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ついに、来た? の商品レビュー

3.6

28件のお客様レビュー

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2017/06/26

認知症が始まった身内のお世話をするようなはなしが短編で入ってる本でした。てっきりエッセイかと思っていました…。まだ自分の両親は認知症が始まってはいないけれど、祖母のことを思い出しました。自分の子供をお手伝いだと勘違いしていたり、名前を忘れてしまったり。仕方のないことではあるけど、...

認知症が始まった身内のお世話をするようなはなしが短編で入ってる本でした。てっきりエッセイかと思っていました…。まだ自分の両親は認知症が始まってはいないけれど、祖母のことを思い出しました。自分の子供をお手伝いだと勘違いしていたり、名前を忘れてしまったり。仕方のないことではあるけど、ショックを受けたし悲しかった気持ちを思い出しながらも、皆そうなんだなと少し勇気付けられた気もします。もやもや〜っとしてすっきりしない話もあったけど、仕方がないと諦めることも必要なのかと思いました。あと留守の時はお風呂の栓は抜くっていうことを知りました。大事。

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2017/06/07

タイトル通りの8つの短編。 「母、出戻る?」は、それはあんまりな… 「義父、探す? 」は、事実を認識しようとしない夫にイラっと。 「母、歌う?」 「長兄、威張る?」では、手をさしのべたい人とそうでない人がいると。 「母、危うし?」は、気付かないうちに他人が!? 「伯母たち、仲...

タイトル通りの8つの短編。 「母、出戻る?」は、それはあんまりな… 「義父、探す? 」は、事実を認識しようとしない夫にイラっと。 「母、歌う?」 「長兄、威張る?」では、手をさしのべたい人とそうでない人がいると。 「母、危うし?」は、気付かないうちに他人が!? 「伯母たち、仲良く?」 「母、見える?」は、童心に帰った母親と反抗期の息子と別れた夫 「父、行きつ戻りつ?」行ったり来たりの時にいる明るい父親 どの作品もコワイわー。 誰しも老いに負ける時が来るのかと… この作家さんらしい、ちょっと距離をおいて見るような淡々とした文章で、重いテーマなのに暗くならずに読めます。 全体的にその時が来たら、なんとかするしかないわね〜、みたいな感じです。

Posted byブクログ

2017/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集。認知症。家族。親戚。 家族が認知症になったかも?の物語たち。 「母、歌う?」の旦那さんいいなぁ。

Posted byブクログ

2017/05/13

身内が認知症になった。その介護にあたふたとする姿を描いた短編集。認知症になった父や母に振り回されつつも、決して相手を怒ったり憎んだりしないのが筆者らしいなぁと思う。イヤな感じが少しもない、何だかのんびりというか、ほんわかしているのだ。現実は苛立たしいことばかりなのに…。読後感がい...

身内が認知症になった。その介護にあたふたとする姿を描いた短編集。認知症になった父や母に振り回されつつも、決して相手を怒ったり憎んだりしないのが筆者らしいなぁと思う。イヤな感じが少しもない、何だかのんびりというか、ほんわかしているのだ。現実は苛立たしいことばかりなのに…。読後感がいい作品。

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2017/05/11

ついに、来た、親の介護の問題がというような短編集。どの家庭もそれぞれ色んな事情を抱えながらも、何とか親の認知症や介護に向き合っていこうとする所で終わるから重すぎることはないけれど、実際は描かれていないここから先が大変なんだよとも思ってしまう。しかし、夫の両親も私の両親も既に見送っ...

ついに、来た、親の介護の問題がというような短編集。どの家庭もそれぞれ色んな事情を抱えながらも、何とか親の認知症や介護に向き合っていこうとする所で終わるから重すぎることはないけれど、実際は描かれていないここから先が大変なんだよとも思ってしまう。しかし、夫の両親も私の両親も既に見送った我が身としては、いずれついに、来るのは自らの老いかと思うと避けては通れぬ道なれど、せめて出来る限り先延ばしにしたいものだと切に願う。

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2017/05/09

一瞬、エッセイかな?と思わせる感じの内容でした。親の認知症の話が中心ですが、その事に係わる人たちの人間模様が面白可笑しく書かれていました。ある一定の年齢にさしかかると他人ごとではない話題です。これからは更に高齢者社会になるので、避けて通れる人の方が少数派なのでは?と思える程。それ...

一瞬、エッセイかな?と思わせる感じの内容でした。親の認知症の話が中心ですが、その事に係わる人たちの人間模様が面白可笑しく書かれていました。ある一定の年齢にさしかかると他人ごとではない話題です。これからは更に高齢者社会になるので、避けて通れる人の方が少数派なのでは?と思える程。それを軽く笑い飛ばせる程に書いている群さんは流石だなぁ、と。

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2017/05/05

群ようこさんは、小説やエッセイなどに時々ご家族のことを書かれるので、これもそういう本なのだろうと思ったら、短篇集だった。 主人公はそれぞれ女性で、彼女たちの介護の時が「ついに、来た?」という瞬間を切り取る。 パターンがそれぞれ違うので、「あ、うちはコレ!」と当てはまる人も多いだ...

群ようこさんは、小説やエッセイなどに時々ご家族のことを書かれるので、これもそういう本なのだろうと思ったら、短篇集だった。 主人公はそれぞれ女性で、彼女たちの介護の時が「ついに、来た?」という瞬間を切り取る。 パターンがそれぞれ違うので、「あ、うちはコレ!」と当てはまる人も多いだろうと思う。 暗さのない文章なので、まあ、ゆるく頑張りましょうよ、と前向きな気持ちに気分転換できそうだ。 そして、「介護小説」というのも、ジャンルとして確立されつつある気がする。 『母、出戻る?』 サチ、独身会社員。 昔、男と出ていった母が出戻ってきた。 『義父、探す?』 マリ、専業主婦。 元教師の義父が「食べていない」 PTAの役員も断れなかったし、夫は文句ばかりで何も手伝わない。 『母、歌う?』 マドカ、会社の係長、夫は塾の講師。 母子家庭だった実家の母が… 夫はとても良い人! 『長兄、威張る?』 ユキ、子供のいない共働き夫婦。 夫は男ばかり5人兄弟の末っ子。 或る日、長兄から兄弟夫婦全員が呼びつけられる。 母親の介護を手伝うか、施設に入れる金を出せ! 『母、危うし?』 ヤヨイ、拝金主義の祖父母が大嫌いで、家を出て堅実に働くお一人様。 祖父母と父他界後、ひとり暮らしとなった母の元を訪れると、見知らぬ女が応対する。 『伯母たち、仲よく?』 マツミ、わけあって失業中。 腰を痛めた母の代わりに、認知症の伯母が二人で暮らす、母の実家におかずを届ける。 エキセントリックな会話が飛び交う。 『母、見える?』 ハルカ、真面目な男と結婚したつもりが… 息子は絶賛反抗期、母は幻覚、そして夫はちゃらちゃら。 『父、行きつ戻りつ?』 アキとナツキの姉妹。 工務店を経営する父親がおかしい。 一番弟子のサトルさんが気付くが… 正常な日も多いのだ。 正常と思いたい姉妹だが…

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2017/04/08

読みました。 いたたまれないですね。 認知症の人と話を合わせれる「お話ロボット」が必要と思います。 よっぽどの聖人じゃなければ、心を無にして対応しなければならないなんて・・・

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