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女の子は、明日も。 の商品レビュー

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41件のお客様レビュー

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2024/11/09

30代の同級生女性4人がそれぞれ抱える悩み、悩み‥どれもリアルで引き込まれました。 ドロドロはしてなくて、どちらかというとみんなサバサバ?ラストはみんな明るい光が見えるような終わり方で、良かったです。

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2024/10/08

2024.10.08 「女」でいることを誇れるような、そんな読後感だった。 4人それぞれいろいろな事情を持つ女性たちがいて、それぞれの想いが交差する。 女ってドロドロしてて陰湿なもの、という通説は自分も女である以上ある程度自覚しつつ読んだものの、それとは正反対の印象を受けた。...

2024.10.08 「女」でいることを誇れるような、そんな読後感だった。 4人それぞれいろいろな事情を持つ女性たちがいて、それぞれの想いが交差する。 女ってドロドロしてて陰湿なもの、という通説は自分も女である以上ある程度自覚しつつ読んだものの、それとは正反対の印象を受けた。 女同士っていいよなぁ。と改めて思える。 仁美にはとても共感する部分が多く、自分と重ねながら読んでしまった。 繊細な女性の感情の機微を丁寧に描いていて、女性にしか描けないだろうな、と感じる。 また歳を何年も重ねた後は違った人物に感情移入するかもしれないのでその頃に再読したい。

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2024/06/21

同じ作者が、価値観が全く違う4人の心理をここまでリアルに言語化できるんだ、と思った。 特に、子供が嫌いな人と、不妊に悩んでいて友達の妊娠に心を乱されるくらい必死に子供が欲しい人の気持ちを、同じ人が書けるなんてすごい。 体験してないと表現出来ないような殺伐とした心の状態が描かれてい...

同じ作者が、価値観が全く違う4人の心理をここまでリアルに言語化できるんだ、と思った。 特に、子供が嫌いな人と、不妊に悩んでいて友達の妊娠に心を乱されるくらい必死に子供が欲しい人の気持ちを、同じ人が書けるなんてすごい。 体験してないと表現出来ないような殺伐とした心の状態が描かれている。 自分を当てはめるとしたら悠希か理央かなぁ。 私はこんなにオドオドした男の人を好きになれないし、子供が嫌いだから、仁美の気持ちは一生わからないだろうし、 満里子みたいに美しい容姿や控えめな性格は持っていないから、こういう人特有のモヤモヤも一生わからないだろうな。 日本人には仁美みたいな人が一番多いんだろうなーという印象。 仁美の章読んでてめっちゃイライラしちゃった(笑)

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2024/05/16

隣の家の芝生の青さが、全く気にならない人っているのだろうか。 もしわたしが今、久しぶりに学生時代の友人に会うことになったら、一番何に気を使うだろう。 やっぱりまずは見た目かな。服装とかメイクとか、アクセサリーやバッグ。老けてみられたくないし、太ってだらしなくなったとも思われたくな...

隣の家の芝生の青さが、全く気にならない人っているのだろうか。 もしわたしが今、久しぶりに学生時代の友人に会うことになったら、一番何に気を使うだろう。 やっぱりまずは見た目かな。服装とかメイクとか、アクセサリーやバッグ。老けてみられたくないし、太ってだらしなくなったとも思われたくない。幸せな生活を送っているとまではいかなくても、惨めな人だと見られるのだけは絶対に避けたい。 そんなの大袈裟?見栄っ張り?いやいや、そんなことはない。世の中のほとんどの人間は、他人と会った瞬間に自分と比べずにはいられない生き物なのだから。持ち物だって比べるかもしれない(持ち物にはきっと恋人や夫も含まれる)。 相手のレベルがちょっと下なら安心するし、結構下だったら可哀想ねと憐れむ。少し上だったら羨ましいと憧れるし、結構上であれば妬ましくなる。 高校時代の同級生の4人は、14年経って再会した。 それはとても楽しい時間だったので、定期的に食事会を開いて交流を深めた。 専業主婦の満里子、女性雑誌の編集者の悠希、不妊治療を始めた仁美、人気翻訳家の理央。各章でそれぞれが語り手となって、自身が抱える不安や悩みと向き合い、受け入れて前に進む様が描かれている。 決して折れない魔法の杖を持ち、石より遥かに丈夫な硬いもので作られた橋を歩くような人生を歩く。 一点の曇りのない心で、1mmの不安もない明日を迎える。 そんな日は絶対訪れない。 だって幸せになれば、それを失うことが不安になる。 喜びが胸を満たせば、更に欲張りになる自分を抑えられない。 だから、 女の子は、明日も。

