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観察力を磨く名画読解 の商品レビュー

4.3

37件のお客様レビュー

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2021/07/04

概ね、普段自分が気をつけていることが書かれていた。自分にとって参考になったのは、客観的に話すこと、見たままを話すこと。会話の中では、真実や正確な情報と自分の考えが混ざってしまうことがある。冷静な話し方というのは、客観的事実と自分の考えは区別しないといけないと思った。

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2021/04/26

物事の捉え方を学んだ。 人間は何となくで世界を認識しているんだと気付かされた。目の前の人や日常の出来事も、名画を観察するように捉えれば、新たな発見に満ちているかもしれない。

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2021/02/28

以前読んだ『インプット大全』や今読んでいる『独学大全』で紹介されていたので、興味を持って読みました。美術作品を読み解く練習を積んで観察力を磨けば、ものの見方や世界の見方が大きく変わることを述べています。実践的な技法のなかで特に印象に残ったのは、「なぜ」の答えはなかなか出てこないの...

以前読んだ『インプット大全』や今読んでいる『独学大全』で紹介されていたので、興味を持って読みました。美術作品を読み解く練習を積んで観察力を磨けば、ものの見方や世界の見方が大きく変わることを述べています。実践的な技法のなかで特に印象に残ったのは、「なぜ」の答えはなかなか出てこないのでそれは後回しにして、「誰、何、どこ、いつ」といった情報に集中し、それを客観的な視点で観察し、分析し、伝達することが大切だ、ということです。すぐに身につくものではありませんが、意識して日頃から人やものをよく観る癖をつけ、観察力を磨いていきたいと思います。

Posted byブクログ

2021/01/16

気づきが多く、実践的な内容だと感じました。 現実に周囲で起きていること、特に困難な事象に遭遇したとき、 ①視覚だけでなく五感をフル活用して ②主観的な感情/感想と客観的事実を区別し ③こうあって欲しいという期待をせず、事実に集中する(期待が強すぎると、些細な事象を見逃してしまう...

気づきが多く、実践的な内容だと感じました。 現実に周囲で起きていること、特に困難な事象に遭遇したとき、 ①視覚だけでなく五感をフル活用して ②主観的な感情/感想と客観的事実を区別し ③こうあって欲しいという期待をせず、事実に集中する(期待が強すぎると、些細な事象を見逃してしまう) ④自分自身に、経験に基づくバイアスがあるということを理解して対処することが、重要な事実を見逃さないためには必要であり、そのような観察力を鍛える上で、美術品を観るということは良い訓練になる。 美術品に対する接し方も変わりそうです。

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2020/11/17

アートの読解を通し観察力を磨く、という主旨の一冊で、アートそのものの読解というよりは日常生活における認知バイアスや視野狭窄、フレームをメタ認知するためのツールとしてアートを活用している、と理解した。 後半に行くに従って、アートとの関連性はそこまで高くなく、なぜアートを題材にして...

アートの読解を通し観察力を磨く、という主旨の一冊で、アートそのものの読解というよりは日常生活における認知バイアスや視野狭窄、フレームをメタ認知するためのツールとしてアートを活用している、と理解した。 後半に行くに従って、アートとの関連性はそこまで高くなく、なぜアートを題材にしているのかという疑問が湧いてきたというのが正直な感想。 一方で、本書の冒頭にある「出くわしたことのない不確実な状況で物事を判断することと初見のアートを観察することに大差はない(大意)」という主張はなるほどと思わされた。であればこそ、アートである必然性もあるのだろう。

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2020/11/02

星4.6 刑事系探偵小説における観察力について考えている時に、当時発売されたばかりの『独学大全』に言及があったのをみつけて手に取った。 日々の観察の前提を変えさせられる内容だった。まず (1) 目の前に鎮座してあるはずのものを正確に漏れなく言語化することの、"思った...

