乱読のセレンディピティ の商品レビュー
乱読、読み流し、途中で読了、などをよしとする筆者外山先生の読書観を紹介している。どちらかと エッセイ集に近い。しっかり内容を理解するように読む読み方と乱読とを区別し、つまみ食いでも読んだことを忘れるくらいでもよいんだと言ってくれてるように感じて安心できた。 身銭を切って自分で買っ...
乱読、読み流し、途中で読了、などをよしとする筆者外山先生の読書観を紹介している。どちらかと エッセイ集に近い。しっかり内容を理解するように読む読み方と乱読とを区別し、つまみ食いでも読んだことを忘れるくらいでもよいんだと言ってくれてるように感じて安心できた。 身銭を切って自分で買った本の方が思い入れが強くなる、というのはよくわかる。電子の読み放題・聴き放題の作品よりも、書店で買ってきた本の方が高い星評価をつけがちだし。 ということでまさに乱読で読了ということにした。
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座談会(それに合わせて散歩と雑談の効能)、古典の誕生(作者ではなく読者が作っていく)、朝の良さに関して参考になった。 乱読というテーマに一貫しているわけではないので話がとっ散らかっている印象は受ける。セレンディピティ(思わぬ発見)がメインテーマと考えると様々な場面で発見すること...
座談会(それに合わせて散歩と雑談の効能)、古典の誕生(作者ではなく読者が作っていく)、朝の良さに関して参考になった。 乱読というテーマに一貫しているわけではないので話がとっ散らかっている印象は受ける。セレンディピティ(思わぬ発見)がメインテーマと考えると様々な場面で発見することはあるものだと思う。よく言われる、机上であれこれアイデアを考えても何にも出ない、少し気晴らしに外に出て歩いていたら解決の糸口が見えたみたいなこと。
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外山氏の読書のに関するエッセイ。本は自分のお金で買って読むべき、専門書ばかりを読んでいると専門バカになる、興味のままに何気なく読んだ本がセレンディピティ(=思いがけない発見)を生む、といった主張を、体験談を交えながら説明している。 全体的に話が散らかっていて軸がないという印象だ...
外山氏の読書のに関するエッセイ。本は自分のお金で買って読むべき、専門書ばかりを読んでいると専門バカになる、興味のままに何気なく読んだ本がセレンディピティ(=思いがけない発見)を生む、といった主張を、体験談を交えながら説明している。 全体的に話が散らかっていて軸がないという印象だった。読書術の話から始まったと思えば、自らの教師時代の話や言語学の話などの寄り道をしたうえで、終いには朝散歩の勧めに至る。読み終えて振り返ると、結局何を伝えたかったのだろうかと疑問に感じざるをえない。 また、論理や思考の飛躍が目立ち、私は気に障った。例えば 陸上競技をしていた大学生は、陸上競技をやめると成績が下がり、再び陸上競技を始めると学業成績が上がった → スポーツが忘却を引き起こし学習効果を高めた → 忘却は大事 というものである。確かに運動と学習に相関があるというのが現在の通説だが、脳の活性化やドーパミンの分泌が理由だと考えられていて、忘却が原因だとは考えられていない。むしろ運動は記憶力向上を促すという研究がある。ここでの論理展開は、筆者が自分の主張に都合のよい解釈をしているだけのように感じる。本書でも述べられているとおり、自分で物事を考える力は大切であるが、ある程度知識に基づいて論理展開をしなければ的外れな結論に至る恐れがある。 エッセイとして持論をあれこれ語るのは自由だし、1つの考え方として当然あってよいものだが、このような非論理的・非科学的な内容を真に受けているようでは、読者の程度が知れると私は思う。
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2024/06/01読破 一言 忘却すること。そして新しい知識を入れること。 感想 難しい言葉もありましたが、読者に読みやすいように配慮されていると感じました。非常に読みやすい6月の良いスタートを切れました。 下記は印象に残った点 p41 子供常に意味コンプレックスに苦し...
2024/06/01読破 一言 忘却すること。そして新しい知識を入れること。 感想 難しい言葉もありましたが、読者に読みやすいように配慮されていると感じました。非常に読みやすい6月の良いスタートを切れました。 下記は印象に残った点 p41 子供常に意味コンプレックスに苦しめられる読めても読めないことが極めて多い。それをおかしいとも思わない。文字を読むことができるが、意味がよくわからなくて読めない。 p137 エディターシップ 編集者は料理人と一緒である。第一次創造は創造を作ること、第二次創造は付加価値をつけること。 組織においては、第一次はプレイヤー第二次は監督 p213 忘却は寝ている間に行われる。よって、朝、活動すべし
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乱読により思いがけないことを発見する事に改めて気づかされた。 乱読だけでなく誰かと話すこともそうだし、色んな物に触れることにアイディアが生まれるんだなと思った。 そして散歩はやはり重要。 知的メタボリックシンドロームという面白い言葉にも出会えました。
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乱読、言葉の印象が変わる 日本語はアイランド・ファーム 言葉の論理が点的 文脈を読み解ける言外の背景までは読み手の素養の中にある。俳句が日本語の論理をもっともあらわれた様式。論理的では無い日本人というレッテルが霧消した。 乱読して、良く寝て忘れて、散歩して、ひらめきを得る。 励...
