世にも奇妙な人体実験の歴史 の商品レビュー
ただのマッドサイエンティスト集団の本かと思ってたら全然違った。 現在何も考えずに使っている薬品や技術にこんなドラマが隠されていたなんて。 医療に携わっていても知らないことばかりで読み進めるのが楽しかった。 医療の話だけでなく、炭疽菌の章ではアメリカの炭疽菌テロの話も詳細に書か...
ただのマッドサイエンティスト集団の本かと思ってたら全然違った。 現在何も考えずに使っている薬品や技術にこんなドラマが隠されていたなんて。 医療に携わっていても知らないことばかりで読み進めるのが楽しかった。 医療の話だけでなく、炭疽菌の章ではアメリカの炭疽菌テロの話も詳細に書かれていたり、爆弾処理の話が出てきたり、サメの話とか飛行機の話とか思ってた以上に色んなジャンルの話が出てきた! たしかにほとんどの人の名前を知らなかったし、彼らの活躍がなければ今の技術発展に繋がっていなかったかもしれないことをもっと色んな人に知って欲しいなと思った。
Posted by
これはおもろいぞー! ほし10個つけたい!! コカインは初期のコカ・コーラの原料の1つであり、コカ・コーラは鬱とヒステリーの治療薬として販売されていた 信じられないことだが、我々はみんな、年におよそ1キロもの昆虫を食べている (食品加工のプロセスから完全に締め出すのは不可能な...
これはおもろいぞー! ほし10個つけたい!! コカインは初期のコカ・コーラの原料の1つであり、コカ・コーラは鬱とヒステリーの治療薬として販売されていた 信じられないことだが、我々はみんな、年におよそ1キロもの昆虫を食べている (食品加工のプロセスから完全に締め出すのは不可能なため) アメリカ食品医薬品局は許容量の上限を、 ◆小麦粉1kgあたり昆虫片450個 ◆マカロニ225gあたり昆虫片225個あるいはネズミの毛4・5本 ◆チョコレート100gあたり昆虫片60個あるいはネズミの毛1本 ◆柑橘類のジュース250mlあたりハエの幼虫1匹あるいは卵5個 ◆ポップコーンのサブサンプルあたりネズミの排泄物1片 と定めている あかーん!勘弁してくれよ テロリストは1度幸運に恵まれればそれで充分だが、ATO(イギリス陸軍の爆弾処理班のメンバー)は毎回幸運に恵まれなければやっていられない もう本当に本当に、リスペクトでしかない ジャック・ホールデン好きだわぁ
Posted by
2022/4/20読了 知的好奇心、科学的興味から、時に命を危険に曝して、自分や他人を実験台にした無茶苦茶な方々のお話である。彼ら先人達のお陰で、今日、科学実験には、色々な倫理的制約が付きまとい、おいそれと危険なことは(たとえしたくても)出来なくなったのだ、と思いたい。
Posted by
自分の体を使った人体実験を紹介した本。知的好奇心と探究心画一線を超えると、人はこうなってしまうのかと驚き、とても興味深く読みました。そこまでやるか!自分の体にそこまでできるものなのかと、驚いているうちに読み終わってしまった。凄く面白かった。
Posted by
今ではありえないことが常識だった時代、私達は今も人体実験されている最中だということに気付かされました。 コロナ禍になり、ワクチンが出る前にこの本を読んでおいて良かったです。
Posted by
ある治療や医薬品などの効果を立証するには、最終的にはいわゆる臨床試験をするしかないわけであるが、この臨床試験とは別の言い方をすれば人体実験である、と言い換えることができる。 もちろん、現在の臨床試験については厳密なプロトコルが定められ、安全性への最大限の配慮がなされているため、...
ある治療や医薬品などの効果を立証するには、最終的にはいわゆる臨床試験をするしかないわけであるが、この臨床試験とは別の言い方をすれば人体実験である、と言い換えることができる。 もちろん、現在の臨床試験については厳密なプロトコルが定められ、安全性への最大限の配慮がなされているため、人体実験という言葉からイメージするような危険性は排除されているわけであるが、ともあれ、医学の発展というのが人体実験と共にあった、というのは一つの医学史の事実である。 さて、本書は医学の発展のためにそんな人体実験を、主に自らの身体を差し出して実施した医学者たちの姿を描くノンフィクションである。こう書くとかなり硬い本のように見えるが、どちらかというと、自らの仮説を検証するために危険な人体実験を自らの身体で行う彼らの姿は、ある種のマッド・サイエンティストとも呼べるユニークさがあって大変面白い。 扱われるテーマも、薬、麻酔、寄生虫、病原菌、電磁波とX線、血液、心臓(自身の心臓にカテーテルを刺す自己実験にはドキリとさせられる)など、多様。 医学の歴史を面白く知りたい方におすすめ。
Posted by
ある意味ちょっとおかしくないと実行に移せないような実験の数々。 でも、こういう人たちがいて初めて分かったこともたくさんある。
Posted by
どんな技術にも過去がある。 それもちょっとおバカで探究心溢れる研究者の、ときにはドン引きするような、惹きつけられるような、青ざめるような冒険奇譚が隠されている。 この本はその一端を記しているに過ぎないのでしょう。 私の人体実験の記録として、電気柵が危ないと教えられたのですが、ど...
どんな技術にも過去がある。 それもちょっとおバカで探究心溢れる研究者の、ときにはドン引きするような、惹きつけられるような、青ざめるような冒険奇譚が隠されている。 この本はその一端を記しているに過ぎないのでしょう。 私の人体実験の記録として、電気柵が危ないと教えられたのですが、どうして危ないのか大人は教えてくれませんでした。そこで直接触れたところ、心臓がバクンと低く脈打ち、一瞬視界が失われました。 大人も子どもも、触っては危ないです。
Posted by
すごく面白かった! 人体実験の歴史といっても、己の体を使って自己実験を行った人の話が多いのでそんなに胸糞悪いエピソードが出てくることは少ない。ちょっと安心。 世界の珍しい動物を食べまくった男の話が面白かった。
Posted by
「自己実験という危険な行為を成し遂げた、偉大なる奇人に捧げるウィットに富んだ賞賛」 語り口が軽妙で楽しく読めた。正義感や好奇心が振り切れると人間はここまでできるのか。先人たちに感謝。
Posted by