この世界の片隅に の商品レビュー
2024年3月20日読了。映画『この世界の片隅に』の小中学生向けノベライズ本。ノベライズ本をたまに読むことがあるけれど、「映画からビジュアル・スピード感・わかりやすさを低減してただテンポ悪くしただけ」みたいな本が多く、かといって「小説独自の解釈」を入れられても映画と同じストーリー...
2024年3月20日読了。映画『この世界の片隅に』の小中学生向けノベライズ本。ノベライズ本をたまに読むことがあるけれど、「映画からビジュアル・スピード感・わかりやすさを低減してただテンポ悪くしただけ」みたいな本が多く、かといって「小説独自の解釈」を入れられても映画と同じストーリーを求める読者には刺さらないし(あえて挑戦した成功例は色々あると思うが)難しいものだよなあ…。本作の場合は原作がこうの史代の漫画なので、原作の小エピソードを取り込んで映画と原作のいいとこどり、とする手もあったとは思うが、普通。まあ映画をもう一度見ようとすると準備も時間もかかるし、あのお話を気軽にぱらぱら読んで再体験できるのはありがたいものだが。
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小学6年~中学生くらい向け。 原作の漫画は読んだことない。 勝手に、「それほど悲しくない話」と思い込んでいたので、割と切なくなった。 戦時下でも、普通に生きている人たちの話ではあるのだけど、晴美さんが死んでからは、ずどんと暗くなる。 各章のタイトルが日付なのも、「あぁ、8月...
小学6年~中学生くらい向け。 原作の漫画は読んだことない。 勝手に、「それほど悲しくない話」と思い込んでいたので、割と切なくなった。 戦時下でも、普通に生きている人たちの話ではあるのだけど、晴美さんが死んでからは、ずどんと暗くなる。 各章のタイトルが日付なのも、「あぁ、8月が来てしまう・・・」という気持ちを強くする。 それでもなお、現状を受け入れながら生きていきそうな最後でほっとした。
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少しゆっくりだけど,あまりにも優しいすず.生きにくいだろうこの世界,特に戦争の真っ只中でけなげに懸命にただ生きて行く姿が,一種神々しい感じがした.丁寧に日々の出来事を綴っていくその端々に,戦争の悲惨さが溢れ出ていて,たくさんの人に読んでもらいたいと思った.こうのさんの原作も読みた...
少しゆっくりだけど,あまりにも優しいすず.生きにくいだろうこの世界,特に戦争の真っ只中でけなげに懸命にただ生きて行く姿が,一種神々しい感じがした.丁寧に日々の出来事を綴っていくその端々に,戦争の悲惨さが溢れ出ていて,たくさんの人に読んでもらいたいと思った.こうのさんの原作も読みたいです.
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戦争と毎日の生活は同時にあるんだということを改めて感じた。 すずざんの住んでいた江波に子供の頃住んでいた。大潮の日に草津まで海から行けることはしらなかった。 原爆の話はたくさん知ってる。小学校の先生にはケロイドのあるひともいた。 戦争はいやだ。どんな理由があってもいやだ。 普通の...
戦争と毎日の生活は同時にあるんだということを改めて感じた。 すずざんの住んでいた江波に子供の頃住んでいた。大潮の日に草津まで海から行けることはしらなかった。 原爆の話はたくさん知ってる。小学校の先生にはケロイドのあるひともいた。 戦争はいやだ。どんな理由があってもいやだ。 普通の暮らしが大切だ思う。
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ほんわかした文体で、でもやっぱり戦時中の話なんよね。 広島だから、尚更・・・なんで戦争なんかあったんだろう。 晴美を失った悲しみがさらに苦しい。 すずと周作がいい。
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戦争が題材の話であるにもかかわらず、全体をとおして悲壮感があまりなく、主人公すずのおっとりとした、間抜けな性格のせいか、ほんわかとした空気でお話が進んでいきます。童話を読んでいるような感じです。不思議なことに笑いの描写が多いのです。哲の「お前だけは最後までこの世界で普通でまともで...
戦争が題材の話であるにもかかわらず、全体をとおして悲壮感があまりなく、主人公すずのおっとりとした、間抜けな性格のせいか、ほんわかとした空気でお話が進んでいきます。童話を読んでいるような感じです。不思議なことに笑いの描写が多いのです。哲の「お前だけは最後までこの世界で普通でまともでおってくれ…」この言葉が印象的でした。時勢が混沌とした苦しい嫌なときですが、前向きにと気負ってるわけではなく、正直に誠実に一生懸命に日常を生きているすずや家族やご近所さんたち。読んでいて不思議と生きることへの安心感を感じました。
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今、話題の映画「この世界の片隅に」と原作コミックをもとに小説化 した本。出張のための往復新幹線の中で読み終えてしまいました。 戦時下の広島・呉を生きる「すず」と夫である周作をはじめ家族や近隣の人たちとの人間模様、社会的な背景や当時の暮らしぶりなど、様々な光景が目の前に浮かんでくる...
今、話題の映画「この世界の片隅に」と原作コミックをもとに小説化 した本。出張のための往復新幹線の中で読み終えてしまいました。 戦時下の広島・呉を生きる「すず」と夫である周作をはじめ家族や近隣の人たちとの人間模様、社会的な背景や当時の暮らしぶりなど、様々な光景が目の前に浮かんでくるようでした。日常生活や一人一人が大切にされることが、何より大事なことを感じさせてくれました。そして、そんな中で生み出された言葉や感動が、人を動かすのだと思います。 映画やコミックを観ると、また違うことを感じると思います。楽しみです。
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【公開中映画の感想】 消化不良、感想が上手く言えない。 生まれて初めての経験。 理由がわからないのに、泣いた。 でもひとつ確かなのは、戦争映画ではないんだということ。 このお話は、8/6と聞けば、日本人なら誰でも悲痛なその日を思い出してしまうそれに向かって進んでいくのに、それは...
【公開中映画の感想】 消化不良、感想が上手く言えない。 生まれて初めての経験。 理由がわからないのに、泣いた。 でもひとつ確かなのは、戦争映画ではないんだということ。 このお話は、8/6と聞けば、日本人なら誰でも悲痛なその日を思い出してしまうそれに向かって進んでいくのに、それはあくまでもすずたちの生きた毎日のひとつでしかなかった。 時代は選べない。生まれてくる時代は。 戦争の時代に生まれたすずが、自分は自分の人生を選んで今ここにいるのだとわかるまでのお話だと思った。 受け入れることを選ぶことも、受け入れないことを選ぶこともできる。 本当は人生で起きることのほとんど全ては、自分で選ぶことができるものなのだ。 でも戦争は、あまりに理不尽で、選ぶことを与えてくれない。 繋いだ手が右か左か、それを選ばせてくれない。 突然死がやってくることを選ばせてくれない。 戦争が起きてしまったら、もうそれは一般市民には日常になってしまって選べるものではなくなってしまう。 でも戦争が起きていない今は、戦争を起こさないことを私たちは選べるのだ。 頭ではここまで考えたけど、私はどうして泣いたんだろう。 なんでそんなに心が揺り動いたんだろう。 まだ、全然、よくわからない。
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