乱読、言葉の印象が変わる 日本語はアイランド・ファーム 言葉の論理が点的 文脈を読み解ける言外の背景までは読み手の素養の中にある。俳句が日本語の論理をもっともあらわれた様式。論理的では無い日本人というレッテルが霧消した。 乱読して、良く寝て忘れて、散歩して、ひらめきを得る。 励まされる本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私は興味のある本を手当たり次第読んでいるので、まさに乱読と言える。 その中の偶然的な発見という題名にとても心が惹かれた。 空腹の読書、満腹の読書というのも面白かった。 本が沢山ある家の子供は本を読む確率が増えそうだ、という昔から持っているイメージを覆された考えだった。 ただ今の時代、子供にとっても面白いものは沢山あるので、空腹になることがない。なかなか難しいことだなと思った。 本を図書館などで借りずに身銭をきって、自己責任のもと本を読む人は責任が伴うからこそ深く残る。 そして、失敗したとしてもその経験値が残る。 これはどちらもとても価値のあることだ。 身銭をきって自分で本を選ぶ、価値判断のできる人になりたいと思った。(もちろん図書館にもお世話にはなり続けるけど(笑)) 世の中や、人が勧める本もいいけれど、自分の価値判断のもと、純粋な気持ちで本を選びたい。 色んな価値観に縛られることなく「知的自由人」でありたい。 読めても意味がわかっていない本についても面白かった。 難解な本を何度も読む、 でもわからない。 繰り返し読むうちにわかった気になる、 そして自分の中での意味を見出し、 自分の理解でわからないところを補充する。 自分で思考するからこそ深い学びになる。 この過程はとても価値あるものだと思う。 わかりやすい本にはそれがないというのはわかる気がする。 私も難しい本を読んだ時の方が記憶と心に残っていることが多い。 それは多分その都度自分の中で噛み砕いて考えるからなんだと思っていたけど、 ここでも似たようなことが書かれていたのでとても嬉しい気持ちになった。 知識と行動はセットでないといけない、 知識だけ増えても何も変わらない。 行動(実生活)で活かしてこそ人生が豊かになる。 ただ知識が増えれば増えるほど、ところ構わず使いたくなる時がある。 使い所を間違ってはいけないなと思った。 相手がいる場合は尚更、余計なお節介にならないように気をつけないといけない。 本も元を辿れば1人の人間の思考が元になっている。 つまりあくまで一つの考え方。一つの引き出しに過ぎない。 そのまま素直に文章を受け止めるだけではなく、そこから自分で考えること繰り返す。 丁寧にゆっくり読みすぎて、 言葉の流れ、つながりを自ら絶ってしまい、底流にある言葉の意味をつかみ損ねるという考えはなるほどと思った。 風のごとくさわやかに読む。これも意識したい。 広く知の世界を、好奇心に導かれて放浪する。 遠くのものに心を寄せる努力。 セレンディピティと乱読、 本を正しく理解するのも大切だけど、 わからないこと、瞬発的に興味が湧いて試し読みしたもの、 軽い気持ちで読んだのに心に残っているもの、 それらのものは決して正しく読めていなくてもその点と点がいつか化学反応を起こすことがあるんだなとおもった。 本には色んな読み方があっていい。 どんな読み方がいいのか? それはその都度、自分の心が決めればいいんだ。 正解を探すのではなく、 自分で考えることを楽しみながら、 読書を楽しみたいな。
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乱読というのが、様々な本を読み漁るという意味合いで考えてこの本を手に取ったが、思ったよか違う内容であった。 本の読むスピードから始まり、読み方、古典、日本語など、一つのトピックスから様々な視点を含め、自分の経験を基に読書というものについて書かれている。 思った内容とは違ったが面...
乱読というのが、様々な本を読み漁るという意味合いで考えてこの本を手に取ったが、思ったよか違う内容であった。 本の読むスピードから始まり、読み方、古典、日本語など、一つのトピックスから様々な視点を含め、自分の経験を基に読書というものについて書かれている。 思った内容とは違ったが面白い内容であった。
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読書は、貪るように手当たり次第に風のように行うことで、セレンディピティが発揮される場合がある。(自己的まとめ) ジャンルや趣向に囚われることなく、失敗を恐れず好奇心に導かれて放浪することで、出会えるなにか。これが二次的創造。それが読書の(人生の)醍醐味。 でも読んで知ったつもり...
読書は、貪るように手当たり次第に風のように行うことで、セレンディピティが発揮される場合がある。(自己的まとめ) ジャンルや趣向に囚われることなく、失敗を恐れず好奇心に導かれて放浪することで、出会えるなにか。これが二次的創造。それが読書の(人生の)醍醐味。 でも読んで知ったつもりになってふんぞり返るだけでは無能(読書メタボ型近視)で、それを生きる力に結びつけることが重要。さらにはインプットにとどまらず、作品の生命に影響を与えるアクティブな読者になることを目指すべし。これが本当のアウトプットか。 忘却の肯定にも勇気をもらったし、散歩と朝の効用も著者の実感から。 乱読はまさに僕がやってることだけど、それが僕の場合セレンディピティにつながってるかは自信がないけれど、乱読の背中を押してくれたことがすでに励み。 あとは僕がどう作品に影響を与えられるか、だ。
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立ち読み 他の著書も読んでるかも 日本語の仕組み セレンディピティの説明、事例紹介がある 自身の経験としては、第4人称と第5人称の発見 夜型から朝型 太陰暦から太陽暦 Tonightは今日、トゥモローは、明日
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