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いじめのある世界に生きる君たちへ の商品レビュー

4.5

28件のお客様レビュー

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2024/07/29

人間関係で傷ついた時に、友人になってくれた同期の方から貸してもらいました。中井久夫先生といわさきちひろさんの絵で、力が貰える本でした。

Posted byブクログ

2024/06/02

小学生中〜高学年でも読める、 いじめの本。 筆者が語りかけるように綴られています。 いじめの渦中にいる人に、 気力があるうちに読んでほしい。 長い文ではありません。 いじめっ子がどんな風に相手を支配、弱体化していくか、 いじめられっ子がどんな風に消耗していくかがよくわかります。...

小学生中〜高学年でも読める、 いじめの本。 筆者が語りかけるように綴られています。 いじめの渦中にいる人に、 気力があるうちに読んでほしい。 長い文ではありません。 いじめっ子がどんな風に相手を支配、弱体化していくか、 いじめられっ子がどんな風に消耗していくかがよくわかります。 アマゾンで著者の他の作品を調べてみたら、 精神科医の大家なんですね。 あとがきにある、 『いじめと政治学』も読んでみたい。 読んだか読まないかで、いじめ対応がまるで違う、と言われているそうです。

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2024/05/26

いじめの段階を3段階に分けてとても読みやすく書いている。分量も少なくとっかかりにはよい。いじめられる側からの視点で書かれているが、翻っていじめっ子側から考えてみると色々なことを考えなければならずいじめるのも結構面倒くさいと思った。いじめっ子はこの面倒くささを苦もなく乗り越えるのだ...

いじめの段階を3段階に分けてとても読みやすく書いている。分量も少なくとっかかりにはよい。いじめられる側からの視点で書かれているが、翻っていじめっ子側から考えてみると色々なことを考えなければならずいじめるのも結構面倒くさいと思った。いじめっ子はこの面倒くささを苦もなく乗り越えるのだろうからマインドからして自分とは違うのだろうと思った。元の論文、いじめの政治学も読んでみたい。

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2024/04/02

昔いじめを受けていた精神科医の本。 余白が多く、いわさきちひろさんの挿絵が心を落ち着かせてくれます。 いじめは立派な犯罪であること。 いじめかどうか、見分ける方法。 人には権力欲があり、家庭環境内で権力をいかに取るか学習している場合が多いこと。 いじめは孤立化→無力化→透明化と...

昔いじめを受けていた精神科医の本。 余白が多く、いわさきちひろさんの挿絵が心を落ち着かせてくれます。 いじめは立派な犯罪であること。 いじめかどうか、見分ける方法。 人には権力欲があり、家庭環境内で権力をいかに取るか学習している場合が多いこと。 いじめは孤立化→無力化→透明化と進むこと。 無理難題を課せられること。物的なことだけでなく、しゃべるな、とか。 どこかに安全確保しようということ。 簡単に読める分量の文字数なので悩んでいる人は手に取って読むことをお勧めします。厳密ではないですが、小学生で習わない漢字には初めて出てきたときにルビあるようです。単語が難しいので中学年は読みにくいかも。

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2024/01/07

一気に読んだ。心がざわつき、終盤泣きそうになった。とても良い本。子どもやハラスメント問題に携わる人には是非読んでほしい。

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2023/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルから正直内容は綺麗事に過ぎないのではないかという印象を抱いてしまったが、実際は子どもにも分かりやすい表現で論理的にいじめの構造を明らかにし、洗脳を解くものだった。 特に透明化の段階における搾取と自尊心の喪失について、被害者がどのような心理にあって以降の行為に至るかという点が参考になった。

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2023/07/28

ただ単に「いじめは悪いもの」として認識するのではなく、いじめに至るまでのプロセス、段階が記されており初めてそれらに触れる機会となった。子どものいる親であればわが子には、いじめる側に加担してほしくない、またいじめられて寂しい思いをしてはいないだろうかと心配が尽きないだろう。 プロセ...

ただ単に「いじめは悪いもの」として認識するのではなく、いじめに至るまでのプロセス、段階が記されており初めてそれらに触れる機会となった。子どものいる親であればわが子には、いじめる側に加担してほしくない、またいじめられて寂しい思いをしてはいないだろうかと心配が尽きないだろう。 プロセスを理解することで、子どもを見守る際に意識したかかわりにつながるのではないかと感じた。読むか読まないかではいじめに対する理解が少しでもかわるのではないか。

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2023/06/22

著者自身がいじめの被害者で、長い間(本文によると高齢になるまで)その記憶に苦しめられ続けたとのこと。同様に被害に遭っている子どもたちに向ける目線はとても温かく、そして周囲の大人に向ける要望は現実的です。どんな理由があろうと、いじめられていい人などいない。当たり前のことをもう一度、...

著者自身がいじめの被害者で、長い間(本文によると高齢になるまで)その記憶に苦しめられ続けたとのこと。同様に被害に遭っている子どもたちに向ける目線はとても温かく、そして周囲の大人に向ける要望は現実的です。どんな理由があろうと、いじめられていい人などいない。当たり前のことをもう一度、心に刻みます。

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2023/04/29

支配欲や権力欲は子供だけのものではないので、精神を侵されないようにするため一生役に立つことが書かれている。

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2023/04/08

いじめは、監禁や虐待と同じ。他人を支配し、孤立させ無力化して透明化する。被害児の尊厳を奪う。 周囲の大人がするべきことは、まずその子の安全確保、孤立感の解消、そして二度と孤立させないと保障し実行すること。 本作は子どもにも読めるよう、中井氏の論文をわかりやすく改変されたものであ...

いじめは、監禁や虐待と同じ。他人を支配し、孤立させ無力化して透明化する。被害児の尊厳を奪う。 周囲の大人がするべきことは、まずその子の安全確保、孤立感の解消、そして二度と孤立させないと保障し実行すること。 本作は子どもにも読めるよう、中井氏の論文をわかりやすく改変されたものであるため、非常に簡潔でありつつも、その示すところは、これ以上ないほどその本質を捉えている。 また、本作の編集に携わったふじもりたけし氏のあとがきも、中井氏の訴えをよりわかりやすく補足するものとなっていて読み応えがある。 100ページ程度の短い作品ではあるが、大変示唆するところが深く、あらゆる関係者はもちろん、今いじめで苦しい思いをしている子どもたちにも、そしてそんな子を身近に知っている子どもたちにも、ぜひ読んでほしい。 元々の論文も読んでみるつもりで、『アリアドネからの糸』も借りた。いつ手をつけられるかわからないけれども。

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