経済は地理から学べ! の商品レビュー
現代史を学んでいく中で、長い間人は国取り合戦をしていることに気づく。なぜ国取りをするのかは資源であり、資源は地理からだなと思い手に取った一冊。その国が何を『土台』にしているかを解き明かしてくれる。インドのシリコンバレー発達の理由がカリフォルニアから12時間だからと言うのはなるほど...
現代史を学んでいく中で、長い間人は国取り合戦をしていることに気づく。なぜ国取りをするのかは資源であり、資源は地理からだなと思い手に取った一冊。その国が何を『土台』にしているかを解き明かしてくれる。インドのシリコンバレー発達の理由がカリフォルニアから12時間だからと言うのはなるほどと思った。パイプラインがジョージアを経由する理由には歴史と政治が絡むし、地理と人が今の形を作っていることが見える。
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下記を目的して読んでみた。 ①投資する上で役立つ知識がある? ②知的好奇心を満たしてくれる? 読んだ結果、 ①についてはまだ判断できず。まだ大した投資をしてないから… タンザニアがおすすめ? ②についてはYes。地理はただの暗記科目だと思っていたが、一つ一つの知識が繋がることで...
下記を目的して読んでみた。 ①投資する上で役立つ知識がある? ②知的好奇心を満たしてくれる? 読んだ結果、 ①についてはまだ判断できず。まだ大した投資をしてないから… タンザニアがおすすめ? ②についてはYes。地理はただの暗記科目だと思っていたが、一つ一つの知識が繋がることで資源、経済、文化、貿易に関する土台を知ることができ、単純にそれが面白かった。 社会情勢についての見識が広がるし、深まると思う。 下記は私が関心した点、面白かった点。他にもたくさんあったが一部だけ示す。 【序章】 ・アイスランドは地理が経済を支えている 火山が多く、地熱発電が可能。U字谷が多く、水力発電が盛ん →電力が安価で手に入る →生産に大量の電気が必要なアルミニウムの輸出が盛ん。国の基幹産業の一つ。 【立地】 ・ロシアとヨーロッパのつながり ロッテルダム(オランダ)にはユーロポートがある →オランダはEUの玄関口 ・スペインの低賃金労働力 労働力が安く、自動車生産が盛んだった →さらに賃金が安い東欧がEUに加盟したため、非量産型の高品質小型車、多目的車両の生産にシフト ・インド、タイ、メキシコの自動車生産体制 各国の地理的特性を活かした生産体制をとっている インド:外国企業と協力して、人口が多い自国の販売に注力 タイ:外国企業を優遇措置で呼び、東南アジアの生産拠点を目指す メキシコ:アメリカ向け自動車の生産拠点を目指す 【資源】 ・水道水が飲める国 15カ国しかない。 ・レアメタルが生んだ悲劇 冷戦時代、西側諸国は南アフリカからレアメタルを入手 →他国はアパルトヘイトを強く避難できなかった 【貿易】 ・日本の経済連携協定に学ぶ本当のWin-Win シンガポールは日本と利害一致した。メキシコはそこからのアメリカへの輸出関税0のメリットを重視した。 ・タンザニアのポテンシャル 豊富な鉱山資源、建国時から人口5倍、外国資本に協力的
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どうしても「暗記科目」というイメージがつきまとう「地理」という教科に対する印象が、大きく変わる1冊になると思います。 現代の社会で起こっている様々な現象や事象には、歴史的な背景と同時に、その文化や風土を涵養してきた地理的な条件が多大な影響を与えてきたことを、様々な国の事例から紹介...
