街場の共同体論 の商品レビュー
「街場の共同体論」は、最近の家族、地域、会社などの共同体のあり方が個人主体になっていること、それが消費社会と相性が良いこと、格差の再生産につながってしまっていることに警鐘を鳴らす本です。
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内田樹さんの『街場の共同体論』 社会の構造について、かなりえぐった内容で読みごたえがありました。 特に第七講「弟子という生き方」なんかをみんなが読んだら貧富の差の少ない社会になっていくと思うんだけどなぁ。少なくても下層同士でいがみ合ったり、足を引っ張りあったりすることのバカらしさに気づくはず。 階層上位者にとってこれほど都合の悪い本はないでしょうね。
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2014年に刊行された単行本を新書化したもの。エッセイやインタビューを綴ったもので、自分の気になったテーマから読める設定。単行本の時は存在を知らなかったのですが、タイトルに魅かれて購入しました。 社会を構成する様々な共同体に目を向け、筆者の分析や考えを様々に述べています。生活実...
2014年に刊行された単行本を新書化したもの。エッセイやインタビューを綴ったもので、自分の気になったテーマから読める設定。単行本の時は存在を知らなかったのですが、タイトルに魅かれて購入しました。 社会を構成する様々な共同体に目を向け、筆者の分析や考えを様々に述べています。生活実感の奥にあるものを解きほぐす展開は、読む者の視野を広げていくと思います。あとがきで書いてありましたが、共同体のあるべき姿を提案しているのではなく、時間軸でその背景をきちんと踏まえ、現在の状態像を確認することが大事という指摘は考えさせられました。 いわゆる「あるある」感覚を読み手に持たせる展開で、親しみやすい側面もあります。 第1、6、7講が、僕的に良かったです。 ぜひみなさんも読んでみてください。 第1講 父親の没落と母親の呪縛 第2講 拡大家族論 第3講 消費社会と家族の解体 第4講 格差社会の実相 第5講 学校教育の限界 第6講 コミュニケーション能力とは何か 第7講 弟子という生き方
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読了。2014年の単行本を新書化したもの。買って読んでいたのにきれいに忘れてまた、買ってしまった。ラジオでも何回も、聞いた話もあるが、面白い。未来に夢を与えてくれる本だ。
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