本屋、はじめました の商品レビュー
開業当時から気になっている荻窪の本屋さんの店主が、本屋を開業するにあたってのあれこれを記録した本。 本当に本と本屋が好きなんだなあ、という著者の思いが伝わってくる。 Titleにはぜひ行ってみたいと思っているけど、私が仕事休みの水曜日が定休日なのでなかなか行けてない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ふと本屋で手にして読み進めてたらびっくり。近所やないかーー!普段通らない道やから知らなかったけど、さっそく来週行ってみよう。 「本屋なんて自分でできたら楽しそう♪ふふ」なんて思ってたこの本を読む前の自分をはたきたい。ノウハウは公開してくれているけれど、そのパッションは自分の中にしか生まれ得ない。時間の蓄積、ディテールの積み重ねが大事。何事も、きっと同じ。 〈追記〉 先日早速足を運んでみた(自宅から徒歩10分)。カテゴリーがはっきり分けられていない棚、popのない店内、そして幅広い選書。本がメッセージを発していることを肌で感じた気がする!欲しい本がいっぱい見つかった。
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2017.2月。 ああ。すごい。こんなにちゃんと明かして見せてくれるのか。辻山さんの誠実さや真面目さ、本に対する気持ちが前面に現れた本。本屋をやるにはここまでしないといけないんだなと頭が下がる。背筋が伸びる。本屋、おもしろいなあ。自分もきちんと丁寧に誠実に仕事をしていかないと。 ...
2017.2月。 ああ。すごい。こんなにちゃんと明かして見せてくれるのか。辻山さんの誠実さや真面目さ、本に対する気持ちが前面に現れた本。本屋をやるにはここまでしないといけないんだなと頭が下がる。背筋が伸びる。本屋、おもしろいなあ。自分もきちんと丁寧に誠実に仕事をしていかないと。 考えて。軸をブラさずに。
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不言実行になるか 有言不実行になるか いつか本に関わることをしたいとずーっとずっと心にとめている 新刊書店で過ごした日々から自身の書店をひらくまでの作者の思いが実直ですじ道が通っている中で、何かを決めるときに直感や感覚も大切にしているそのすべてがとてもひきつけられました
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時間と経験と関係性の蓄積 誰でも一度は憧れるんじゃないかと思う「本屋」。 かくゆう自分が、そうだ(現在進行形) 大好きな本に囲まれた空間で仕事ができて、 仕事で本が読めて、 なんなら著者や編集者と知り合いになれて、、、。 そんな淡い妄想を抱きつつも、 それが現実ではないこと...
時間と経験と関係性の蓄積 誰でも一度は憧れるんじゃないかと思う「本屋」。 かくゆう自分が、そうだ(現在進行形) 大好きな本に囲まれた空間で仕事ができて、 仕事で本が読めて、 なんなら著者や編集者と知り合いになれて、、、。 そんな淡い妄想を抱きつつも、 それが現実ではないことは自覚しているつもり。 では、実際に個人の本屋さんは どんな日常を送っているのだろうか。 この本を読めば、それがバッチリとわかる。 こんなに具体的な数字がでてくるなんて、驚き以外ない。 これから本屋さんを開きたい人にとっては、 超重要参考資料になることは間違いない。 でも、ハウツー本では全然ない。 一つ一つ、丁寧に物事に向き合いながら、 いかにして荻窪のTitleはできたのか、 その様が淡々と語られていく。 辻山さんは、本の中でも 本屋が素晴らしいものだとは間違っても伝えたくない という意味合いのことを言っている。 これまで積み重ねて来た経験と、時間と、関係性、 これらがなければこの本屋さんは誕生し得なかったんだな、ということがしっくりと伝わってくる。 初めてtitleに行った日にこの本を買って、 (なんとなく、ここに足を運んで購入しなければならない本だと、勝手に神格化していたため) その時は辻山さんを知らなかったので あとでレジをしてくれたおじさん(ごめんなさい!)がそうだとわかって、声をかけられずとても残念で、 やっと今読み終わって、 本当に読めてよかった。 これから、個人事業主として歩き出そうとしている自分の背中を押してくれるような、叱咤激励してくれるような、そんな温もりのある、思い出に残る本になった。 積み重ねの地の上に、 しっかりと足をつけて暮らして行かなければ。
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好きこそものの上手なれ 好きなことを仕事にできたらよい とはよく言ったものです。 淡々と書かれてはいるけれど、 覚悟が要ったよな・・・。 開店してゴールではないんだよな・・・。 など考えてしまう。 仕事はお金ではない、という人もいるけれど 必要なものだし・・・。 行間...
