終電の神様 の商品レビュー
少しゆったりした本を読みたい気分で、本屋を物色。 表紙の印象はライトノベルっぽくて気分的にはもうちょいしっとりした感じのものを探していたんだけれど、なんだかすごくタイトルがしっくり来て購入。 初めて読む作家さん。 帯が「謎」と「奇跡」と「涙」と「希望」で「面白さ」が「ぶっ飛び」な...
少しゆったりした本を読みたい気分で、本屋を物色。 表紙の印象はライトノベルっぽくて気分的にはもうちょいしっとりした感じのものを探していたんだけれど、なんだかすごくタイトルがしっくり来て購入。 初めて読む作家さん。 帯が「謎」と「奇跡」と「涙」と「希望」で「面白さ」が「ぶっ飛び」な「ヒューマン・ミステリー」というてんこ盛り状態だが、とりあえず気にせず。 いやぁ、これは良い出会いだった! 最初の章から最後まで、派手さは無いけれど驚きや嬉しさや温かさであふれてる。 読み終わってみると帯の盛り沢山具合に納得。 他の作品も読んでみようと思う。
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ヒューマンミステリーと帯に書かれていたので、最後の話に期待していたが特にオチも繋がりもなくがっかりした。 「スポーツばか」が一番よかったかな。
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7話の短編集 一つ一つは味があるのですが一冊にまとめるのなら リンクしてください 阿川大樹さん アナウンスも乗客も同じにしてください もったいないですよ ラストの一話は蛇足に感じました 繋がらないのがなんとも残念 ≪ 終電は 疲れと明日 混ざり合い ≫
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※このレビューにはネタバレを含みます
立ち寄った本屋のひな壇に陳列されてて「終電の神様」というタイトルになんとなく惹かれて手に取った一冊。人身事故で停車した満員電車に閉じ込められ、立ち往生する人々。そんな人々を起点に、それぞれの人生を綴った7編の短編集(化粧ポーチ、ブレークポイント、スポーツばか、閉じない鋏、高架下のタツ子、赤い絵の具、ホームドア)。各短篇どこか心がホッと暖かくなるシーンがあり、読書の合間の息抜きにサラッと読むには丁度よい。 ただ、各短篇を無理にクロスオーバーさせられている部分が散見されるのだが、その繋がりが意味するところがよく分からず、若干の消化不良感が残るのでした。
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夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。この「運転停止」が、それぞれの場所へ向かう人々の人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして…。『ジェイ・ノベル』掲載に書き下ろしを加えて文庫化。 この作者の作品を読むのは初めて。まるで女流作家のような細やかな筆致に驚いた。そ...
夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。この「運転停止」が、それぞれの場所へ向かう人々の人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして…。『ジェイ・ノベル』掲載に書き下ろしを加えて文庫化。 この作者の作品を読むのは初めて。まるで女流作家のような細やかな筆致に驚いた。それぞれの短編もヒネリが効いていてなかなか佳作揃いだった。 (B)
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連作短編集ですが、個々の関連はあまりないです。本当はもうちょいリンクしてほしいのが本音。 個々の話は良いものとそうでもないものが混合です。終電が事故で止まったときに各々の心象と事情を絡ませた話ですのでシチュエーション的に連作という感じでしょうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
女装家の男性や、赤がほしくて手首を切る美大受験生などなど、まさに著者のワールド。 きっとそれぞれのストーリーが繋がってるんだろうな。全ては読み取りきれなかったけど。 最後の話は泣きそうになった。
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満員電車が事故で止まって遅れてしまうことから、それぞれの何かが変わる、というのを共通項にした短編集。それぞれの編に関連はないが、別の編の登場人物が背景としてチラッと出たりする。 表紙の絵のようなシーンはあったかな? まさか、これは…あのスカートを履いた人? 以下は読書メモ:...
満員電車が事故で止まって遅れてしまうことから、それぞれの何かが変わる、というのを共通項にした短編集。それぞれの編に関連はないが、別の編の登場人物が背景としてチラッと出たりする。 表紙の絵のようなシーンはあったかな? まさか、これは…あのスカートを履いた人? 以下は読書メモ: 化粧ポーチ まさか、そういう趣味だったとは騙された。 プレークポイント 納期に間に合わないソフト開発。 終電が遅れてタクシーに乗れず、歩いて帰る途中にボクシングジムがあった。 「倒れずに立っていれば必ずゴングが鳴る。」 スポーツばか キャリアウーマンと競輪選手。 なんでそうなるのか? 女はよくわからんな。 閉じない鋏 サラリーマンになった床屋の息子。父親が癌で危篤の連絡を受けて病院に向かう。乗った電車が人身事故で遅れてしまうが、なんとか間に合った。そして、最期の言葉も間に合った。 高架下のタツ子 女装のタツ子の子供時代からストリップでコントを書くに至る話を聞く。 赤い絵の具 友達を持たない女子高生。公園で緑の森を描いていたら、赤い色を付け足したくなった… 特に、あのシーンを読んだところでは電車の中だったが、立ちくらみがしたほどの強烈な印象。 ホームドア 昔、ホームから線路に落ちたとき助けてくれた男性を探すためにキオスクの販売員になった。そのときお腹にいた子も社会人になった。ホームドア設置で狭くなるため、このキオスクもあと少しで閉鎖。 そのとき、運命の出会いが…
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短編集なのかと思いました。 でも短編集てはなく、何となく話が繋がっている。 繋がっていても、繋がってなくても、どうでもいい感じの繋がり方。 ストーリー的にもいまいち盛り上がりにかける感じでした。 終電と神様のインパクトもなかった。
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神様は出てこない。緊急停車する終電、もしくは電車が出てくる短編集。どの短編も読みやすかった。別れよう、という手紙を彼女から送られた男性が、「うちの近くの郵便局が火事になって、郵便物がみんな燃えちゃったらしいんだ」と言って手紙をなかったことにして関係を続けようとしたのが、良かった。...
神様は出てこない。緊急停車する終電、もしくは電車が出てくる短編集。どの短編も読みやすかった。別れよう、という手紙を彼女から送られた男性が、「うちの近くの郵便局が火事になって、郵便物がみんな燃えちゃったらしいんだ」と言って手紙をなかったことにして関係を続けようとしたのが、良かった。こんなやり方があるのか!笑
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