君は月夜に光り輝く の商品レビュー
著者デビュー作です。大切な人を失った後を生きる後ろめたさとか、大切な人を失ってから生きる日々こそが恐怖とか、共感出来る部分はありました。ただ、ヒロインのまみずの病気が「発光病」という月の光を浴びると体が光るという、実在しない意味不明の病名にちょっと感情移入出来ませんでした。
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この小説では架空の病気の少女が取り上げられていて、その透明感があり、どこか悲しげな表情をしている姿を何度か思い浮かべました。 主人公が突如として自分の前に現れた苦悩に頭を抱え、しかし、その苦悩を楽しみ、徐々に大切なものを見つけて成長していく姿が印象的でした。 消えゆく命だから...
この小説では架空の病気の少女が取り上げられていて、その透明感があり、どこか悲しげな表情をしている姿を何度か思い浮かべました。 主人公が突如として自分の前に現れた苦悩に頭を抱え、しかし、その苦悩を楽しみ、徐々に大切なものを見つけて成長していく姿が印象的でした。 消えゆく命だからこそ、見つけられる世界があるのかもしれないな、と思う作品でした。とても、感動させられました。
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「私の絶望が、死んでいく人の絶望なら、あなたの絶望は、生き残る人の絶望だと思ったから。」これは架空の不治の病「発光病」を患う主人公渡良瀬まみずが述べた言葉である。余命わずかな彼女と大切な人の死からどこか投げやりに生きている岡田卓也。二人はあることをきっかけに始まる、死ぬまでにやり...
「私の絶望が、死んでいく人の絶望なら、あなたの絶望は、生き残る人の絶望だと思ったから。」これは架空の不治の病「発光病」を患う主人公渡良瀬まみずが述べた言葉である。余命わずかな彼女と大切な人の死からどこか投げやりに生きている岡田卓也。二人はあることをきっかけに始まる、死ぬまでにやりたいことリストの達成で距離を縮め、生と死に深くもがく。終わりの中で始まりを見つけようとする彼らの姿にただ涙が止まらない。
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小説の中に出てくるロミオとジュリエットがよかった! 読み終わっていろんな考え方がポジティブになるような気がした!
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泣ける本という事で どこまで泣けるのだろうと 思い読んでみたのですが 私的には泣けなかったです。 4月は君の噓や 君の膵臓を食べたい と比べてしまうとね って感じでした。 ただ、生きるという事について 背中を押してくれる そんな本でした。 あと、中原中也の詩は すごいなって...
泣ける本という事で どこまで泣けるのだろうと 思い読んでみたのですが 私的には泣けなかったです。 4月は君の噓や 君の膵臓を食べたい と比べてしまうとね って感じでした。 ただ、生きるという事について 背中を押してくれる そんな本でした。 あと、中原中也の詩は すごいなって思ったね
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君が僕にくれたもの。 難病もののラブストーリー。そう言ってしまえば簡単だ。発光する病に侵された美少女、ひょんなことからかかわりを持つ主人公、わけありの友人、主人公の家族。主人公が何を抱えているのかが、物語の鍵。とはいえ、そんなに重たくはなく、さらりと読めた。
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自分の気分がだいぶ下がっている時に読んだのですが、「死」という言葉がずっとつきまとうので落ち込んでいる時に読むのはおすすめしません。 しかし、笑える部分も多くあったので、最初から最後まで楽しんで読むことができました。 なにより最後の場面は感動しました。 本の内容ももちろんです...
自分の気分がだいぶ下がっている時に読んだのですが、「死」という言葉がずっとつきまとうので落ち込んでいる時に読むのはおすすめしません。 しかし、笑える部分も多くあったので、最初から最後まで楽しんで読むことができました。 なにより最後の場面は感動しました。 本の内容ももちろんですが、表紙のイラストもさらに感動を掻き立ててくれました。
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ビブリア→カレイドの流れで手に取った一冊。 結末が予想しやすい設定なのに、読み終えた後に感じた清々しさ。 死=悲しみといった安直な方向にならなかったのは、作者さんの死生観から来るものなのかなと。 メディアミックス展開してほしいな~と思った作品。
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久しぶりに切ない恋を堪能、 【愛するものが死んだ時には 、自殺しなきゃあなりません 。】 最後には、このフレーズの理解。 生き方に考えさせられた… ライトノベルにしては、新鮮な感じだった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
紀伊国屋で目立つ位置にあり何となく気になったので読んでみました。 「君の膵臓を食べたい」や「世界の中心で愛を叫ぶ」的な 病気の女の子と恋する男の子という構図でそれなりに 使い古されている設定なのですが「発光病」という実在しない病気を使っていたり スマホのビデオ通話なんかを使って現代風にすることでオリジナリティを出していて それなりに楽しめました。というか白状するとのめり込んで寝られなくなりました。 結末も分かっているのにどうして面白いんですかね。 主人公は身近な姉の死を経験したことで死に憧れていて その死に直面したまみずに惹かれていくのだけれど まみずの死を受け入れるプロセスを経て生を肯定していくという分かりやすい 前向きな感じが心地よいんでしょうね。 全体を通してライトノベルな感じですが物語のキーともなる 中原中也の詩 「愛するものが死んだ時には、 自殺しなきゃあなりません。」 なんかが効果的に使われており深みも持たせています。 ちなみにこの詩、文中には一部しか出てこないのですが 気になったので全部読んでみました。 もっと陰鬱な詩なのかと思っていたのですがとても明るい 感じのする前向きな詩でした。 あと全然関係ないですがこの小説でかなり印象に残ったのが 顎に肘をくっつけることが出来ないというくだり。 やってみると確かに出来なくてハッとさせられました。
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