モナ・リザの背中 の商品レビュー
タイトルとあらすじからして吉田篤弘らしいファンタジーな世界を想像していたが、読み進めていゆくうちに「おや?」と。 自由と理屈の戦いというのもなるほど。絵画に対する考え方というのもなるほど。 そもそも書き手の思惑など後世の人間が後付けしたものかもしれない。そこに理由を求めるのは酷...
タイトルとあらすじからして吉田篤弘らしいファンタジーな世界を想像していたが、読み進めていゆくうちに「おや?」と。 自由と理屈の戦いというのもなるほど。絵画に対する考え方というのもなるほど。 そもそも書き手の思惑など後世の人間が後付けしたものかもしれない。そこに理由を求めるのは酷だ。
Posted by
2011年刊行の単行本を文庫化。 『絵の中に入ってしまう』というSF的な設定はあり、ジャンルとしては幻想小説やファンタジーに分類されるような作品だが、吉田篤弘の場合、幻想と現実はシームレスに繋がっていて、妙に『地に足が付いている』。それがこの作家の魅力だと思う。なんというか、登場...
2011年刊行の単行本を文庫化。 『絵の中に入ってしまう』というSF的な設定はあり、ジャンルとしては幻想小説やファンタジーに分類されるような作品だが、吉田篤弘の場合、幻想と現実はシームレスに繋がっていて、妙に『地に足が付いている』。それがこの作家の魅力だと思う。なんというか、登場人物は割と奇矯な人物だったり、ごく普通に不思議な出来事が起こったりはするのだが、と、同時に、彼らはやっぱりごく普通に、ちゃんと『生きている』気がする。
Posted by
美術館に出かけた曇天先生。ダ・ヴィンチの『受胎告知』の前に立つや、画面右隅の暗がりへ引き込まれ……。さぁ、絵の中をさすらう摩訶不思議な冒険へ!
Posted by
- 1
- 2