菜の花食堂のささやかな事件簿 きゅうりには絶好の日 の商品レビュー
心温まる人情系ミステリー第2弾。 舞台は菜の花食堂のお料理教室から街の外へ。 いろんな経験をして生きてきた人は、心情を汲み取ったり、ふっと見逃してしまいそうな言葉や行動に気付いたり、また癒したり解したりも出来るのでしょう。 靖子先生の住んでいる街に私も住みたい。 弟子入りもしたい...
心温まる人情系ミステリー第2弾。 舞台は菜の花食堂のお料理教室から街の外へ。 いろんな経験をして生きてきた人は、心情を汲み取ったり、ふっと見逃してしまいそうな言葉や行動に気付いたり、また癒したり解したりも出来るのでしょう。 靖子先生の住んでいる街に私も住みたい。 弟子入りもしたい。
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シリーズ2作目。 こちらも、テンポがわかってきたのでサクサク読めた。ひとつひとつの事件は軽いものばかりだけど、謎をサクッと解決する様子が痛快でクセになる。 前作最後のフランスで生活している娘と孫の話がサラッとしか書かれていなかった。次作に詳しくあるのかな?気になる〜。
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菜の花食堂シリーズの第2弾。 今回も季節の旬のもので丁寧に料理をする下川辺先生。 そして料理だけじゃなく、毎回ながらちょっとしたヒントから真実を見抜くのは、さすが名探偵というしかなくなってきたなぁ…と思える第2弾目。 きゅうりには絶好の日は、自転車の謎をサクッと解決。差し出が...
菜の花食堂シリーズの第2弾。 今回も季節の旬のもので丁寧に料理をする下川辺先生。 そして料理だけじゃなく、毎回ながらちょっとしたヒントから真実を見抜くのは、さすが名探偵というしかなくなってきたなぁ…と思える第2弾目。 きゅうりには絶好の日は、自転車の謎をサクッと解決。差し出がましく、口を挟むわけでもなく伝える人とタイミングが大事だと教えてくれる先生。 ズッキーニは思い出すは、母親との思い出がないはずだと…記憶にもないと思っていたが、食べることに関しての全ての記憶は母親が教えてくれたものだったという…ちょっと感涙もの。 カレーは訴えると偽りのウドはどちらも盗まれたという、ちょっと悔しいなショックだなと思えるもの。 ピクルスの絆は、下川辺先生のことが少しずつわかり、食堂に関しても明るい未来を感じる。
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すっごい面白い! どんどん菜の花食堂の世界に入り込んでしまう! 料理は家事の中でもっとも頭と身体を使う労働 主婦にとっては日々逃れようのない義務なのだ この文章グッときました 続きもぜひ読みたい!
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『ちょっとしたヒントから真実を見抜く、日本のミス・マープル』こと下河辺(しもこうべ)靖子先生は、ランチのみの<菜の花食堂>を一人で切り盛りする傍ら、月二度、定休日に料理教室を開き講師を務めている。 そして教室の助手を務めるのが語り手でもある館林優希。無償の助手だが代わりに教室で...
『ちょっとしたヒントから真実を見抜く、日本のミス・マープル』こと下河辺(しもこうべ)靖子先生は、ランチのみの<菜の花食堂>を一人で切り盛りする傍ら、月二度、定休日に料理教室を開き講師を務めている。 そして教室の助手を務めるのが語り手でもある館林優希。無償の助手だが代わりに教室で様々なことを学んでいる。 第一作である前作の終盤、娘のSOSで即行動を起こした靖子先生のその顛末を知りたかったのだが、『いずれ時期が来たら』ということで今回は無し。 代わりに靖子先生のとんでもない過去が明らかになった。 このシリーズ、探偵役である靖子先生が60歳ということで年代としては若いがどうしても吉永南央さんのお草さんシリーズと比べてしまう。 お草さんもかなり壮絶な人生を送られた方だが、こちらの靖子先生もなかなか波乱万丈だ。前作でフランス人と結婚していたが離婚したという驚きの過去が分かったが、今回の驚きはそれ以上。詳細は読まれてのお楽しみに。 今回も様々な事件のなぞ解きをしていくのだが、改めて感じるのはなぞ解きそのものよりも、それとどう折り合いをつけるのかということ。 例えばある事件の犯人が知っている人だったら、あからさまに糾弾するのはかえって拗れる原因になって今後の付き合いにも支障がある。 また人を傷つけたことに気付いていない人にどう気付かせるのかというのも難しい。 人への伝え方、そのタイミング、誰から伝えるのか、どう決着をつけるのか、その難しさと大切さを考えさせられた気がする。 特に昨今ではSNSの発達によりそのトラブルも多くある。私自身も改めて考えさせられた。 靖子先生が優希と一緒に何日もかけて考えたレシピやその料理をアッサリ持っていかれたら『いい気持ちではいられない』どころではないだろう。 同様に、作家さん方が紡ぐ文章も表現も作家さん方が懸命に考え抜いて生み出したもの。 レビュー投稿では作品内の文章を抜き出すときは括弧書き(『』)で囲むよう気を付けているが、改めて大切に扱わねばと気を引き締めている。 作品に戻るが、シリーズとしてはちょっとした動きがある。香奈が新たなメンバーに加わったことで焦る優希だが、彼女には彼女の能力があり生かせる場所がある。 そしてその場が広がった<菜の花食堂>の今後にますます期待したい。 ※シリーズ作品 ①「菜の花食堂のささやかな事件簿」 レビュー登録あり
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菜の花食堂の第二弾。今回もささやかな謎が二人に訪れる。 マルシェの話は面白かったな。なんとなく転売の予想はしていたけれど、まさかあそこだったなんて。 前回も最終話は靖子先生の家族にまつわる話だったけど、今回も。過去がちょっとずつ明らかになる?!
