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異人たちの館 の商品レビュー

3.5

67件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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2022/01/21

2022.1.21 所々のつたない大袈裟な表現とかが更に気味悪さを増して気持ち悪かった(褒めてます) 序盤の方が気味悪くて好みだったかも。

Posted byブクログ

2021/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初のページから叙述トリックが使われていたとは恐れ入りました。 物語の序盤から伏線を忍ばせ、途中に何度か挟まるモノローグ。このモノローグにもやられました! 終盤の怒涛の伏線回収、真実解明は気持ちの良いものでした。 島崎が死んでしまったのが悲しい。

Posted byブクログ

2021/10/15

どこかのサイトで紹介されてたのを見て買った一冊。 ゴーストライターの話だった。 タイトルに館とついていたので、綾辻さんの館シリーズみたいな館の中で起こるミステリーだと思っていたが違う内容だった。 ストーリーの中に小説があったり、年譜があったりモノローグがあったり今まで読んだ...

どこかのサイトで紹介されてたのを見て買った一冊。 ゴーストライターの話だった。 タイトルに館とついていたので、綾辻さんの館シリーズみたいな館の中で起こるミステリーだと思っていたが違う内容だった。 ストーリーの中に小説があったり、年譜があったりモノローグがあったり今まで読んだ事がない作りの小説だった。 そうゆうのが、始め面倒な小説だなと感じたが、話の中では重要であり、年譜は物語を理解するのにはすごい便利だった。 モノローグはびっくりした。 あらら そっちの人の話かと あらためて話を振り返ると2人の小説家はどちらも母親の過保護の元に育った人達なんだと思った小説でした。

Posted byブクログ

2021/08/29

どうせ騙されるんだろうなと思いつつ、一応警戒しながら読んだ。 そしてやっぱり騙される。 物語終盤にかけて畳み掛けるように真相が明かされていくので理解が追いつかない。 地の文、関係者への取材内容、モノローグ、作中作。 どことなく怪しいけど、結局気づかない。 これだからミステリーは面...

どうせ騙されるんだろうなと思いつつ、一応警戒しながら読んだ。 そしてやっぱり騙される。 物語終盤にかけて畳み掛けるように真相が明かされていくので理解が追いつかない。 地の文、関係者への取材内容、モノローグ、作中作。 どことなく怪しいけど、結局気づかない。 これだからミステリーは面白い。

Posted byブクログ

2021/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブックオフで買って積んであった本。 出だし樹海のシーンが描かれているが、これ伏線だろうなあ…とは思ったが、なかなか結論が出ないまま、あれ?と思ってたけど、なんと最後にそうだったのか!と。また、ところどころに入るモノローグが、最初からはなんだかわからなかったが、主人公の島崎が調べている小松原の話に近づいてきて、これもあれ?と思ったら、最後にやっぱりそうだったのか!と。さらにまさかの島崎のお母さんまで登場。『母さん』…騙されますわね。全体として、おどろおどろしい雰囲気を出しながら、小さい謎が少しずつわかってくるので、読んでてどんどん引き込まれていく感じがした。ユキが、最後どうなっちゃったの??というのは俺あるが、非常に楽しい作品でした

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2021/08/10

期待していなかっただけに面白かった。かなり凝っていると思った(年譜、インタビュー、小説中小説、モノローグの組合せ) 失踪した息子の伝記を作り、自費出版したいというスタート自体非現実的と思ったが、請け負ったゴーストライターの島崎とその息子の小松原淳、その二人の両母親(メインは小松原...

期待していなかっただけに面白かった。かなり凝っていると思った(年譜、インタビュー、小説中小説、モノローグの組合せ) 失踪した息子の伝記を作り、自費出版したいというスタート自体非現実的と思ったが、請け負ったゴーストライターの島崎とその息子の小松原淳、その二人の両母親(メインは小松原の方だが···)、小松原淳の妹との輻輳する関係が面白かった。 どうも「新潮ミステリー倶楽部」というシリーズがあるらしく読んでみようかな?

Posted byブクログ

2021/06/20

サスペンスとしては間違いなく一級品であり、著者が得意とする、短編小説や日記を挟み込む形式の多重文体も存分に発揮されている。 しかし、折原一の作品ということで、自分は後半での叙述トリックによるどんでん返しを期待しすぎていたのかもしれない。 この作品にも確かに叙述トリックは使われ...

サスペンスとしては間違いなく一級品であり、著者が得意とする、短編小説や日記を挟み込む形式の多重文体も存分に発揮されている。 しかし、折原一の作品ということで、自分は後半での叙述トリックによるどんでん返しを期待しすぎていたのかもしれない。 この作品にも確かに叙述トリックは使われているが、驚きはあまり大きいとはいえない。 期待が大きすぎただけに、少し残念だった。