星4.6 刑事系探偵小説における観察力について考えている時に、当時発売されたばかりの『独学大全』に言及があったのをみつけて手に取った。 日々の観察の前提を変えさせられる内容だった。まず (1) 目の前に鎮座してあるはずのものを正確に漏れなく言語化することの、"思った以上の"難しさを知ることができた。次に、(2) 見えているものを"正確に、客観的に(主観的な価値判断になりうるまのを廃して"言語化することの難しさを思い知らされた。そして、(3) 見えるものに対して道徳的に「見てはいけないかもしれない」「考えてはいけないかもしれない」要素が含まれていたとしても、なお客観的描写の水準で言葉にすることをやめる必要はない、ということを学ばされた。 (3) を特に意識させられたのは、ヒエロニムス・ボスの地獄絵を言語化する時だった。ボスの地獄絵には、口にすれば卑猥で反道徳的な内容も含まれる。それでもボスの絵は確かにそこにある。ならば、言語化できないわけがない。そういう意味で絵画は常にそこに在る。 こうした思考プロセスを辿らせることで、この本は、自分が普段「見てはいけない」「見つめてはいけない」と思っていたものへの盲目状態を緩和してくれた。たとえば自分は、道ゆく人をあまりジロジロと見ないようにしていた。しかし、特に好奇の目線で見ないことを自分自身理解しているならば、別に道ゆく人はそこに「在る」わけで、努めて見ないようにする必要はどこにもない。そう考えられるようになってから、若い女性がバッグに提げるマタニティマークや、片足を引き摺っている壮年の料理人、シャツのヨレたスーツ姿の男性、人の鞄の糸のほつれ、などが、ただそこにあるものとして、眼に飛び込んでくるようになってきた。それらは自分が「見ないようにしてきた」頃から、既にそこにあったのだ。 読書によって自分の技能がすぐに変わるというのは多くの場合都合のよい幻想に終わることが多いけれど、少なくともこのハーマンの本は、数少ない例外に属する本だろう。何か見逃しがちな物事について目星をつける技能に、読み手がこれまで蓋をしてきたというのなら、その蓋が外れる。眼から鱗が取れた後のような世界を、読んだ後すぐに経験できるだろう。

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2020/09/01

2020.09.01 とても面白く参考になったが、さらに実践部分(どう読解するか)を多くしたほうが良い気もする。

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2020/06/27

世界の見方が一気に広がる。 「見える」じゃなくて「見る」を徹底する。主観を排除し、客観的に。自分が日常的に色々なことを見落としてることを突きつけられる。 木を見て森を見ないこともあれば、森を見て木を見ないこともある。 それらを集約的に我々に伝え、啓蒙してくれる存在がアートだ...

世界の見方が一気に広がる。 「見える」じゃなくて「見る」を徹底する。主観を排除し、客観的に。自分が日常的に色々なことを見落としてることを突きつけられる。 木を見て森を見ないこともあれば、森を見て木を見ないこともある。 それらを集約的に我々に伝え、啓蒙してくれる存在がアートだ。幸いにも美術史家の業績によって、我々はアートであれこれ考えたことの、ある種の答え合わせが可能。 アートを眺めながら、日々「見る」姿勢で過ごしてみる。道端に生えた一本の花もしっかり「見る」ことできっと日常がより一層色鮮やかになる。 日進月歩ではあるだろうが、きっと大きな閃きへと繋がるはず!

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2020/04/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

絵画の鑑賞方法というよりは、絵画の鑑賞を通して観察力を磨くことを目的としている。 見ているようで見ていないということは、よくあることだ。 それを意識的に絵画を鑑賞し、優先順位をつけて説明することで、観察力を磨き、他人にわかりやすく伝えることができるようになる。 絵画にはさまざまな情報が含まれている。絵そのものだけでなく、額縁も重要だ。また、さまざまな視点を考えてみるのも有効だという。 絵画の情報を、主観をとりのぞいて鑑賞し、誰がいつどこでなにを、などの情報を収集する。絵画から得られた情報だけでなく、欠けているものはなにか、ということについても考察する。 私達は主観をまじえて物事を判断しがちだ。そして、自分のバイアスによってフィルターをかけてしまい、物事が見えなくなることすらある。物事を冷静に判断するための訓練として絵画を見るということは有効だ。

Posted byブクログ

2020/01/19

思ってたのと全然違くて、名画の解説とかではなく、いかに気づき情報を得るのか、それをどう分析して解釈して出力するのかみたいなテクニック論。 割と最初のほうにあった背景のCに気づくかみたいなの、真っ先にそこが変!って思ったので私意外と優秀なのでは?? 思ってのと違ったのでだいぶ読み飛...

思ってたのと全然違くて、名画の解説とかではなく、いかに気づき情報を得るのか、それをどう分析して解釈して出力するのかみたいなテクニック論。 割と最初のほうにあった背景のCに気づくかみたいなの、真っ先にそこが変!って思ったので私意外と優秀なのでは?? 思ってのと違ったのでだいぶ読み飛ばしちゃったけど、なかなか興味深い。 こういう視点や思考を持てるとほんと日常が変わってくると思う。

Posted byブクログ