私をくいとめて の商品レビュー
映画を途中まで見ていたので、その役者さんたちのイメージで読みました。 飛行機の中のシーンがすごく長いのが、印象的でした。
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すごく好きな小説でした❤️ おひとり様で、会社でも話せるお友達が一人しかいなくて、心の中の自分と話す主人公だけど。 こういう生活も、寂しくないなって。 そして、恋人のでき方も、満点だし。 繰り返すけど、あたしはすごく好きな小説でした❤️
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春は間近 ってな事で、綿矢りさの『私をくいとめて』 自分自身の心の中にもう1人の自分Aって居る? 自分が悩んだり、不安な時に頭の中で助けを求めると的確なアドバイスをくれるのがA。 A自身、自分の頭の中に居るのでAは自分自身であって何者でもない。 そんなAに支えられながら...
春は間近 ってな事で、綿矢りさの『私をくいとめて』 自分自身の心の中にもう1人の自分Aって居る? 自分が悩んだり、不安な時に頭の中で助けを求めると的確なアドバイスをくれるのがA。 A自身、自分の頭の中に居るのでAは自分自身であって何者でもない。 そんなAに支えられながら生きてきた三十三歳のみつ子のほのぼのしたお話。 なんか久々にほのぼのした内容の本読んだ~って感じ 装画がわたせせいぞうさんじゃけぇかなぁ。これだけで間違いないって気になる 大瀧詠一さんの君は天然色も出たから関係有るのかなって思ったり 個人的に只今、頚椎椎間板ヘルニアになってるんで、整体の箇所がグッときた(笑) きっと誰でもAって存在すると思うんよなぁ。 頼りっぱなしじゃなく、見守ってくれる安心感と心強さを手に入れた人は強く成れるんじゃろね これからの季節、旅立ち、進学、就職する人達にオススメかもね 映画になったら面白そうじゃね 2021年10冊目
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一人生活に慣れたアラサー女性の物語。一人でいることに安らぎや楽しさをもつなかで、このままで良いのかと新たな生活スタイルを開拓していく。そうした中で見つけた新たな考え方などを読んでいくと、確かにそうだよな、と共感した。
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空の器を持って夕飯をもらいに来る多田君。「日常自体をピンチだと感じている」みつ子。相談相手である頭の中のAと会話しながら日々暮らしている。一人旅に行っても辛い場面で現れるA。孤独を見つめながらも、新たに人と関係を築く勇気をくれる一冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
31歳の黒田みつ子(=私)は、自分の頭のなかに存在するsiriのようなものAと会話をする癖がある。 手作り体験して完成した食品サンプルのエビフライの飾る位置、人に好かれるにはどうしたらいいのか、気になる相手へのアプローチ法など、Aは何でも応え、私の背中を押してくれる。 これだけ聞くと、なんだ現実離れしたファンタジー小説か、とか、主人公は統合失調症なの?とか心配になってしまうが、そうではない。 Aはあくまでも自分で都合よく創り出した頭のなかの存在であり、意思によってのみ存在する。(たまに無意識で出てくることもあるけれど) 誰もがなにかに悩んだとき、自分の本心に耳を傾ける。それの強いバージョンみたいな感じ。 かくいう私も最初は、ハズレかな…と失礼ながら思ってしまったけれど、結果的にとても好きだしちょっと泣いた。(でも評価は二分化しているのね) P. 52 「(略)"女子"や"おひとりさま"は結構堂々と自称する人いるよね、あれはみっともないよ。まあ、私なんだけどね」 「あなたは自分のこと"おひとりさま"って呼びますもんね」 「うん。女一人という、ともすればみすぼらしくなりがちな状況でも"自分はおひとりさまだ"って自称すると、背筋が伸びるというか、堂々と品良くいられる気がするんだよね。さすがに"女子"は自称しないけど」 「いいんじゃないですか、脳内で自分をどう呼ぼうと。誰にも迷惑かけない」 「うん。いいよね。一つの言葉だけで、自分を鼓舞できるなら」 P.156 後ろ手でドアを閉めると、食べ物のにおいとイタリア語が遮断できてほっとする。バスルームは静かで清潔で、クリーム色のタイル張りの床と黄色っぽい明かりがやさしい。イタリアに着いてから、日本の蛍光灯のような、強く白い明かりを見ていない。浴槽とトイレと鏡付きの洗面台があって広く、洗面台は木製の三面鏡で、住人の歯ブラシやドライヤーが置いてあり、シンクは陶器でできている。 壁際には白くて硬いパネルヒーターが設置してある。アコーディオンのようにじゃばらになった部分に触ると、やけどしない程度に熱く、温風が出てはいないけれど、その存在で空気をあたためている。