どうしても「暗記科目」というイメージがつきまとう「地理」という教科に対する印象が、大きく変わる1冊になると思います。 現代の社会で起こっている様々な現象や事象には、歴史的な背景と同時に、その文化や風土を涵養してきた地理的な条件が多大な影響を与えてきたことを、様々な国の事例から紹介している本です。 資本主義社会のなかで私たちが関わっている(関わらざるを得ない)「経済活動」を、「土地と資源の奪い合い」であると考え、それを立地,資源,貿易,人口,文化の5つの視点から見つめ直すという流れになっています。 全体を通して感じたことは、やはり「地理は暗記科目ではない」ということです。○○という国の主要な産業は××で…、ということを一つひとつ別個のものとして暗記するのではなく、他の国と共通する部分(地理的な条件が類似している別の地域との共通部分)と関連させながら思考することで、自然地理や人文地理の知識と歴史の知識が融合し、現代の国々の在り方をより深く理解することができるということを、改めて実感することができました。 (p.253) 自然環境がわかれば、それを背景に展開される人間生活が見えてきます。人が集まり地域が形成され、そこに経済が生まれます。そして地域は結合して国家となります。つまり地理がわかれば、1つの国の社会・経済状況が理解できます。▼地理とは「現代世界そのものを学ぶ科目」なのです。▼地理を学ぶことで現代世界が見えてきます。見えることで、「なぜ、そうなった?」という疑問がわき、そこで初めて歴史をひもときます。深い解釈が加わるのです。……これからの教育は「正解を教える」だけではなく、「正解を見つけられる」ようにするための存在でなければなりません。▼そのためには、「考える力」を身につけるための知識の集積が大事です。知識があるから、思考することができます。学ぶからこそ、次に学びたいことが見えてきます。」 地理や歴史が苦手・好きではない、という人にもぜひ手に取ってもらいたい本だと思います。
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中学高校で疎かにしていた地理も今になって勉強するとすごく面白かった。 特に資源(石油、鉱山、水、土地、食料)で国を概観してみると外交のベースとなっている利害関係が見えてきた。
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地政学を志す身としては、大変わかりやすく見通しの良い内容だった。 時事ネタの疑問を解決してくれる。これを読んだ上で新聞読むと面白い。 著者は塾講師だというのが納得。
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各国の経済状況について、丁寧な説明がされていて、非常に分かりやすかったです。立地、資源、貿易、人口、文化と、しっかりカテゴリー分けがされているのが分かりやすさに繋がっている気がします。
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面白い…。 更に未来には資源の埋蔵量が減ったり、技術革新も起きたりで内容も変わるんだろうな…。 国内版もあれば読みたいなぁ。
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電車に乗っているとき、ふと向かいの若い青年が読んでいたのをきっかけに図書館で借りた1冊。 そんなことでもない限り読むことはなかったと思うから、そういった意味でいい機会にはなったかなと。
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ちょうどトロピコという独立国家シミュレーションゲームをやっていたため、すごく興味を持って読めた。 地理というと地形の名前を覚えて面白くてない印象だったが、経済と結びつけると面白い。 先述のゲームでも、最初は資源しかないのでトウモロコシやら木材やらを採集して消費したりそのまま輸出し...
ちょうどトロピコという独立国家シミュレーションゲームをやっていたため、すごく興味を持って読めた。 地理というと地形の名前を覚えて面白くてない印象だったが、経済と結びつけると面白い。 先述のゲームでも、最初は資源しかないのでトウモロコシやら木材やらを採集して消費したりそのまま輸出して稼ぐしかない。石油や石炭を開発するとすごく儲かるけど、資源はその内枯渇してしまうから、資源を輸出したお金で工場を作って、どんどん複雑な加工産業へ発展しないといけない。資源が豊富な国は技術を発展させなくても資源が枯渇しない限りは簡単に稼げてしまうが、資源小国は技術を発展させてより複雑な加工品を作れるようにならないと発展できない。 国は場所を移動できないから、地理を生かした産業はコストが他国より圧倒的に低くできる。本書を読むと資源が如何に重要で、人間の争いは土地と資源の奪いだという意味がよく分かる。 あとボーキサイトという資源が、アルミニウムの原料で、アルミニウムを作るには大量の電気が必要ということも初めて知った。トロピコだとボーキサイトと鉄鋼があれば自動車が作れたから。
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地理は自分が学ばなかった教科だけど、資源の偏在とか地形とかを知ればより経済や社会のことを読み解けそう。でもこれは学ばなくても知ってたような基本的な事柄が多くて歯ごたえがない。
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