物件探偵 の商品レビュー

乾くるみ(著者)

2024/09/18

再読。読んだことを忘れていて、借りてしまった。どの話も読んでいたことは覚えているのに結末を忘れていたので、星3にしました。
いろいろな物件にまつわる不思議な事を、不動尊子が解決する話。相当怪しい不動さんだが、有無を言わさぬ雰囲気を纏っているのか皆不動さんを家にあげてしまうところが愉快。不動産は難しい。

2024/04/11

物件情報眺めてるの楽しいですよね。
短編の始めに各物件情報があり、その物件を購入した人々に問題が起きるのですが、なぜかそのたびに不道徳子が現れ、たちまち解決していきます。
不道徳子が1番の謎でした。謎のまま終わりました。

2023/05/06

次に転職するなら不動産屋の事務が良いかな…物件が見られて楽しそうだから……とか考えていたところ、こちらの小説を知って「これだ！」と手に取りました。
短編集で、あまり深掘りされていない感が乾くるみさんっぽいなぁと思いましたが、ちょっと物足りなさがありました。

2023/04/13

残り2話残して脱落。

設定は面白いと思ったが、1話1話がそこまで掘り下げてなく読んでても惹かれなかった。

ちょい残念。

2023/02/03

とても面白かったです！
物件を見つけるところから事件発生までが細かく長めに描写されているので、契約者に感情移入しきって忘れた頃に不動さんがやってくる。すっかり契約者の目線で読んでますから、いきなり現れて毎度びっくりしちゃいました。
不動産売買のカラクリを楽しめる面白い本です！
相手を懲らしめることが主旨ではないので、謎解き懲悪を求めてる人には物足りないかもしれませんが。

2022/11/25

初めて読んだ、不動産ミステリー！各話が長すぎず短すぎずちょうど良かった。不動産売買について勉強になる部分も多いし、色んなタイプの終わり方があって面白い。結局どこからともなく現れる不動さんは何者なのか、ほとんど分からずじまいだけど、特に最後の展開は面白かった。

2022/09/10

不動産の間取り図には、あなたの知らない究極のミステリが潜んでいる。
利回り12%の老朽マンション!?
ひと りでに録画がスタートする怪現象アパート?
新幹線の座席が残置された部屋??
――そんなアヤシイ物件の謎、解けますか?
（アマゾンより引用）

最後のお話が面白かった。

2022/07/26

ワンルームマンションやアパートに絡む謎を解明する短編が6つ． どの話も最後に不動尊子が現れて、ヒントを提示しながら謎解きをするというパターンだが、不動産に関係する様々な用語が出てきて勉強になった．谷俊弥が目を付けた「ニューシップ浅草橋」の話が面白かった．分かれた妻の子供を引き取るという意外性に富んだストーリーも楽しめたが、上の階に住む人も予想外の存在だ．不動産の知識を得ながら、気楽に読める本だった．

2022/03/05

短編で、大きなストーリーがあるわけじゃないけど
個人的には好みでした。

カラクリがわかるたび、
なるほどー！ってなる感じ。

読みやすいし、不動産欲しくなった。笑

2024/04/05

　不動産物件に隠された秘密を見抜く。宅地建物取引のプロフェッショナル・不動尊子が不動産物件の「謎」を解明していくする連作ミステリー短編集。６話からなる。

　　　　　　＊　＊　＊　＊　＊

　主人公は「宅地建物取主任」資格を持つ小柄で若い女性、不動尊子。その尊子が物語終盤に唐突に登場し、問題を解決するというストーリー。

　ライトミステリーですが、物件の声を聴き取る尊子の能力はオカルティックでもあります。その設定は斬新だし謎解きも確かにおもしろい。
　それでも、空回りしているのでは？という感は拭えませんでした。

　気になった点は３つです。

　まず物件に纏わる部分で見られるかなりこだわった描写。読み飛ばしたくなるのを我慢して読むのは少し苦痛でした。 ( 尊子が部屋の声を聴くために必要であるのは理解できます。)

２つ目は各話頭に配される間取り図。
　最終話「池袋５分 １DK の謎」のような密室トリックに必要なものはいいですが、１～５話のものは変わり映えせず、１ページ割くほどのウエイトは感じないのです。

　最後は、各話ラストで涙をひと粒こぼす尊子について。せっかくの「決めポーズ」なのに、さほど魅力的に映らないため印象が薄いのが惜しまれます。主役設定が浅いのではないでしょうか。

　最終話で尊子の師匠・大日向を登場させたことから考えて、続編があるのかもしれないですが、このままでは記憶に残らない作品になると思います。設定の面白さから考えてあまりに惜しい。続編では主人公がそれなりの存在感を持った構成の作品になるよう期待しています。