1,800円以上の注文で送料無料

終電の神様 の商品レビュー

3.1

159件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    34

  3. 3つ

    69

  4. 2つ

    26

  5. 1つ

    7

レビューを投稿

2017/06/17

人身事故等の運転見合わせにより紡ぎ出される人々の物語を描いた小説。人身事故を結節点にしている設定が面白いのですよね。電車の中では、人と人との距離が近いのに、互いに知り合うことがない。でもこうして短編小説にしてみると、人と人とを繋げることができる。人と人って、こんなに近くにいるのに...

人身事故等の運転見合わせにより紡ぎ出される人々の物語を描いた小説。人身事故を結節点にしている設定が面白いのですよね。電車の中では、人と人との距離が近いのに、互いに知り合うことがない。でもこうして短編小説にしてみると、人と人とを繋げることができる。人と人って、こんなに近くにいるのに、実は離れている。離れているのに、実は繋がっている。この小説は、そんな人と人との温かい繋がりを感じられる良作だと思いました。

Posted byブクログ

2017/05/08

それぞれの場所に向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合せる。この運転停止が彼らの人生のターニングポイントになるという人間ドラマ。 面白い題材だなあと思い手に取ったが、ドラマ性が浅くて期待外れ。キレはあるけど苦味というコクがないビールのようだ。

Posted byブクログ

2017/05/07

電車にまつわる短編7話。「終電の神様」というタイトルで、帯にも「真夜中の通勤電車は謎と奇跡を乗せてー」なんてあるので、「終電ちゃん」バリの終電にまつわるほっこりした話を期待したのですが、うしろの2話に至っては夜ですらなく、鉄道の情景を絡めましたというだけの印象でちょっと残念。 そ...

電車にまつわる短編7話。「終電の神様」というタイトルで、帯にも「真夜中の通勤電車は謎と奇跡を乗せてー」なんてあるので、「終電ちゃん」バリの終電にまつわるほっこりした話を期待したのですが、うしろの2話に至っては夜ですらなく、鉄道の情景を絡めましたというだけの印象でちょっと残念。 それぞれの話は文句無く良い話ではあるのですが、個性をつけようとしたのか登場人物の個別の職業に妙に特化してる感じで、ストーリーの本筋よりも競輪選手やら床屋やら舞台作家やらの細かい話に気をとられてしまいました。 疲れた時にちょっとひと息、という位置づけなら安心して読めて良いのかも。

Posted byブクログ

2017/08/30

終電を題材にした7つの話。つながってるようでそうでもなくはっきりしないところが嫌だ。 2017.4.22

Posted byブクログ

2017/03/22

止まった電車に乗り合わせた乗客たちの物語。 電車の中で起こるドラマのようなものを期待していたが、意外と「電車の中で時間を共有したストーリー」みたいなものはない。 むしろ「電車」に絡めた物語、といった印象が強く、そこまで「止まった電車」に重きは置かれていない。 ほっこりするよう...

止まった電車に乗り合わせた乗客たちの物語。 電車の中で起こるドラマのようなものを期待していたが、意外と「電車の中で時間を共有したストーリー」みたいなものはない。 むしろ「電車」に絡めた物語、といった印象が強く、そこまで「止まった電車」に重きは置かれていない。 ほっこりするような内容の物語が多く、つまらない訳ではないのだが、自分にとってはもう一度読みたくなるような本ではなかった。

Posted byブクログ

2017/03/20

電車が止まることで起こること。 感じること。 誰もがそれぞれの事情を抱えている。 私にはこういう事情があるんだ! と言うことはないけれど、 理解されたい、とはみんな思っている。 それぞれのものがたり。

Posted byブクログ

2017/03/19

電車それも何かトラブルで緊急停車した列車を背景にそこに乗り合わせた、またはその列車に関わり合う人びとを描いた短編集。 読者を騙しあっと驚かせる展開をみせる作品や事故で人生が変わる人、人のやさしさを体感する人等、どの作品も列車の事故、緊急停止という共通点を持ちながら、それぞれに異な...

電車それも何かトラブルで緊急停車した列車を背景にそこに乗り合わせた、またはその列車に関わり合う人びとを描いた短編集。 読者を騙しあっと驚かせる展開をみせる作品や事故で人生が変わる人、人のやさしさを体感する人等、どの作品も列車の事故、緊急停止という共通点を持ちながら、それぞれに異なる特徴をもたせ読者を飽きさせない。単なるエンターテイメントではなく人生を感じさせる作品集だ。

Posted byブクログ

2017/03/07

終電と言うと、仕事が忙しいひと、酔っぱらいとあまり良いイメージを持てません。 阪急電車の様なそれぞれの人生を展開していくイメージに近いですが、あっと驚くような派手な展開はありません。父の危篤に駆けつける会社員、納期が迫るエンジニア、電車を高架橋から見上げるスカートをはいた男。 ...

終電と言うと、仕事が忙しいひと、酔っぱらいとあまり良いイメージを持てません。 阪急電車の様なそれぞれの人生を展開していくイメージに近いですが、あっと驚くような派手な展開はありません。父の危篤に駆けつける会社員、納期が迫るエンジニア、電車を高架橋から見上げるスカートをはいた男。 普段、何気なく乗っている電車も、こうして考えてみると、様々な思いや背景があることに気が付く。終電という毎日の繰り返しにも、違ったドラマがあるのだろうな。

Posted byブクログ

2017/02/12

ファンタジなのかと思ってたら、ヒューマンミステリ。一日の終わりに訪れるささやかな事件の数々。なんだかホッとする。 あらすじ(背表紙より) 父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人―それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、...

ファンタジなのかと思ってたら、ヒューマンミステリ。一日の終わりに訪れるささやかな事件の数々。なんだかホッとする。 あらすじ(背表紙より) 父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人―それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして…あたたかな涙と希望が湧いてくる、感動のヒューマン・ミステリー。

Posted byブクログ