ガーディアン の商品レビュー
いつもの薬丸岳っぽくない作品だった。つまらなくはないが、ちょっとパンチが足りないというか。全般的に暗いトーンで書かれていて、読んでいて息苦しい感じ。 夏目刑事が出てきてくれてようやく、(あ、なんとかなりそう)な安堵感が。 ただ、教師たちは事なかれ主義だと思っていたので、そこは嬉し...
いつもの薬丸岳っぽくない作品だった。つまらなくはないが、ちょっとパンチが足りないというか。全般的に暗いトーンで書かれていて、読んでいて息苦しい感じ。 夏目刑事が出てきてくれてようやく、(あ、なんとかなりそう)な安堵感が。 ただ、教師たちは事なかれ主義だと思っていたので、そこは嬉しかったな。
Posted by
他のレビューでも多数あるように確かに登場人物は多い。しかも視点によって上の名前と下の名前で呼び方変わるので全員のフルネーム把握していないと誰なのかわからない、が、学校という舞台で教師と生徒と保護者がいてとなると登場人物は多くなり、しかも呼び方も関係性によって変わるのでこれはまああ...
他のレビューでも多数あるように確かに登場人物は多い。しかも視点によって上の名前と下の名前で呼び方変わるので全員のフルネーム把握していないと誰なのかわからない、が、学校という舞台で教師と生徒と保護者がいてとなると登場人物は多くなり、しかも呼び方も関係性によって変わるのでこれはまあある意味リアルな感じかなということで納得した。だが人物相関図とか、よくある人物説明文?があるとよいかも。 話は学校を舞台としたところで、いわゆる殺人とか誘拐とかそういうのではなく、あくまで生徒と教師の攻防?というか学校の日常にありそうでなさそうな感じはよかった。締めも希望を持てる終わり方で好感持てました。かといって教師には絶対になりたくないって思う感じですけど。世の先生には頭が上がりません
Posted by
保護者、後見人、守護する、などを意味するガーディアン。 中学三年を受け持つ秋葉から知る、今の教師の忙しさ。その中でさえ、イジメにも目を光らせる。 また、生徒たちは、誰にも話せない苦しみを抱える。 自分たちの身は自分たちで守るしかない。 自警団「ガーディアン」が誕生した経緯は? ...
保護者、後見人、守護する、などを意味するガーディアン。 中学三年を受け持つ秋葉から知る、今の教師の忙しさ。その中でさえ、イジメにも目を光らせる。 また、生徒たちは、誰にも話せない苦しみを抱える。 自分たちの身は自分たちで守るしかない。 自警団「ガーディアン」が誕生した経緯は? 同級生にキュンとする女子生徒の姿もありホッとする。先が気になり一気読み。おもしろかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
薬丸岳さんは好きな作家さんのひとり。 薬丸さんのミステリーは面白く、この本が11冊目になる。 秋葉が赴任した中学は、生徒たちが大人しく、何の問題もない。 これまで務めた学校と比べ、不自然なくらいに。 その理由は、生徒たちによる自警団、ガーディアンの存在があったからだ。 その存在を知るのは生徒たちだけ。 何かがおかしい。 そう感じた秋葉は、独自に調べ始めるが、彼自身がガーディアンのターゲットとなり… ラスト数行で、「えっ?」と思わされる展開。 ここで終わるの…? あの夏目信人刑事がちらりと登場したのが、ちょっと嬉しい。
Posted by
期待していたほどの衝撃も何もなかったな。SNS等の発達で最近の中学生も先生も大変だなと思わされはしたものの、そこ止まり。教師が無力だから生徒の間からガーディアンという自警団が発生するアイデアはおもしろかったのだが思っていたほど話は広がらなかったのが残念。薬丸さんらしさが鳴りを潜め...
期待していたほどの衝撃も何もなかったな。SNS等の発達で最近の中学生も先生も大変だなと思わされはしたものの、そこ止まり。教師が無力だから生徒の間からガーディアンという自警団が発生するアイデアはおもしろかったのだが思っていたほど話は広がらなかったのが残念。薬丸さんらしさが鳴りを潜めてしまったというか、軟着陸してしまってモヤモヤだけが残った。
Posted by
教師は無力なのか。 この中学校は、ほんの数年前まではそれなりに荒れていた。 暴力、暴言、その他「よくある」問題が。 しかしいつしか学校は平和になった。 いったいなぜ? それはこの学校にはガーディアンと呼ばれるものたちがいるからだ。 彼らは、無能な大人に代わり、学校に平和と秩序...
教師は無力なのか。 この中学校は、ほんの数年前まではそれなりに荒れていた。 暴力、暴言、その他「よくある」問題が。 しかしいつしか学校は平和になった。 いったいなぜ? それはこの学校にはガーディアンと呼ばれるものたちがいるからだ。 彼らは、無能な大人に代わり、学校に平和と秩序をもたらしている。 けれどもそれは本当に正義と呼べる物なのだろうか。 彼らの方法は、正当な方法ではない。 問題のある生徒を学校に来させなくしたり、たった一度でも悪事に手を染めた者であっても皆から無視されるよう仕向けたりする。 問題児をいない者、不要な者として扱うことが真の平和と呼べるのだろうか? 終盤、ある生徒はこう語る。 「大人はわたしたちが最も気づいてほしいことに気づけないんだと思っていました。」(275頁) 「ただ、今同じように痛感しているのは、自分はわかってもらえるように努力してきただろうか」 「わかり合っていると思える人たちだけで集まって安心している3年間だったかもしれません......」(同頁) 大人に限らず人は弱いものである。 子供達をたった一人だけで保護し続けることはできない。 しかし困難に打ち勝つ方法、助けを求められる場所や人を教えることはできる。 なんと弱々しい手助けだろう、しかしそれこそが、子供達に対し大人たちができる最大の保護だと、私はそう信じるのである。
Posted by
学校は生徒だけの村社会だ。先生は都市部から来るお役人で村人の生活は理解出来ない。村八分もあるしそれ以上に酷いこともある。そんな村社会に出来た自警団。村の問題を解決出来るが、本当の解決だろうか?個人的には自警団に期待したい所だが、本書では違う視点から切り込んでいく。
Posted by
薬丸作品2冊目です。 前回読んだ「友罪」がすごく面白かっただけに、こちらの作品は学校のイジメ問題を取り上げているだけに、それほど惹かれる作品にはなってなかったです。読みやすかったですけど。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いつもの薬丸岳作品とは違うイメージ。 生徒による自警団がガーディアンと呼ばれている。 物事がうまく解決出来すぎ感があり、途中からのめり込めなくなった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
薬丸さんのこと好きなので、期待し過ぎてしまうのか、いまひとつ感動はなかったな。ガーディアンのこと、教師たちは知らないと見せかけておいて、実はみんな知ってるとか、そうだよね。そうでしょうね。という感じ。ガーディアンのメンバーがわりと早く分かってしまうのも拍子抜け。とはいえ、教師たちが色々考えて行動していたことが分かって救われた部分はあるけど、ラストの秋葉はうーん。
Posted by