女の子は、明日も。 の商品レビュー

飛鳥井千砂(著者)

2017/03/24

2017.0324読了
4人の女性の葛藤や友情を描いた短編。
自分は4人の中の誰に近いだろうとか考えたりして胸がザワザワしたりグッときたり、かなり楽しんで読めた。
飛鳥井さんの書く夫婦や恋人、友人って生々しく感じた事がなくて感情移入が出来なかったけど、この本では4人全部に頷ける事があった。
境遇や年齢が近くなったというのもあるのかもしれないけど、良い事だけでなく劣等感や嫉妬なども共感出来る部分が多々あった。
出てくる男性(主人公らのパートナー)が程々に良い相手なのも妙な安心感があったかも。

カバーイラストが谷川史子さんなのも、またしっくり！

2017/03/23

30代前半の既婚女性が抱える悩みを題材にした連作短編集。
4人の友達だけでなく、周りの女性たちが抱える問題もさりげなく描いていて、男性としては色々と考えさせられた。
どの物語も深く重いのだが、それぞれの夫が最終的にいい形で救いになってたのがいい。

2017/02/22

高校から、ずーっと女性の割合が高い世界で生きてきて、女性社会が苦手やなぁって思ってた。
だけど、そこで生きていくしかなくて、もんもんとする気持ちを抱えてた。
いろんな言葉が心にすとんと落ちてきて、心が軽くなった。
女性って、めんどくさくて厄介で、繊細ででも強くて愛すべき存在なんやと思った。

2017/02/11

4人の主人公それぞれに、私の悩みや経験したことを感じ
モヤモヤしていたものが、少し軽くなった気がする。
この人の作品は読みやすい文章、入りやすい世界、でも実は心理的に結構効く。
オンナって…面倒で厄介で、でも可愛くて強くて楽しい生き物だな…と改めて思う。
飛鳥井さんの作品も、そして表紙も毎回楽しみで好きです。