テミスの剣 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
渡瀬警部が主人公。 他のシリーズにちょっと出てきたこともあり、読んだ。 (ヒポクラテスシリーズ 古手川の上司) 以下、最後までのネタバレ。 渡瀬警部が若い頃の事件で、ある青年を冤罪にしてしまった。 一緒に組んでいた鳴海の強引なやり方だったが、渡瀬も鳴海が追加した証拠で信じてしまい、一緒に追い込んでしまった。 数年後、青年は服役中に自死。 冤罪だとわかったのは、似たような事件が出て真犯人が見つかったから。 最後は真犯人が仮釈放されたときに、青年の父親が真犯人を殺した… 冤罪はなくなってほしい。 無関係な人を不幸にし、真犯人を野放しにしてしまう。
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この人の作品はほんといつもタダでは終わらない。 なかなかやるせない作品だった 2020.10.30 108
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豪雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。 だが5年後、刑事・渡瀬は真犯人がいたことを知る。 隠蔽を図る警察組織の妨害の中、渡瀬はひとり事件を追うが、最後に待ち受ける真相は予想を超えるものだった! どんでん返しの帝王が司法の闇に挑む渾身の...
豪雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。 だが5年後、刑事・渡瀬は真犯人がいたことを知る。 隠蔽を図る警察組織の妨害の中、渡瀬はひとり事件を追うが、最後に待ち受ける真相は予想を超えるものだった! どんでん返しの帝王が司法の闇に挑む渾身の驚愕ミステリ。 ひやぁ~。 これは面白かった!!! 一気読み。 読み始めたら止まらなくなる面白さ。 渡瀬刑事の真っ直ぐさは、もう私のど真ん中!!! 事件解決の経過も面白いのだが、渡瀬刑事や判事の心情、 どれをとっても素晴らしい。 物語も目を離せないほどの展開で、次から次へと事件が起こるのだが、 全てが最終地点に全て繋がっているのが尚良い!! あ~、もう私が求めるミステリの神髄だわぁ~。 いいわぁ~。 もう最後の最後まで最高潮のまま(*´▽`*) 中山七里先生、何を読んでも最高!!! 暫く中山先生ワールドにどっぷり漬かりたい(*´▽`*)
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冤罪に最後まで向き合う熱い刑事。 解決したとしても、一生背負っていかなければいけない十字架は重過ぎる。
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渡瀬さんが個人的に好きで…読んでみました。 渡瀬さんにも警察官として、こんなに悩む時期があったんですね。 裁くべき人を絶対に間違えない、という決意には大きな責任が伴いますね。 でもこの意思こそが今の人となりを表しているのでしょう。 心残りがあるとすれば渡瀬さんの奥さんです。 ...
渡瀬さんが個人的に好きで…読んでみました。 渡瀬さんにも警察官として、こんなに悩む時期があったんですね。 裁くべき人を絶対に間違えない、という決意には大きな責任が伴いますね。 でもこの意思こそが今の人となりを表しているのでしょう。 心残りがあるとすれば渡瀬さんの奥さんです。 あれからどうなったんでしょうか。 願わくば元通りになってほしいと、思うばかりです。
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息止めて一気に読んだ気分。 ずーっと苦しいなぁっていうのが続くけど最後には、ぷはーっとスッキリ。 ひとつの冤罪の話だけで終わらないとこがいい。 ただただ苦しいけど。
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渡瀬さんが出てくるシリーズの中でこれを1番最初に読んでしまいました。 他の作品も読みたくなりました。 最後はえ、この人が?となり、やられたーという感じです。
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STAY HOMEのGW(がまんウイーク)、映画見るか本を読むくらいしかすることがない。 所轄の刑事・渡瀬が先輩刑事とともに強引な取調べで自供を引き出した強盗殺人犯は死刑判決を受け、獄中で自殺を遂げる。 しかし5年後、別の殺人犯の取調べで真犯人は別にいたことが分かる。 冤罪の隠...
STAY HOMEのGW(がまんウイーク)、映画見るか本を読むくらいしかすることがない。 所轄の刑事・渡瀬が先輩刑事とともに強引な取調べで自供を引き出した強盗殺人犯は死刑判決を受け、獄中で自殺を遂げる。 しかし5年後、別の殺人犯の取調べで真犯人は別にいたことが分かる。 冤罪の隠蔽を図る組織の妨害の中、渡瀬はひとり事件を追う…。 って、ここまでは裏表紙にも書いてあり、さて、ここからどのように展開させるのかと思っていたが、なかなか意表を突かれる展開になった。 組織防衛や体面に拘る警察機構に抗う若い刑事の青臭い理想という構図にはせず、ひと段落付けた20数年後に時代を飛ばすことで、渡瀬の贖罪だけに留まらない話になった。 御子柴シリーズでもそうだが、変わらず本作でも、強引な捜査や証拠の捏造、死刑制度や裁判員裁判に対する批判を滲ませ、作者にとって“警察と司法の暗部”というテーマは書いても書き尽くせぬようだが、そこを手を変え品を変え話として楽しませてくれるところには感心する。
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ひと月の間にできるだけ、いろんなジャンルのいろんな作家の作品を読むと決めているので、上下巻でもない限り、同じ作家を続けて読むことはないんです。ないんですけど、『ネメシスの使者』を読んでおいて、その前日譚である本作を積読の山に入れたままなのが気になってつい。 渡瀬刑事にはこんな過...
ひと月の間にできるだけ、いろんなジャンルのいろんな作家の作品を読むと決めているので、上下巻でもない限り、同じ作家を続けて読むことはないんです。ないんですけど、『ネメシスの使者』を読んでおいて、その前日譚である本作を積読の山に入れたままなのが気になってつい。 渡瀬刑事にはこんな過去があったのか。逮捕して、死刑判決を受けた若者が冤罪だった。ネメシスを先に読んだおかげで、今も変わらぬ刑事であることがわかっているからちょっぴり安心。『その女アレックス』→『悲しみのイレーヌ』の順で読んだときと同じ感覚。 それにしても毎度残り少なくなってからの展開が凄すぎて愕然。人間不信に陥りそう(笑)。
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若き渡瀬刑事担当した強盗殺人事件の死刑囚が刑務所で自殺する。その5年後、渡瀬はこれが冤罪であったことを知り、警察組織の圧力の中、真相を明らかにしようとする。冤罪が作られる詳細が描かれていて恐ろしい。実際に渡瀬のように動く刑事がいるだろうか。そもそも冤罪の実態はどうなのだろうか。闇...
若き渡瀬刑事担当した強盗殺人事件の死刑囚が刑務所で自殺する。その5年後、渡瀬はこれが冤罪であったことを知り、警察組織の圧力の中、真相を明らかにしようとする。冤罪が作られる詳細が描かれていて恐ろしい。実際に渡瀬のように動く刑事がいるだろうか。そもそも冤罪の実態はどうなのだろうか。闇に葬られたものが多いに違いない。 最後のどんでん返しがとってつけたようで、少々残念。
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