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2024/05/01

女友達ってときに嫉妬したりすることもあるけど、、やっぱり揺るがない強固な絆があるんだよなと思えた!「複雑かつ優しい結びつき」という言葉がふごく腑に落ちた。

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2024/04/11
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高校の同級生4人が偶然再開してそれぞれゆるく影響し合う?話。 4人の絶妙な距離感と、それぞれの悩みを描いてる。隣の芝は青い。 年齢すごく近いけど、あんまりしみじみとはこないかも。。。そもそもこんな微妙な距離感の友達いない。。

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2024/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

斉藤満里子 略奪婚をした専業主婦。千葉の片隅の町にある公立高校で、満里子、悠希、理央、仁美は同級生だった。旧姓渡辺。 山本悠希 女性誌編集者。旧姓衛藤。 桜井理央 人気翻訳家。父親の仕事の都合で、小学校と中学校のほとんどをヨーロッパ各地をまわって暮らしていた帰国子女。旧姓橘。 垣内仁美 マッサージ師。旧姓瀬戸。都心の一等地にあるマッサージサロン。不妊治療をしている。 満里子の夫 私立の総合病院で眼科の勤務医をしている。満里子の十五歳年上。 満里子の夫の元妻 皮膚科の医師。 健吾 悠希の夫。五歳年下。飲食店勤務。料理人兼バーテン。 真也 理央の夫。大学の同級生。広告会社でグラフィックデザイナーをしている。 浩介 仁美の夫。三歳年上。電子部品メーカーに勤めている。 アヤノ 満里子の家のパーティーにやってくる女性の内科医。 田村龍 総合受付で働いていたが辞めた。アコギの弾き語りシンガー。 保科 副編集長。悠希の四年先輩。 有村美加 悠希の後輩。センスはある。 シマ 志摩。健吾の後輩。 丸井 読者モニター。専業主婦。 長谷川 読者モニター。専業主婦。 大塚 読者モニター。アパレルの広報。 鎌田 読者モニター。商社の秘書課。 松本 マッサージの常連。 畑中 マッサージ師。離婚が成立し四国の実家へ帰る。 黒川 不妊治療のクリニックで仁美と知り合う。 翠 理央の大学時代の友達。

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2024/03/13

隣の芝生は青く見える。 この本に登場する人たちは皆、それぞれ良い人生を送れていると思う反面、嫌なことも沢山あるというような感じ。 気持ち的にちょっと凹んだり、上手くいかないこととががあったりすると誰でも他人の方が良く見えてしまう。そういうことを端的に表した本。 たまたま人物が全員...

隣の芝生は青く見える。 この本に登場する人たちは皆、それぞれ良い人生を送れていると思う反面、嫌なことも沢山あるというような感じ。 気持ち的にちょっと凹んだり、上手くいかないこととががあったりすると誰でも他人の方が良く見えてしまう。そういうことを端的に表した本。 たまたま人物が全員女性だけど、男性でも同じことが言えると思う。 大切なのは、自己肯定感かなと。

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2024/02/14

人には人の悩みがあって、登場人物の内面をその人に合わせて、赤裸々に表現している文章力に惹かれた。女として生きることも考えさせられた。

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2024/02/07

いつもは女性同士のドロドロした関係とか嫌なとこの詰め合わせみたいな物語を結構読むのですが(笑) この作品は不妊治療だとか婦人科系の病気だとかデリケートな問題を扱っているので、マウントとか探り合いとかに発展するのかと思えば、そうではなかった。各々抱えているものは違って、みんな分かち...

いつもは女性同士のドロドロした関係とか嫌なとこの詰め合わせみたいな物語を結構読むのですが(笑) この作品は不妊治療だとか婦人科系の病気だとかデリケートな問題を扱っているので、マウントとか探り合いとかに発展するのかと思えば、そうではなかった。各々抱えているものは違って、みんな分かち合えるわけではないけれど、大人になってからも友人関係って築けるんだなぁと。また、それぞれのパートナー(夫)との関係も描かれており、みんな違うタイプで夫婦という形でおさまっていてよかった。 フィクションとしてドロドロした物語はよくあるけど、実際はこのお話ぐらいがリアルなんじゃないかと思う(そうあってほしい)。

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