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モナ・リザの背中 の商品レビュー

3.6

13件のお客様レビュー

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2023/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学で芸術を教えている「私」が、美術館で絵の中に入り込んでしまう。 そして、絵の奥の方では別の絵と重なっているというのだが、絵の中の話なのか、外の話なのか、はたまた現実の話なのか、妄想の部分なのか、混とんとしてストーリーがわかりにくく、個人的にはあまり面白いと思えなかった。

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2023/01/28

吉田さんの屁理屈がだらだらと書き綴られているところ嫌いじゃない。 「◯歳になったからといって君が変わるわけではなく、周囲の人々の君を見る目が変わるのです」

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2022/04/18

いつも感心ばかりしている「鳥肌が立つ男」曇天先生。 大学で芸術を論じている五十歳の曇天先生と、助手のアノウエ君のやりとりが実に面白い。 また吉田篤弘さんの独特な世界にするすると引き込まれてしまった。 五十年というのは、一言で済まされない時間の塊なのでしょうか。 曇天先生は、上野...

いつも感心ばかりしている「鳥肌が立つ男」曇天先生。 大学で芸術を論じている五十歳の曇天先生と、助手のアノウエ君のやりとりが実に面白い。 また吉田篤弘さんの独特な世界にするすると引き込まれてしまった。 五十年というのは、一言で済まされない時間の塊なのでしょうか。 曇天先生は、上野の美術館で、ダ・ヴィンチの『受胎告知』の絵の右隅にある「ほの暗い部屋」への入口から、絵の中へ入り込んでしまいます。 懐かしいような、面白いような、怖いような… 美術館という特別な場所は、私も妙に好きです。 絵を観る。すなわち絵の中に入り込む。うーむ奥が深い話だ。 妄想が渦巻いて、終わりが見えない。一体どこで終わらせるのだろうか。 絵の中の冒険の話は、なるほど「アリス」さながらで、もう嬉しくて口元がついつい緩んでしまいます。 あとがきも興味深く、とても面白かったです。

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2022/04/13

僕には難しかったかな、ページを進めるうちに、だんだん複雑な迷路に迷い込むようで、よくわからなくなってしまった。 でもドンテンはすきだよ。 アノウエくんとのやり取りとか。 ポスターのくだりも好き。

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2022/02/27

ふわっと現実逃避させてくれる作品。 吉田篤弘さんの作品は、 自分の周りにも、小さいトキメキが転がってるかも?といつも思わせてくれます。 絵の中に入り込んでしまうなんて、 現実世界ではあり得ないと分かっていても、 風神や雷神とお話ししたらこんな感じかも! と思ってしまう…。 ...

ふわっと現実逃避させてくれる作品。 吉田篤弘さんの作品は、 自分の周りにも、小さいトキメキが転がってるかも?といつも思わせてくれます。 絵の中に入り込んでしまうなんて、 現実世界ではあり得ないと分かっていても、 風神や雷神とお話ししたらこんな感じかも! と思ってしまう…。 大きく感情が動くわけではないけれど、 読み終わると心が浄化されていることに気づく。 やっぱり吉田篤弘さん、好きです。 次は何を読もうかな?

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2020/05/01

不思議な世界観と、教授とアノウエ君のやりとりが好き。美術が好きな私としては、自分も絵の世界に迷いこんでみたい!

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2020/03/26

早く先を読みたい!と慌てて読んだらだめだ。一気にここはどこ、今はどこ、何がどうなった!?状態になる。この小説はアトラクションや… 縦に横に揺れたり一気に落ちたりしながら、楽しめばいいんや…

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2019/03/25

面白かったです。 曇天先生とアノウエくんの不思議なやりとりと出来事でした。 絵画の中に入り込むのはとても面白そうです。 奥で繋がっている、というのも。 哲学的なような、そうでもないような…ぐるぐるぼんやり考えてしまいます。

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2018/04/29

『脳内改善』 最初は読みにくいと感じていた。 この物語に終わりがくるのかと。 しかし次第に私の脳の使用法に変化がやってきた。 硬い肉を齧るように読んでいたが。 だんだん味がにじだしてきた。 もうクセになったはとまらない。 あっという間に読みすすめてしまった。 そこがまさに吉田篤...

『脳内改善』 最初は読みにくいと感じていた。 この物語に終わりがくるのかと。 しかし次第に私の脳の使用法に変化がやってきた。 硬い肉を齧るように読んでいたが。 だんだん味がにじだしてきた。 もうクセになったはとまらない。 あっという間に読みすすめてしまった。 そこがまさに吉田篤弘さんの世界観ではないだろうか。 だから、吉田篤弘さんの作品がもっと読みたい!もっと読みたい!読まずにはいられないと貪って読んでしまう。

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2017/03/04

大学の教壇に立ち、少数の学生を相手に美術を教える男が主人公です。いつも屁理屈ばかりこね回し、有楽町の地下街を散策するのが趣味。一風変わった趣味ですが、地下街は雨が降っても濡れることもないし、方向を見失えば、迷宮に迷い込んだような感覚を楽しめるというのがその理由。そんな50歳独身の...

大学の教壇に立ち、少数の学生を相手に美術を教える男が主人公です。いつも屁理屈ばかりこね回し、有楽町の地下街を散策するのが趣味。一風変わった趣味ですが、地下街は雨が降っても濡れることもないし、方向を見失えば、迷宮に迷い込んだような感覚を楽しめるというのがその理由。そんな50歳独身の男が、上野の美術館に、ダ・ヴィンチの〝受胎告知〟を見に出かけ、どういうわけか絵の中に入り込んでしまいます。 それからというもの、絵の世界と現実の世界を行ったり来たり。夢と現、妄想と実生活の境が、だんだん不明確になっていきます。その境は、あの世とこの世の境と言い換えることができるかもしれません。 主人公の身に、なぜそのようなことが起こるのかわかりません。でもきっと彼は、50歳という年齢になって、人生に限りがあるということが、ますます現実味を帯び、来し方を振り返り、自らの人生に意味を求めるようになったのではないでしょうか?人生に意味なんかないのに、そんなもの求めたりするから、話はますますややこしくなっていきます。 〝どうして意味なんか求めるんだ。人生は願望だ。意味じゃない。〟といったのは、チャーリー・チャップリンです。少々手遅れかもしれませんが、この言葉を曇天先生に贈りたいと思います。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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