ひなた弁当 の商品レビュー
49歳、突然のリストラ。 いつもオドオドとしてどうもパットしない性格の良郎は、半ば騙された形で職を失った。 再就職を目指すもなかなか真っ当な職にはありつけず、図書館や公園で時間をつぶす日々。 ある時、公園に落ちているどんぐりを食べてみようと思いついた良郎は、ネットで情報を得ながら...
49歳、突然のリストラ。 いつもオドオドとしてどうもパットしない性格の良郎は、半ば騙された形で職を失った。 再就職を目指すもなかなか真っ当な職にはありつけず、図書館や公園で時間をつぶす日々。 ある時、公園に落ちているどんぐりを食べてみようと思いついた良郎は、ネットで情報を得ながら数種類のどんぐりを調理する。 水煮と煎ったもの、どちらも美味かった。 失業して追い詰められ、死を選ぶ者が増える中、食べ物があれば生きていけることに気付いた良郎は、自生する植物で食べ物を調達しようと考える。 ヨモギやつくし、ギンナン、山菜、タンポポ、ノビル。 ガイドブック片手に食材を探すキラキラとした時間。正社員として働いていた頃の逃げ場のないしんどさはない。いきいきとした彼の姿は、読み手の心もワクワクさせる。 採ってきた野草たちを調理すれば、色の濃さ、強い香りが鼻腔をくすぐるような感覚を覚える。 疲弊した心を回復させるのは、いつだって「満ちる」時間だ。 その時間を自分の手で獲得していく。 少しずつ力がみなぎっていく良郎は、まさに日陰からひなたに顔を出す植物だ。 どんぐりから始まり、野草、川魚と、どんどん食べられる食材に出会っていく様は、まるでゲームの主人公がアイテムを集めてレベルアップしていくかのようだった。 「弁当屋」に行きついてからの良郎は生きることの喜びを感じ、その感情は周りの人々にも連鎖していく。 会社の人間関係に疲れ切り、一時期は死もよぎった生活が嘘のように一変した。 会社ををリストラされたのは、不運ではなく幸運だ。 人は、光ある方へ歩いていけるのだと信じられる。 逞しく変貌を遂げる主人公を描いた、温かな余韻の残る長編小説。
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康代さんが、ちょっと当たりが強すぎて。 夫婦なら自分の味方であるパートナーを信用、期待しないといけません。それなのに、追い詰められている良郎がヤケを起こして最悪なケースになってもおかしくありません。 弁当を作るなんてハードルが高いことをよくできましたね。そてはいいとして後半がトントン拍子にツキがまわってくる。出来過ぎですね。でないと物語にならないでしょうが。 読みやすいけど、偶然の設定が多かったような。でしたよ 哲学・小説のための10冊…久しぶりに小説を手にする大人に届けたい プレジデントオンライン
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全体として、多少の出来過ぎ感は否めないけれど、一つひとつのエピソードは「こんなこともあるだろう」「人生はこうして動いていくものだろう」と思わせるリアリティがあった。 たぶん、良郎というキャラクターが秀逸だからこそ、多少の不自然さをうまく覆い隠しているのだと思う。 久しぶりに釣り...
全体として、多少の出来過ぎ感は否めないけれど、一つひとつのエピソードは「こんなこともあるだろう」「人生はこうして動いていくものだろう」と思わせるリアリティがあった。 たぶん、良郎というキャラクターが秀逸だからこそ、多少の不自然さをうまく覆い隠しているのだと思う。 久しぶりに釣りにでも行ってみようか、読み終わってみれば、そんな優しい読後感でした。
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前向きに生きる。 とても素晴らしい事です。 楽しいか楽しく無いなんか 所詮主観。 だったらどんな時でも楽しみながら 前に進めるようになりたいな。
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全体的にしんどいはなしだった だれかに許可とってって怒られたりしないのか?とびくびくしながらよんでしまった…
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50歳目前にして、芦溝良郎は騙し討ちみたいな形でリストラされてしまう。再就職もままならず、途方に暮れた良郎は、公園でみかけたドングリをみて、弥生時代は食べていたという話を思い出して、どうやって食べれるのか試してみる。これをきっかけにして、野草、川魚などを料理し始めて、ついには高齢...