朝か昼に使った紺色のタオルが、乾かすためにヒーターに掛けられていた。タオルは浴室の空気にもやもやと溶けていきそうな色だ。日本だと紺色はもっとくっきりした、どちらかというと地味で礼儀正しい色なのに、どうしてこの国では霧を溶かして混ぜ込んだような色に見えるのだろう。そういえば、私の来ているパールピンクの薄手のセーターも、日本では程よく光沢のある上品なピンクに見えたのに、この国では光沢は消えうせて、ただのうすいピンクに見える。 P.195 「多田くんと付き合ったら、私の生活のなにが変わるんだろう」 「なにも変わらないよ。おれが隣にいるだけ」 「それなら、私にもできそう」 「できるよ」 P.211 「ううん、多田くんは何も悪くなくて。自分が根本的に人を必要としていないことがショックだったの。人と一緒にいるのは楽しい。気の合う人だったり、好きな人ならなおさら。でも私にとっての自然体は、あくまで独りで行動しているときで、なのに孤独に心はゆっくり蝕まれていって。その矛盾が情けなくて」 「オレンジジュースを飲まないと死んでしまう人はいますか?」 「めったにいない」 「水を飲まないと死んでしまう人はいますか?」 「人間はみんなそうだよ」 「では、オレンジジュースが好きな人はいますか?」 「いっぱいいる」 「そうです。根本的に必要じゃなくても、生活にあると嬉しい存在はたくさんあるんです。というか、私たちはそういうものばかりに取り囲まれて生きていますよ。根本的に、なんて思いつめなくていい、多田さんに優しくして、彼が疲れているときは寄り添い、暗いときは何気ない会話でリラックスさせてあげなさい。彼の喜ぶ顔が見られたらうれしい、そんなささやかな実感が、愛です。相手の心に自分の居場所を作るのは楽しいですよ。大丈夫、あなたならできます。(略)」 Aをはじめ、カーターやノゾミさんなど、登場人物もかなり魅力的だった。
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黒田みつ子32歳。男性にも家庭にも縁遠く、一人で生きていくことになんの抵抗もないと思っている。時々迷ってしまう時はもう一人の自分「A」に脳内で相談する。が。 おひとりさまに慣れてしまっているからこそ踏み出すことに臆病だったり繊細だったりうまくできなかったり。微妙な揺れ具合やそうし...
黒田みつ子32歳。男性にも家庭にも縁遠く、一人で生きていくことになんの抵抗もないと思っている。時々迷ってしまう時はもう一人の自分「A」に脳内で相談する。が。 おひとりさまに慣れてしまっているからこそ踏み出すことに臆病だったり繊細だったりうまくできなかったり。微妙な揺れ具合やそうしてしまう気持ちがよくわかる。Aはドラえもんでありジジでありラチなんだろうな。
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アラサーOL独身女性が主人公。共感出来るところが多すぎてびっくりした。同じような環境にある女性は皆同じことを思うのかしら。 どう考えても独りの方がラクで、彼氏なんて根本的に必要ではない、という主人公の言葉に対して、根本的に必要でなくてよい、いた方が人生が楽しい、という言葉はかな...
アラサーOL独身女性が主人公。共感出来るところが多すぎてびっくりした。同じような環境にある女性は皆同じことを思うのかしら。 どう考えても独りの方がラクで、彼氏なんて根本的に必要ではない、という主人公の言葉に対して、根本的に必要でなくてよい、いた方が人生が楽しい、という言葉はかなり響いた。 今の私が抱えている悩みに対する正解が書いてある本だった。
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必要とされる喜びと利用される悲しみが混ざり合う「仕事」に、魂まで食われてしまいたくない。 気持ちを追い詰めたら、辛くなるだけ。 もう必要以上に落ち込まないでください。 根本原理に必要じゃなくても、生活にあると嬉しい存在はたくさんあるんです。私たちはそういうものばかりに取り囲まれて...
必要とされる喜びと利用される悲しみが混ざり合う「仕事」に、魂まで食われてしまいたくない。 気持ちを追い詰めたら、辛くなるだけ。 もう必要以上に落ち込まないでください。 根本原理に必要じゃなくても、生活にあると嬉しい存在はたくさんあるんです。私たちはそういうものばかりに取り囲まれて生きています。根本的、なんて思いつめなくていい。 前向きに頑張る力が、実は私の奥底にすでに芽生えているんだ。 人間が必要とするのは、いつも自分以外の人間です。他人との距離は一万光年より遠くても、求めるのは他者の存在なんです。
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(こっちの表紙の方だったので登録し直し) 2回目 アラサーになってからの方が良さがわかりました この作者にしてはツンケンさが少なくて心温まる
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