好きこそものの上手なれ 好きなことを仕事にできたらよい とはよく言ったものです。 淡々と書かれてはいるけれど、 覚悟が要ったよな・・・。 開店してゴールではないんだよな・・・。 など考えてしまう。 仕事はお金ではない、という人もいるけれど 必要なものだし・・・。 行間を読むことも勝手にしてみたり。。。 踏み出す勇気はすごい。
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このご時世に本屋を開こうなんざ、なんたる狂気!大手でさえ撤退が相次ぐ中、まさかの個人経営、しかも新刊書店だなんて。よく取次が契約してくれたものだ。 著者の方は長年リブロで働いていたとのこと。いまは三省堂になってしまった池袋リブロの営業終了とともに会社を退職、個人書店の開店に...
このご時世に本屋を開こうなんざ、なんたる狂気!大手でさえ撤退が相次ぐ中、まさかの個人経営、しかも新刊書店だなんて。よく取次が契約してくれたものだ。 著者の方は長年リブロで働いていたとのこと。いまは三省堂になってしまった池袋リブロの営業終了とともに会社を退職、個人書店の開店に向けて準備をはじめる。 場所は中央線の荻窪駅から徒歩10分くらい。駅からは少し離れている。荻窪には駅近に大手書店が2店も構え、小さい店も1店ある。そこでの競争に巻き込まれない場所に構えたのはいいと思うが、果たして人が来るのか。わざわざ足を運んでもらえる魅力を発信できるのか。読んでるほうは当事者でもないのにひやひやものである。結論から言うと、いまのところ成功しているようだ。 詳しくは説明しないけれど、夢を追いかけるというような浮ついた思いではなく、しっかりと地に足付いた事業プランをもとに、ひとつひとつ堅実に問題を解決していく。 20年の書店での実務経験は伊達じゃない。 はっきり言うと、この方が会社員時代に培ってきた人脈がものを言っている点もあるので、全くのド素人が真似をしても上手くいかないと思う。 でもね、巻末にある収支報告書を見てみたんだけど、こんなに儲からないんだ!と驚いた。 開店するのに一千数百万のお金をつぎ込んで、従業員の給与が二人分(夫婦)で月35万(多分税引前だと思うので手取りはもっと少ない)会社としての利益は年で200万を予測しているから、順調にいけば5年で開店資金は回収できるけど、あくまで順調にいったらの話。家賃の月8万は大家さんの好意?相場はもっと高いと思うけど… これは夢を持っていないとやっていけない。 書店業界で仕事をしてきた人でさえこうなんだから、他業種から脱サラしてやってみようなんて安易に考えないほうがいい。たぶん取次との契約にさえ持ち込めない。 よっぽどのっぴきならない事態に陥らない限り、会社にしがみつこうと思った。
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20170724 話題の店主の本なので買って見た。新刊書店を新しく始めるという事がどういうことか分かりやすく書かれている。安易にこんな本屋を開きたかったという人も一読する価値はあると思います。 今度、お店に行って見ようっと。
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広義、狭義問わず『本屋論』というものが注目されている。 それは何故なのか。考えさせられる。 一つは本屋には人生に必要な事が詰まっているから。 現代のインターネットにおいては汎用性のみが重要視されます。 Amazonの高評価の本だけが読まなければいけない本なのでしょうか? ...
広義、狭義問わず『本屋論』というものが注目されている。 それは何故なのか。考えさせられる。 一つは本屋には人生に必要な事が詰まっているから。 現代のインターネットにおいては汎用性のみが重要視されます。 Amazonの高評価の本だけが読まなければいけない本なのでしょうか? まとめサイトよろしくどれだけ労力をかけずに大きな利益を得るかが 最重要課題、最優先事項とされています。 ですが本というメディアは読んでみなければそれがどう活用できるかわかりません。 一つ一つ積み上げるしかないのです。 その積み上げたものがあまりにきれいだったので 私も使ってみたい、真似してみたいというのが 注目されている本屋論の一因だと思われます。 ただそれは一長一短で真似できるものではありません。 巻末の誠光社・堀江さんとの対談では まさにその真似をしたい人が話しかけてくるが 何をしたいかイマイチわからない。 質問の内容もどこで修業すればいいですか? インターネット販売は儲かりますかなど それはやってみないとわからないし あなたがどれに当てはまるかは今の時点では何とも言えない。 修業はどこでもできる。何を修業と思うか、やり方次第。 置かれたところで咲きなさいなのである。 いい読者である必要性は全くない。 もっと読書は自由であるべきだ。
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ていねいに手を抜かずに、真摯に仕事をする ことの教科書でもある。 こんな人がいてくれてよかった。すてきな本屋を開いてくれてよかった。
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