50歳目前にして、芦溝良郎は騙し討ちみたいな形でリストラされてしまう。再就職もままならず、途方に暮れた良郎は、公園でみかけたドングリをみて、弥生時代は食べていたという話を思い出して、どうやって食べれるのか試してみる。これをきっかけにして、野草、川魚などを料理し始めて、ついには高齢のため営業を辞めた弁当屋の施設を借りて、日向弁当を始めることになる。 リストラされて人生を諦めかけたおじさんの、大逆転ストーリー。面白くないはずがない。
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ちょっと食べてみたいこんなお弁当。 天然ウナギが入ってるっていうのもいいな。 リストラの経緯が若干間抜けすぎるのにそこからこんな逆転あるかなとか、資源食い尽くしてないか獲りすぎにならないライン保ててるのかなとか疑問の余地はあるけど、真面目に頑張ってる人が頑張った分の報いを受け取...
ちょっと食べてみたいこんなお弁当。 天然ウナギが入ってるっていうのもいいな。 リストラの経緯が若干間抜けすぎるのにそこからこんな逆転あるかなとか、資源食い尽くしてないか獲りすぎにならないライン保ててるのかなとか疑問の余地はあるけど、真面目に頑張ってる人が頑張った分の報いを受け取れている気持ちよさがあった。 ちょいちょい出てくる釣りの師匠って作家本人なんだろうか? 若干感じよく美化されてないかと思っちゃったけど、読みながらイメージした見た目と検索して出てきた写真がほぼ一緒でもし師匠イコール著者ならすごい表現力ではと笑った。
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50手前で会社をリストラされたうだつのあがらないおじさんが弁当屋になり復活する話。 組織の中では割と内気な主人公は勝ち気な人に騙され見事?リストラ。 復活の方法が弁当屋というのは驚くことでもないけど、弁当の具がドングリなどの樹の実、たんぽぽなどの野草、そして日本では一般的ではなさ...
50手前で会社をリストラされたうだつのあがらないおじさんが弁当屋になり復活する話。 組織の中では割と内気な主人公は勝ち気な人に騙され見事?リストラ。 復活の方法が弁当屋というのは驚くことでもないけど、弁当の具がドングリなどの樹の実、たんぽぽなどの野草、そして日本では一般的ではなさそうな川釣りの魚たちという狩猟により得たものがメインということが驚き。 ドングリでインスピレーションを得、そこから野草や魚に広がるのが凄い。 釣りのシーンは作者自身がさぞ楽しいのだろうなと感じさせる熱量を感じたのは私だけかな。釣りのことは分からないので、この本で少しの知識を得られた気になってしまう程。釣りは奥深いものなようだということは感じます。釣りや弁当を通して本人のペースで多世代と交流し、繁盛していくまでのお話の出来すぎ感も私は夢物語としてとても楽しめました。
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チャプターズ書店の書店主である森本さんが紹介されていて、気になっていた一冊です。 ------------------------- リストラ、 転落、 大逆転!! 業績悪化による人員削減。 50歳目前の出向命令。 キツすぎる仕事に、 心の病を自ら疑い始めたが……。 -----...
チャプターズ書店の書店主である森本さんが紹介されていて、気になっていた一冊です。 ------------------------- リストラ、 転落、 大逆転!! 業績悪化による人員削減。 50歳目前の出向命令。 キツすぎる仕事に、 心の病を自ら疑い始めたが……。 ------------------------- 帯の紹介通り、 前半は人員削減の対象になるところから始まります。 会社も人間も信じられないし、 コツコツと頑張って貢献してきた人でも、 ある程度の年齢が行って、 こうなるとバッサリいかれるんだな…と、 明日は我が身のような気持ちで読みました。 会社は冷酷で、 家族ともすれ違うし、 あちこちで不協和音が響くなか、 必死に何とかしようとする主人公が 読んでいて本当に切なかったです。 落ちる描写が長かった分、 「これかも」と主人公が見つける場面と、 その先の後半はホッとしながら読めました。苦笑 読後が良くて、 お仕事小説を探している方にはお勧めです!
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山本さんの作品は、ちょいちょい読んでるな。 今作は、五十目前でリストラされた会社員の芦溝さんが、ひょんなことから弁当屋をやる話。 なかなか仕事が見つからない中で、ふとドングリを見つけ、調理してみたことからアイデアが浮かび、そこから野草や魚釣りをして、それを食材に弁当屋をやるとい...
山本さんの作品は、ちょいちょい読んでるな。 今作は、五十目前でリストラされた会社員の芦溝さんが、ひょんなことから弁当屋をやる話。 なかなか仕事が見つからない中で、ふとドングリを見つけ、調理してみたことからアイデアが浮かび、そこから野草や魚釣りをして、それを食材に弁当屋をやるという。 途中の野草や魚釣りの解説が、そこまでいる?魚釣りの解説本やん。と言うくらい色々書いてあった。 最後の方の怒涛の展開は、思わず笑ってしまうほど。 人生なんて、良い意味でも悪い意味でも何が起こるかわからないからね。
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