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『おいしいものは人を幸せにする』 最近 本当にそう思います! 美味しい物を食べてる時の至福感!! とっても優しい気持ちになれる一冊でした(*´∀`)
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シリーズ第二弾。 前巻では靖子先生が慌ただしくフランスへ旅立ったところで終わったので、本書でその後の話が書かれると思っていたのですが、何事もなかったかのように第一話から第三話と進み、第四話「偽りのウド」で、サラっと触れられた程度でした。相変わらず、謎の多い靖子先生です。 因みに...
シリーズ第二弾。 前巻では靖子先生が慌ただしくフランスへ旅立ったところで終わったので、本書でその後の話が書かれると思っていたのですが、何事もなかったかのように第一話から第三話と進み、第四話「偽りのウド」で、サラっと触れられた程度でした。相変わらず、謎の多い靖子先生です。 因みに第五話「ピクルスの絆」では靖子先生を“日本のミス・マープル”と例えていましたが、クリスティーのミス・マープルものをコンプリートしている私からみると、扱う事件の質は違うけど、どちらも洞察力の鋭いおばさんということで(ミス・マープルはお婆さんですが)、“わからんでもない”という感じです。 第五話で靖子先生の背景がちょいと明らかになり、それに伴う展開で、菜の花食堂で販売部門も加わるっぽい感じになってきました。新たに弟子入りした香奈さんと優希は上手くやっていけるのかな。。等、今後の菜の花食堂も気になる所存です。
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料理を美味しくするちょっとした手間とコツを教える菜の花食堂の料理教室は、近くにあったら通ってみたくなるほど魅力的。 また、単に謎を解くだけでなく優しい中にも厳しさがある靖子先生の対応は、キチンとした大人のバランス感覚があって良いと思います。
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こちらも、数年前にどこまで読んだか忘れたので手探りで借りたけど、ちょっと読み始めたらすぐにいろいろなことを思い出して、その後一気読み。著者の本、好きやなあ。まだシリーズ出てるのかな。なくても、別タイトルを読んでみたい。予約予約…。 (コロナの影響で今は予約ができひんけど…) た...
こちらも、数年前にどこまで読んだか忘れたので手探りで借りたけど、ちょっと読み始めたらすぐにいろいろなことを思い出して、その後一気読み。著者の本、好きやなあ。まだシリーズ出てるのかな。なくても、別タイトルを読んでみたい。予約予約…。 (コロナの影響で今は予約ができひんけど…) ただ、先生の前夫がフランス人で、現在夫も娘さんもフランスに住んでいる、と、いうなかなかヘビーな設定は「そうやったっけ?」と、首をひねった。若いならともかく、先生は結構なお年やと思うので、国際結婚もすごいし離婚経験もすごいな…? さらにそのフランス在住の娘さんからのSOSを受けて渡仏したというのは、これまでのシリーズに詳細が書かれていたっけ。そのあたり忘れてしまった。 (知らなくても読むのに問題はないけど、ますます「先生って何者…?」感だけは強くなる。笑) しかしズッキーニの話は泣きそうになったね…。 どの話も押しなべてハッピーエンドなんやけど、全部が丸く収まっているかっていうたら、そこまででもない。 ビターエンドぐらい? 現状で最善の結果、て感じ。当人たちがそれを受けてハッピーエンドにするかどうかは今後の当人たちの考え方や、生き様に左右されるんやろうなーと思う。 そう考えたら、過去も未来も自分で変えられるっていうのは、あるな、と、思った。 過去だって「現在」の自分が受け取り方を変えたら、その「過去」から感じる自分の気持ちは変わるんやもんな。思い出す苦い「過去」が苦いものでなくなったのなら、じゅうぶん、「過去」を、変えたということになるよね。 連作短編で、「ちょっとしたミステリ」て書かれてるけど、いやいや、しっかりしたミステリやと思います。 短編ミステリはネタばらしが早いのが好き(ミステリはそう得意ではないので)。 真相を知ってから伏線をもう一度拾い読みしたときに「アッ、ここでー!」と、なるのが気持ちいい。 著者の本は、「ここ伏線ぽいよな」と、思っていたところをあとでガッツリ拾ってくれるから気持ちがいい。 「ここ伏線ぽいよな」とは思っても、どう伏線なのか、どうつながっていくのかまではまったく考えずに読んでいるので、あとから真相を知って「なるほどなァ」と、思える著者のこの塩梅がものすごく好き。 そしてさらに、やさしい人たちがたくさん登場する。他人からいただく好意をそのまま受け取れるということがわたしにとってはかなり憧れることなので、こんなふうになりたいなあとすごく思う。 他人と比べて落ち込みそうになることなんて、誰でもあるよね。実際この年齢になってもまだそういう気持ちに折り合いがついていない自分にびっくりやわ。そんなん二十代で終わるんかと思ってた。笑 (性格?) あなたはそのままで充分素敵ですよ、と、言うてもうたらそれをそのまま受け止めるように、なりたい。優希ちゃんみたいに。 この子は若いのにしっかりしてるなー…。えらい。 あと、大和書房の厚めの紙もめちゃくちゃ好き。 ■■■■ ■常夜鍋 豚肉及びホウレンソウまたはコマツナ、白菜、キャベツ、もやしなどをさっと煮てポン酢で食べる鍋料理。
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