テミスの剣 の商品レビュー
冤罪事件の本質を突き詰めたストーリー。 先般、袴田事件の裁判が報道されたけれど、本当の真実はどうなのか… 時間が長年に渡ると判決を受けた人、犯人を特定した警察、罪を訴追する検察、そして判定を下す裁判官たち 。 この本では、冤罪ありきで、その悪意を覆す警察官が自分の犯した尋問での仕...
冤罪事件の本質を突き詰めたストーリー。 先般、袴田事件の裁判が報道されたけれど、本当の真実はどうなのか… 時間が長年に渡ると判決を受けた人、犯人を特定した警察、罪を訴追する検察、そして判定を下す裁判官たち 。 この本では、冤罪ありきで、その悪意を覆す警察官が自分の犯した尋問での仕打ちを深く反省し、冤罪で苦しむ被害者、その家族、自分自身を真実を暴いていくストーリーの展開が色々と絡み合っているところが面白い☺️ 昨日、やっと時間取れたから、コナンの映画観て来ました。 真実はひとつ‼️ 正しくだねー 冤罪事件の辛さひしひしと感じました。
Posted by
これぞ警察小説!こういうのを待っていた、という感じ。とても好みだった! 冤罪というテーマがすごく難しい。 最初、冤罪がどうやって作られていったか、その描写がハラハラして一気に読んだ。 犯人か、犯人じゃないか人が人を逮捕、裁く、すごく難しいことだと思う。 だからこそその間で行った...
これぞ警察小説!こういうのを待っていた、という感じ。とても好みだった! 冤罪というテーマがすごく難しい。 最初、冤罪がどうやって作られていったか、その描写がハラハラして一気に読んだ。 犯人か、犯人じゃないか人が人を逮捕、裁く、すごく難しいことだと思う。 だからこそその間で行ったり来たり、気持ちも揺れる。刑事さんはすごい仕事だと思う、シナリオを書いてしまうとそれ以外が見えなくなるのも分かるし、かと言って少し筋道を立てないと逮捕に至ることはできないんだから。 裁判官の苦悩は、私のような凡人には理解することができない。公平に判断して判決を出す難しさ、その仕事をしている人がいるんだということ。 鳴海のやり方は胸糞だったのだが、その後、平然としているのが気に食わなかったが、人間らしさもあった。
Posted by
昭和で起きた事件を平成で回収する流れはとても好みです。話自体は重っ苦しいですが、そう感じさせないほどスムーズに読み進められました。でも、可愛らしい名前は最後まで明かされていないよね??
Posted by
鉄壁の司法を揺るがす冤罪事件 隠蔽する組織の中で真実を明らかにした刑事が背負った十字架が更なる闇を見つめる 犯人が捕まっても最後まで真相が明らかにならないミステリー フィクションでありながら、司法の不正、マスコミの体質、過剰な加害者保護と被害者軽視など現代社会を色濃く描いた名作 ...
鉄壁の司法を揺るがす冤罪事件 隠蔽する組織の中で真実を明らかにした刑事が背負った十字架が更なる闇を見つめる 犯人が捕まっても最後まで真相が明らかにならないミステリー フィクションでありながら、司法の不正、マスコミの体質、過剰な加害者保護と被害者軽視など現代社会を色濃く描いた名作 要所要所に世の不合理を切る文章があり共感を覚えます
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2024/5/26 読了 後ろ表紙のあらすじから読んでから読み始めたので、第一章は、冤罪になる流れが辛くて(というか、思ったより長くて)、積読になるかも、、と思ったら、真犯人が何者かに殺されてからの話の展開がまさに怒涛。エスカレーターに乗ってる間も読んでしまうくらい。 最後は未来のある終わり方で良かった
Posted by
AIの前の話で、刑事渡瀬が警察組織の闇と戦い、自分の正義を貫く話だった。警察の捏造によって無実の罪を着せられ、死刑になった楠木は獄中で自殺する。警察として間違った判断をしていた渡瀬は苦悩する。高円寺裁判官との「自分のしたことに負い目を感じているなら、あなたが希望になりなさい。二度...
AIの前の話で、刑事渡瀬が警察組織の闇と戦い、自分の正義を貫く話だった。警察の捏造によって無実の罪を着せられ、死刑になった楠木は獄中で自殺する。警察として間違った判断をしていた渡瀬は苦悩する。高円寺裁判官との「自分のしたことに負い目を感じているなら、あなたが希望になりなさい。二度と間違えず、真実から目を背けないこと。」というセリフが印象に残った。最後の最後まで展開が変わり続けた中山先生の作品はとても面白い。
Posted by
冤罪の話。 最後まで展開が読めなかった、さすが。 渡瀬刑事はシリーズ化されてる?みたいなので 他作もよんでみます!
Posted by
中山七里の作品は過去に5冊読んだ。何れも読んだあと、心に残るものがあって久しぶりにこの本を選んだ。 新米刑事の渡瀬が鬼のベテラン刑事に付いてかなり乱暴な捜査をし立件した強盗殺人事件。その犯人は死刑執行前に自ら命を絶った。 渡瀬は、何か心にひっかかるものがあり、捜査を続けた。そして...
中山七里の作品は過去に5冊読んだ。何れも読んだあと、心に残るものがあって久しぶりにこの本を選んだ。 新米刑事の渡瀬が鬼のベテラン刑事に付いてかなり乱暴な捜査をし立件した強盗殺人事件。その犯人は死刑執行前に自ら命を絶った。 渡瀬は、何か心にひっかかるものがあり、捜査を続けた。そしてそれが冤罪だったことが渡瀬を苦しめた。自ら暴露した結果、無実で命を絶った若者の両親、警察、検察、裁判所判事までを巻き込む。そして25年にも及ぶストーリーが続く。 中山七里の代表作の一つ。
Posted by
「ネメシスの使者」を先に読んでいたので、 あの渡瀬さんの新婚時代の話?!と最初からビックリしてしまった笑 大喜びで読み出したのも束の間、渡瀬さんこんなことしてたのか…と絶句してしまった。 もう見誤らないと誓った渡瀬さんの執念すごい。でも結末は悲しかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
渡瀬刑事の出てくる作品4作目! 今まで読んできた作品に登場する人物も何人か出てきますね! カエル男のときに渡瀬が熱く冤罪は許されないって言ってたのとか、贖罪のソナタで御子柴の気持ちを最後に、自分が許されたかったのかもしれないって代弁してたのとか繋がってて、シリーズじゃないのに各キャラのスピンオフが強すぎる。 時系列的には古手川が派遣されているので切り裂きジャックと同じのが現代で、だいぶ過去の事件部分が長かったように思う。 楠木事件は初めから冤罪臭を漂わせまくってたので、冤罪って分かるの早くないか?どこに持ってくんだ?と思っていましたが、やはりさすがの一言。 女優さん出て来るまで真相分からなかったです。 社会的メッセージ性の強い作品が多い作者ですが、今回のはポップなやり取りの場面が一段と少なく、重めでした!
Posted by