかり。全体的に暗いんだけど、どんどん読める。先が気になって仕方がない。 刑事の渡瀬が若い頃、正義と信じて逮捕した犯人は冤罪だった。しかも間違われた被害者は獄中自殺をしてしま...
やっぱり中山七里さんの小説は面白い。 今作は冤罪事件のお話。すごく重いテーマで。出てくる登場人物もおじさんばかり。全体的に暗いんだけど、どんどん読める。先が気になって仕方がない。 刑事の渡瀬が若い頃、正義と信じて逮捕した犯人は冤罪だった。しかも間違われた被害者は獄中自殺をしてしまう。渡瀬はもう二度と間違わないことを心に刻み、28年前の真実を1人で明らかにしていく。渡瀬さんかっこよかった。
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冤罪をテーマに重く暗い内容だった。 登場人物のほとんどが渡瀬と対立しているし、いい人ほとんど出て来ないし。 黒幕も最後の最後まで出てこないし、伏線の回収タイミングも含めて上手いなって思った。 シリーズ化されているとは… 次も読まねば。
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豪雨の中、不動産業の夫婦が殺害された。 刑事・鳴海の強引な取り調べで自白した青年・楠木は死刑判決を受け、拘置所内で自殺… 5年後、鳴海とともに、楠木を取り調べていた渡瀬は、5年前の不動産業の夫婦殺しと同じ手口の事件から、真犯人が迫水だったと知る。 渡瀬は、楠木が冤罪であったこ...
豪雨の中、不動産業の夫婦が殺害された。 刑事・鳴海の強引な取り調べで自白した青年・楠木は死刑判決を受け、拘置所内で自殺… 5年後、鳴海とともに、楠木を取り調べていた渡瀬は、5年前の不動産業の夫婦殺しと同じ手口の事件から、真犯人が迫水だったと知る。 渡瀬は、楠木が冤罪であったことを明らかにしようとするが、警察組織から妨害を受ける… そして、迫水は無期懲役から仮出所となり… 冤罪事件… 証拠品の偽造、袴田事件が… 冤罪に関わった人間たちが事件に巻き込まれていくのかと思ったが… 鳴海はひっそりと孤独死… 検事は懲戒免職、裁判官は自ら辞意…だった。 結末は意外なものだった…
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限定版の表紙に書かれていた、「怒涛のスピード感、圧倒的なリーダビリティ」というキャッチコピーに惹かれて買ってみました。 読んだ結果、期待通りのクオリティで大満足でした。 ・大雨の中で行われた不動産屋での夫婦殺人事件 ・捜査からの犯人逮捕(冤罪) ・死刑判決&受刑者の自...
限定版の表紙に書かれていた、「怒涛のスピード感、圧倒的なリーダビリティ」というキャッチコピーに惹かれて買ってみました。 読んだ結果、期待通りのクオリティで大満足でした。 ・大雨の中で行われた不動産屋での夫婦殺人事件 ・捜査からの犯人逮捕(冤罪) ・死刑判決&受刑者の自死 ・冤罪の発覚以降、真の事件解決に向かう渡瀬に降り掛かる圧力、脅迫 といった大波乱が終始絶え間無く続きます。 主人公である刑事の渡瀬の視点だけでなく、 最高裁判所に判事として務める高円寺の人を裁くことに対する苦悩や、不動産屋殺人事件の真犯人視点のパートもあり、より深く物語の世界に入り込む事ができました。 新しい登場人物が所々で登場するので、中盤以降は少し複雑に感じる事もあるかもしれません。 しかし、とある発言の伏線が回収された時や、事件の全貌が明らかになった時は最高にスッキリしました。 人の人生を簡単に変えてしまうことのできる警察、司法の在り方についても考えさせられる1冊です。
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冤罪に加担してしまった葛藤と組織による隠蔽との戦い 十字架を背負うことを覚悟し解決に導く道筋にドキドキ感満載でした 最後の静判事のお孫さんとのやり取りが一種の清涼感を味わえどこかホッとした読後感も残った
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不動産業者宅に押し入り、夫妻を殺害したとして逮捕され、厳しい取り調べの果てに死刑判決となった男は独房で自殺を遂げた。 しかし真犯人が浮上し、事態は思わぬ方向へ進む…一人の、またその家族の人生を狂わせた刑事・渡瀬の苦悩、裁判官、検事の心の葛藤が見事に描かれた傑作。 それぞれの心...
不動産業者宅に押し入り、夫妻を殺害したとして逮捕され、厳しい取り調べの果てに死刑判決となった男は独房で自殺を遂げた。 しかし真犯人が浮上し、事態は思わぬ方向へ進む…一人の、またその家族の人生を狂わせた刑事・渡瀬の苦悩、裁判官、検事の心の葛藤が見事に描かれた傑作。 それぞれの心理描写が素晴らしく、私まで苦しくなりながら読み終えた作品。
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強盗殺人に対する強引な取り調べで自白した青年が死刑の判決で自殺。その後冤罪と判明し、主人公の刑事が真相を追うが警察組織が妨害を行う。 冤罪がテーマだがそれだけではなく、一気に引き込まれるストーリーだった。自分の正義を貫く渡瀬刑事が素晴らしい。
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久しぶりに再読しましたが何度読んでも一気読み。単発の作品として素晴らしいのはもちろんですが、中山作品をシリーズを跨いで色々読んで再読すると登場人物達の原点を感じることができる一冊でもあります。 こうなるともう「ネメシスの使者」を続けて読むしかない!
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面白かった!テーマは悲しいし、遺族の立場になったら想像するだけでも辛い内容だったけど、全編通してすっとまずは物語が入ってきて、最初は主人公にあまり感情移入できなかったけど、じんわりじんわり人物像も自分の中に染み込んでくるような、不思議な感じ。 恩田さんだけ何故か小日向さんで完璧に...
面白かった!テーマは悲しいし、遺族の立場になったら想像するだけでも辛い内容だったけど、全編通してすっとまずは物語が入ってきて、最初は主人公にあまり感情移入できなかったけど、じんわりじんわり人物像も自分の中に染み込んでくるような、不思議な感じ。 恩田さんだけ何故か小日向さんで完璧に脳内再生されてました。何故だろう。 この作家さんの本は初めて読んだけど、シリーズものっぽいので他の作品も読んでみたいな。
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