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江の島ねこもり食堂 の商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

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2024/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルと表紙に惹かれて選びました。 初めは帯に書かれた「百年目の奇跡」とゆうのがピンとこなかったのですが、やはり名取さん作品、最後まで読んで、全部(伏線?とまでは言いませんが)回収され、わかった時にはまたもや泣かされました。 一章から、宿に泊まりに来た昔ながらの常連さんの借金の連帯保証人になり、家族で夜逃げする所から始まり、不穏な感じと、主人公と共に不安と不満を持ちながら読み始めました。それから代々猫の世話をするねこもりさんとしての女の人達の人生について書かれ、島にいる人達の関係を知り、なぜ一章で起きたようなことが起きなければならなかったのかを知ります。 上記にも書いたように最後に全部が繋がり、やっと百年の奇跡の意味を知り、そしてねこもりとしての感動を味わいました。 いやぁー、トラがいい仕事してましたね!あと、江の島をちゃんと隅々までゆっくりさん散策したくなりました。

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2023/12/01

代々繋がれてきた 江の島の猫のお世話をする“ねこもりさん“の物語 それぞれの時代にそれぞれの思いがあって、 “つなぐ“という言葉の重さを感じました。 自分たちがいま生きているのもこれまでつながれてきたからなのだと改めて思いました。 もしだれかが欠けたら、出会わなければ もしかし...

代々繋がれてきた 江の島の猫のお世話をする“ねこもりさん“の物語 それぞれの時代にそれぞれの思いがあって、 “つなぐ“という言葉の重さを感じました。 自分たちがいま生きているのもこれまでつながれてきたからなのだと改めて思いました。 もしだれかが欠けたら、出会わなければ もしかしたらここにいないかもしれない。 そう思うと一つひとつの出会いを大切にしていきたいなと思いました。

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2023/06/14

Kindleで読んだ。 江の島に「ねこもりさん」と呼ばれる女たちがいた。それは島の猫の世話をするという、とある食堂の隠れた仕事。1915年のすみゑから2017年の麻布まで、ねこもりとして生きた女たちの人生を描く。 初読みの作家さん。 命と命のつながり。 いろんなことが凝縮された...

Kindleで読んだ。 江の島に「ねこもりさん」と呼ばれる女たちがいた。それは島の猫の世話をするという、とある食堂の隠れた仕事。1915年のすみゑから2017年の麻布まで、ねこもりとして生きた女たちの人生を描く。 初読みの作家さん。 命と命のつながり。 いろんなことが凝縮されたラストでした。 麻布(まゆ)をどうしても(あざぶ)と読んでしまって…ささいなことかもしれないけど物語に入り込めない名前はちょっと嫌だったな。

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2022/10/28

表紙の絵と題名からは想像もできないような大河ドラマだった。全く予備知識なしで手に取った本でこんなに一気に読んでしまったのは久々かも。100年以上の時を同じ血筋の女性の生き方を通して書いてる本。きっと江ノ島を知ってる人なら風景が目に浮かぶように読めるんだろうな。

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2022/01/02

江の島に住みながら、猫のお世話と食堂を営む女性の話です。一世代に限らず、何世代にも続き、時間経過は100年ほどの壮大なスケールになっています。人との絆が次の世代にも受け継がれていく様にはとても感動します。恩を忘れない義理堅さを教えられた気持ちになりました。

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2021/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江ノ島にある、100年続く食堂の過去と未来が描かれる。 それぞれの時代を生きた、すみゑ、筆、容子、現代の麻布まで。 ねこもりという、江ノ島に暮らす猫の世話をすることが、食堂の女性に課せられた役割だった。「半分亭」という店は、最初茶店だったのが、名物ツブ貝を使った丼「江ノ島丼」を生み出し、宿泊もできるように発展してゆく。 そこへ夜逃げしなければならない事情が生まれるのだが、それも理由があった。 「半分亭は、猫とお客さんに助けられてつづいてきた店」 と代々受け継がれてきた。そこにはある猫が必ず現れている。 最後に気になっていたことがぜんぶ明かされて、気持ちの良い終わり方。続編をあれこれ想像してしまう。永遠に続いてほしいお店の話。

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2020/09/30

江の島で代々、島の猫たちのお世話をしている女性たちの100年に渡るお話。 「ねこもりさん」と呼ばれる彼女たちは、先祖代々猫のお世話をしているが、猫たちの方からもきちんと認められていて、ある時は島中の猫たちに見送られ、ある時は島中の猫たちに出迎えられる。そんな先祖代々の女の血筋‥‥...

江の島で代々、島の猫たちのお世話をしている女性たちの100年に渡るお話。 「ねこもりさん」と呼ばれる彼女たちは、先祖代々猫のお世話をしているが、猫たちの方からもきちんと認められていて、ある時は島中の猫たちに見送られ、ある時は島中の猫たちに出迎えられる。そんな先祖代々の女の血筋‥‥「魔女の宅急便」や「コーヒーが冷めないうちに」を思い出しました。中には、ねこもりなんてやってられない!江の島を出たい!というのもいたりして、これは「あまちゃん」を思い出しましたね笑。 大正から平成まで四世代の女性たちの生き様、とても胸を打たれました。個人的には「あまちゃん」タイプの溶子の章では泣かされました。「言ってくれなきゃ、わかるわけないべ」「家族とは難しいもんだな」‥‥あ〜!泣いた! 全編通して、潮の香りを感じました。子どもたちとよく江ノ電には乗りに行ったけど、江の島までは足を伸ばしてなかった。江の島に行ってみたくなりました。

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2019/04/22

一度は行きたい江の島!戦前から続く食堂兼民宿の「半分亭」の女性は島の猫を見守る役目を担っている。その「半分亭」と、「半分亭」と「ねこもり」を引き継ぐ戦前、戦後、現代にわたる四世代の女性の話。猫たちもほんの少し手助け。序章で訪れる一家の悲劇。大事に続けてきた「半分亭」がなぜそんな事...

一度は行きたい江の島!戦前から続く食堂兼民宿の「半分亭」の女性は島の猫を見守る役目を担っている。その「半分亭」と、「半分亭」と「ねこもり」を引き継ぐ戦前、戦後、現代にわたる四世代の女性の話。猫たちもほんの少し手助け。序章で訪れる一家の悲劇。大事に続けてきた「半分亭」がなぜそんな事に…?の答えが戦前からの「半分亭」の家族達の生き方や、時を越えて絡み合う不思議な人と人の縁から導き出される。筆さんの章が1番好き。とても印象に残る作品。

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2018/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

優しくて強くて、心に残る物語でした。 4世代に渡って描かれる江の島の食堂のお話。 いきなり夜逃げシーンも描かれていて表紙から想像していたイメージを覆されました。 主人公となるのはそれぞれその時代のねこもりたちですが、物語に寄り添うように猫たちが出てきます。 夜逃げのシーン、ずらりと並んだ猫たち。また最初の方だったけれど、何だか涙が出てきました。 最初から最後まで。 一本につながるねこもりの歴史。 じーんと心があたたくなります。

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2018/09/08

タイトルのほのぼの感を全く感じないヘビーな始まりでちょっとビックリ。 その後もほのぼのとは程遠く淡々と四世代、100年の時の流れを江ノ島の風景やねこもりを通して描かれていて読み応えありました。

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