Posted byブクログ

2021/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の作品は初読みとなりましたが、2018年発掘部門「超発掘本!」、いやいや読み応えありました。 1993年に発刊された作品の為、昭和を彷彿させる雰囲気がプンプンする中、600Pに及ぶ大作の中には多重文体、現実にあったB級事件、叙述トリックにサスペンス...いやぁ〜これでもか〜って感じで詰め込まれていました。 本作の特徴は多重文体だと思いますが、それがハンパなく盛り込まれてどんどん本筋の間に差し込まれて(遭難者のモノローグ、島崎潤一がまとめた小松原淳の年譜、淳の関係者へのインタビュー、淳が書いた短編小説…)おり、見事に混乱させられます^^; 本作の主人公はゴーストライターの島崎潤一。 富士の樹海で見つかった白骨遺体、近くの洞窟から見つかった小松原淳という若者の免許証、こんな感じで本作の幕は上がります。 小松原淳は疾走しており、母親は島崎に淳の伝記をまとめるように依頼をし、島崎が淳の生い立ちからどんな人物だったのかを淳が残した物と関係者への取材でまとめていくのが大筋のストーリー。 淳の幼少期に起こった誘拐事件に父親譲治の疾走、それぞれの事件にかかわる謎の背の高い不審な男の影... 淳の妹ユキ。 謎が謎を呼び、過去と現在がクロスする中、物語は思いもよらない結末をむかえる。 説明 内容紹介 富士の樹海で失踪した息子・小松原淳の伝記を書いて欲しい。 売れない作家・島崎に舞いこんだゴーストライターの仕事。女依頼人の広大な館で、資料の山と格闘するうちに島崎の周囲で不穏な出来事が起こり始める。 この一家には、まだまだ秘密がありそうだ――。 五つの文体で書き分けられた著者の初期最高傑作が甦る! メディア掲載レビューほか 折原一のマイベストは、サスペンス小説の歴史の集大成だ 読み出したら途中でやめられず、最後まで読み通してしまうサスペンス小説は多々あるが、それらの中に、時代が経過しても古びた印象を受けない作品は果たしてどのくらい存在するだろう。折原一が1993年に発表した長篇ミステリー『異人たちの館』が、そんな貴重な1冊であることは確かだ。 作家志望の島崎潤一は、前年9月に失踪した小松原淳の伝記の執筆を、淳の母・妙子からの依頼で開始した。淳は8歳で児童文学賞を受賞した天才少年だったものの、その後は大成しなかったらしい。島崎は淳の過去を知る人々を取材して廻るが、彼の半生には誘拐未遂・失踪・殺人など、数々の不穏な事件が起きており、そのたびに謎の“異人"の姿が見え隠れしていた。そして島崎自身も何者かにつきまとわれる。 淳の過去を調査するうちに次々と意外な事実が発覚し、冒頭から漂っていた不気味な雰囲気は次第に濃密なものとなってゆく(BGMのように作中を流れる童謡「赤い靴」も効果的)。作中には取材対象者の証言、淳が執筆した小説、何者かのモノローグなどが入り乱れ、読者を奥深い迷宮へと誘う。極度に技巧的な構成、さまざまな文体の使い分け、登場人物の造型に滲む異常心理、巧妙かつ大胆な伏線など、海外サスペンス小説を愛好してきた著者がそこから学んだ数多くの美点を一作に凝縮したような小説に仕上がっている。その意味で本作は、サスペンス小説の歴史の集大成であるとも言えるだろう。 著者本人が自作のマイベストと評価している本作は、2016年に刊行された文春文庫版を含め3度も文庫化されている。まさに不朽のサスペンス小説なのだ。(百) 評者:徹夜本研究会 (週刊文春 2017.3.30号掲載) 内容(「BOOK」データベースより) 8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか?母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な“異人”の影が彼の周辺に出没するようになり…。著者畢生の傑作がここに復活! 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 折原/一 1951(昭和26)年生まれ。早稲田大学卒業後、編集者を経て88年に『五つの棺』(後に改作して『七つの棺』)でデビュー。95年には『沈黙の教室』で第48回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Posted byブクログ

2021/04/13

地元の素敵な書店員さん激推しの本だったので読みました。 だいぶ昔の本だけど、のめり込んで読みました。 ミステリーはドキドキするから苦手だけど やっぱり面白い。 夜に読んだら眠れなくなる。

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2021/03/14

樹海で行方不明になった小松原淳の伝記を書いて欲しいとゴースライター島崎順一の元に依頼が。伝記のための取材をしていく中で不可解な事件の数々、不審な影。島崎はゴーストライティングの中で何に出会うのか。 折原一さんの作品は初めてでしたが、読みやすさと伏線回収の数々、そして叙述トリックの...

樹海で行方不明になった小松原淳の伝記を書いて欲しいとゴースライター島崎順一の元に依頼が。伝記のための取材をしていく中で不可解な事件の数々、不審な影。島崎はゴーストライティングの中で何に出会うのか。 折原一さんの作品は初めてでしたが、読みやすさと伏線回収の数々、そして叙述トリックの爽快さが良かったです。こんなにスラスラ読める作品は東野圭吾作品以外で初めてかも。600ページの大作ですが、あっという間に読破できました。 モノローグや時系列表などあまり小説で見かけない描写に最初は違和感あったけど、読み返しやすくてページ数の多い作品にありがちな伏線確認しにくいというデメリットをカバーしていた。 ただラストがちょっとしっくりこなかったのが残念!全体的に良作だったので、★4で!

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