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物件探偵 の商品レビュー

3.1

66件のお客様レビュー

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    2

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  3. 3つ

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2017/05/03

引っ越し6回。家を買ったことも、売ったこともある。不動産物件は随分見た。いまは落ち着いて引っ越しの必要はなくなったが、それでも物件は見てみたいと思う。単なるレジャー?として。もちろん迷惑だろうからそんなことはしないけれど。 物件を見るのは単純におもしろい。特に中古物件。そこに住...

引っ越し6回。家を買ったことも、売ったこともある。不動産物件は随分見た。いまは落ち着いて引っ越しの必要はなくなったが、それでも物件は見てみたいと思う。単なるレジャー?として。もちろん迷惑だろうからそんなことはしないけれど。 物件を見るのは単純におもしろい。特に中古物件。そこに住んでいた人たちの生活と記憶が残っている。奥さんと旦那の力関係とか、家族みんなの趣味趣向や生活パターンの違いとか。中にはどうしてこうなっているの? という変な間取りや作りもあって、理由を聞くと笑ってしまったり、なるほどなあと思ったり。どうしてここはこんなに高い(安い)のだろうと思うと、それなりの理由があったり。そういうものの中には理由を聞けずに、想像(推理)するしかないものもある。現場検証から、起きた事件を再現するのに似ているかもしれない。 というわけで、これは面白いところに目をつけたな、と勝手に想像して楽しみにしていたのだが、期待はずれだった。不動産物件を小道具にしたけちくさい詐欺とか、侵入事件とかそういうの。ドラマにもなっていないし、つまらんかった。

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2017/04/27

さまざまな物件に絡む謎を解き明かす連作ミステリ。物件に関する豆知識もいろいろ学べてためになるかもしれません。 悪意があったりなかったり、だけどなんとも不思議な謎の数々を解き明かしてしまうのは、物件の「気持ち」が分かる女性。なんだかほっこりした要素のせいで、読み心地も穏やか。少し心...

さまざまな物件に絡む謎を解き明かす連作ミステリ。物件に関する豆知識もいろいろ学べてためになるかもしれません。 悪意があったりなかったり、だけどなんとも不思議な謎の数々を解き明かしてしまうのは、物件の「気持ち」が分かる女性。なんだかほっこりした要素のせいで、読み心地も穏やか。少し心温まるような「真相」もあったりしますし。そのあたりの人間ドラマも読みどころかな。

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2017/04/18

+++ 不動産の間取り図には、あなたの知らない究極のミステリが潜んでいる。利回り12%の老朽マンション!? ひと りでに録画がスタートする怪現象アパート? 新幹線の座席が残置された部屋??――そんなアヤシイ物件の謎、解けますか? 『イニシエーション・ラブ』で日本中をまんまと騙した...

+++ 不動産の間取り図には、あなたの知らない究極のミステリが潜んでいる。利回り12%の老朽マンション!? ひと りでに録画がスタートする怪現象アパート? 新幹線の座席が残置された部屋??――そんなアヤシイ物件の謎、解けますか? 『イニシエーション・ラブ』で日本中をまんまと騙した作家が、不動産に絶対欺されないコツを教えます。大家さんも間取りウォッチャーも興奮の超実用的ミステリ! +++ 「田町9分1DKの謎」 「小岩20分一棟売りアパートの謎」 「浅草橋5分ワンルームの謎」 「北千住3分1Kアパートの謎」 「表参道5分1Kの謎」 「池袋5分1DKの謎」 +++ 書類上では、それぞれ、それなりに魅力的な物件に思えるが、いざ契約を済ませて実際に入居してみると、さまざまな不都合が出てくるものである。そんなときにいきなり、宅建の資格を持ち、部屋の気持ちが判るという不動尊子(ふどうたかこ)という女性がやって来て、なにやら関係者と話をつけて解決してしまう、という物語である。不動産売買のむずかしさや、駆け引きの複雑さなど、裏事情が垣間見られるのも興味深い。不動の突然の登場も設定が突飛すぎて、あっさり受け入れてしまうのも一興である。もっと別の物件が見たくなる一冊である。

Posted byブクログ

2017/04/13

不動産を購入した人の前に、建物の感情がわかるという不動尊子と名乗る女性が現れる。間取りをはじめ、不動産屋の説明も本格的でちょっとためになる小説。家賃収入の落とし穴、足音、事故物件など興味深かった。

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2017/03/18

これは楽しい。こういう目の付け所があったとは。不動産物件売買にまつわる謎を、突然現れた「不動尊子(ふどうたかこ、と読む)」と名乗る女が解明して、涙をひとつぶこぼして去って行く、という連作シリーズ。遊び心たっぷり。不動産取引についての蘊蓄もある。しっかり作り込まれているけど、軽い読...

これは楽しい。こういう目の付け所があったとは。不動産物件売買にまつわる謎を、突然現れた「不動尊子(ふどうたかこ、と読む)」と名乗る女が解明して、涙をひとつぶこぼして去って行く、という連作シリーズ。遊び心たっぷり。不動産取引についての蘊蓄もある。しっかり作り込まれているけど、軽い読み心地で、こういうの好きだなあ。

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2017/03/08

久しぶりの乾くるみ。いわくつきの不動産を巡る連作短編集。売買物件や賃貸物件ごとに物語が作られ、その物件を購入しようと考える人、物件を管理する人、物件に住んでいる人など、それぞれの人間模様が描かれる。物件のちらし1枚の裏には、こんなストーリーがあるんだと、何とも新鮮。それぞれの物件...

久しぶりの乾くるみ。いわくつきの不動産を巡る連作短編集。売買物件や賃貸物件ごとに物語が作られ、その物件を購入しようと考える人、物件を管理する人、物件に住んでいる人など、それぞれの人間模様が描かれる。物件のちらし1枚の裏には、こんなストーリーがあるんだと、何とも新鮮。それぞれの物件にはちょっとした謎が仕掛けられており、それを後半、突然登場する宅建有資格者・不動尊子が解決していく。尊子が登場する時の口上が若干鬱陶しいが、不動産を巡る物語自体は面白い。

Posted byブクログ