探偵は女手ひとつ の商品レビュー
はじめは慣れない方言に読みにくさを感じたが、読み進めるうちに、方言だからこそリアリティが感じられことに気づき、すっかりのめり込んで読んでしまった。
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とても面白い。発売当時、山形の小説家講座で深町さんにサインをいただいた本をようやく読んだ。山形は知人や友人がいて、行くたびにいいことがあって自分にとても暖かい。小説家講座は仙台と山形の両方に行っていて、どっちに行くにも山形を通る。そんな道中を思い出しながら読む。真冬は峠が厳しいの行ったことがないので、主人公の雪下ろしの様子は分からない。新潟も豪雪はあるので同じようなものだろう。 主人公が元警官でヤクザに対してもヤンキーに対してもまったくひるむことがなく腹が座っていてかっこいい。スキルも高い。そんな女探偵が普段は何でも屋をやっており、漫画のアシスタントで雇いたい。
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山形県を舞台に、元警察官でシングルマザーの探偵・椎名留美が活躍する、六編の連作短編集。山形言葉での会話のやり取りが新鮮に感じられた。著者お得意(?)の疾走感溢れる内容で面白かった。
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椎名留美、30代後半、元警察官、夫も警察官で殉職、シングルマザー、4年前から探偵(便利屋)を。パチンコ店の並び代行、サクランボ収穫の手伝い、デリヘルの女の子の送迎、雪掻き、たまに浮気調査や素行調査・・・。山形弁丸出しで、アナログかつ強引な手法。でも、後ろには強面の伝説の番長と警察...
椎名留美、30代後半、元警察官、夫も警察官で殉職、シングルマザー、4年前から探偵(便利屋)を。パチンコ店の並び代行、サクランボ収穫の手伝い、デリヘルの女の子の送迎、雪掻き、たまに浮気調査や素行調査・・・。山形弁丸出しで、アナログかつ強引な手法。でも、後ろには強面の伝説の番長と警察が。深町秋生 著「探偵は女手ひとつ」、2016.12発行、連作6話。面白かったです。続編があると嬉しいです。
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シングルマザーの探偵、舞台は山形。 女性の探偵物ってあまりないし、 危険なところにも乗り込んでいくのはカッコイイ! ただ、お母さん感がもっとあったら良かったなぁという感じ。 全然お母さん感がないんだものぉ。 シングルマザーはめっちゃ忙しいよ! それと、山形弁に慣れていないので 男言葉と女言葉の区別がつかなくて 誰が喋っているのかわかんなくなること数回。 山形弁ムツカシイ~ これは多分、 関西弁しかり、方言を使った作品だと 同じ感じなるのだろうなぁと 思った次第。 行ってみたいなぁ。 できれば雪のない時に。 初読みの作家さんでした、面白かったです。
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20190212-16頑張ってんなー。これシリーズして欲しい!情けない男がシュンとする。貧乏だけど矜持は捨てないってカッコいい!
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評価は5. 内容(BOOKデーターベース) 過疎にあえぐ地方都市ならではの事件、クールでタフな女探偵。これが現代日本だ! ズウズウ弁の小説は初めて読んだが、文章なのに暖かみが伝わってきた。主人公は兎に角元気なおばちゃん。難しい謎解きも無いのに、がっつりと命を狙われちゃうなどホノボノとは離れた部分も有るが、思いの外面白かった。
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著者の生まれ育った山形を舞台にした小説は、不思議な香りがする。同じような田舎育ちだからかもしれないが、好意と嫌悪が混じった不思議なニオイだ。片田舎の複雑な人間関係が交錯する舞台で、商売でなく真実を求めて止まない、元警察官の子持ちシングルマザー探偵。悪徳へのハードルが物凄く低い田舎...
著者の生まれ育った山形を舞台にした小説は、不思議な香りがする。同じような田舎育ちだからかもしれないが、好意と嫌悪が混じった不思議なニオイだ。片田舎の複雑な人間関係が交錯する舞台で、商売でなく真実を求めて止まない、元警察官の子持ちシングルマザー探偵。悪徳へのハードルが物凄く低い田舎で、必死に踏ん張りながら東北人らしい粘り強さとウォームハートで事件を解決していく。スゴく魅力的だ。また、腐れ縁で時々相棒の逸平も、田舎のヤンキーらしく純情さも描かれていて、こちらも劣らず魅力的。 スゴイ!と大声で言う作品ではないが、そこはかとなく気になる良作だ。都会生まれの人には深いところで届かないかも。
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シングルマザーで、元刑事の女探偵が主人公。舞台が山形にある地方都市で、最初から最後までバリバリの方言しかないのが新鮮。殺伐とした事件を颯爽と解決かと思いきや、サクランボの摘み取りや雪下ろしに明け暮れる主人公の姿が見られるのも、舞台が田舎都市ならではか。大きな事件から小さな事件まで...
シングルマザーで、元刑事の女探偵が主人公。舞台が山形にある地方都市で、最初から最後までバリバリの方言しかないのが新鮮。殺伐とした事件を颯爽と解決かと思いきや、サクランボの摘み取りや雪下ろしに明け暮れる主人公の姿が見られるのも、舞台が田舎都市ならではか。大きな事件から小さな事件まで、連作短編でまとめられていて一つ一つ面白かったのではあるが、主人公自身のプライベートがまだまだ描き切れていない感じ。シリーズ化されて、もう少し描き出してくれることを期待します。
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「探偵は女手ひとつ」というタイトルも、なんと面白そうじゃありませんか。 タイトルばかりでなく、中身も保証モノ。 まず、なんといっても、会話がオモシロイ。山形弁まるだし。「ちょっと、寄っでぐが」とか…。 これまでの女探偵といったら、イイ女がスーパーヒーローばりの活躍をするもの...
「探偵は女手ひとつ」というタイトルも、なんと面白そうじゃありませんか。 タイトルばかりでなく、中身も保証モノ。 まず、なんといっても、会話がオモシロイ。山形弁まるだし。「ちょっと、寄っでぐが」とか…。 これまでの女探偵といったら、イイ女がスーパーヒーローばりの活躍をするものが多かったけど、子持ちの地方のオバサン(元刑事だけど)が、地域特有のさまざまな事件に首を突っ込んで、解決していく。 実に痛快で、あ~、読んでよかったと、思える作品なのであります。 探偵といいながら、普段依頼されるのは、雪かき、サクランボの収穫といった便利屋風の仕事ばかり。 そんな依頼の裏にも、ハードボイルド的な匂いのする事件が隠れている。 地域に根付く、子持ちの女探偵モノ。 とにかく、人としてカッコイイので、ぜひ、シリーズ化してくださいね。
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