沈黙法廷 の商品レビュー

佐々木譲(著者)

2016/12/13

殺人事件の法廷小説。

前半の捜査から起訴までのパートと後半の被疑者の人生をあからさまにするパートに分かれていて、前半は作者の従来の持ち味が生きていて面白く、後半はその重厚さに圧倒されました。
ミステリーとして読むには読者に開示される事件の情報が不足しているので、新事実として何が出てくるのかという点は裁判員や第三の視点の高見沢のような立場で読み進めることで、どんでん返し的な感覚になりました。
久しぶりに重い物語が読めたような気がします。

2016/11/30

佐々木譲の警察小説久しぶりに読みました。
５００ページ超えの作品ですが、まったく飽きさせません。
裁判員裁判の状況も詳しく描かれています。
法廷ものとしても一級の作品でしょう。
ただのミステリではなく、警察捜査の在り方、裁判の在り方などにも一石を投じる作品でしょう。