トヨトミの野望 の商品レビュー
この本のモデルになっている会社の製品は、正直面白みがないと昔は思っていながら、一方でここ20年ぐらいは『なんか変わってきている?』との思いがあったりしたが、なるほど、この本を読むとその変化の理由がなんとなくわかった気がした。 それにしても、モデル企業にしてみれば結構衝撃的な内容だ...
この本のモデルになっている会社の製品は、正直面白みがないと昔は思っていながら、一方でここ20年ぐらいは『なんか変わってきている?』との思いがあったりしたが、なるほど、この本を読むとその変化の理由がなんとなくわかった気がした。 それにしても、モデル企業にしてみれば結構衝撃的な内容だと思ったけど、どうなんだろう?
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着色はあるにせよ、今のトヨタがこのように成り上がってきたのかと、ネットで登場人物を該当させながらストーリーに引き込まれました。 小説らしく、わかりやすく歴史の一部を学べる良い本でした。 武田さん最後までカッケェっす。
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「小説の形を借りたノンフィクション」と呼ばれ、現実のトヨタ自動車への圧倒的な取材力がこの小説にリアリティを生み出しており、その面白さの原動力となっているのは間違いない。 そのことを踏まえた上で、敢えてただのフィクションの小説として判断してみたいと思う。そうしてみてもやはり文句なし...
「小説の形を借りたノンフィクション」と呼ばれ、現実のトヨタ自動車への圧倒的な取材力がこの小説にリアリティを生み出しており、その面白さの原動力となっているのは間違いない。 そのことを踏まえた上で、敢えてただのフィクションの小説として判断してみたいと思う。そうしてみてもやはり文句なしに面白い。 企業小説としてサラリーマンの悲哀や苦悩、トップのマネジメント論、権謀術数、社内政治などなど(この辺りは島耕作シリーズに通ずるものがある)盛り沢山。その上で描かれる2人の主人公=創業家以外からの初のサラリーマン社長武田剛三と創業家のプリンス豊臣統一の重厚な人間ドラマ。これらが小説として面白すぎるので、こんなことが本当に、現実にあったの⁇と半信半疑になってしまう。 だとしたら裏事情が面白すぎる。特にアメリカでのロビィ活動の下りは特に著者の力の入れようがすごく感じられて面白かった。あの国との間でこんな駆け引きがあったのか…。 安本記者と田野木記者のモデルは著者本人かな。 自分は誰タイプだろう?と考えながら読むのも面白いかも。自分は御子柴タイプだと思った。大きなことをやるリーダーの器ではないけど、既に敷かれた路線はつつがなく進む。親近感が湧いて最後まで嫌いになれなかった。
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前から気になっていた小説。 文庫も出ていますが、買う前に、図書館で借りてきました。 誰がどう読んでもトヨタ自動車をモデルにした小説なんですが、 トヨタの歴史などをネットで調べながら読むと、 そのリアリティ度合いが半端ないことに驚かされます。 ここまでトヨタのことを知り尽くしてい...
前から気になっていた小説。 文庫も出ていますが、買う前に、図書館で借りてきました。 誰がどう読んでもトヨタ自動車をモデルにした小説なんですが、 トヨタの歴史などをネットで調べながら読むと、 そのリアリティ度合いが半端ないことに驚かされます。 ここまでトヨタのことを知り尽くしている著者って誰なの?と気になりますが、 梶山三郎というのはペンネームで実際には記者の方のようです。 本名が言えないくらい、トヨタの広告に対する影響力というのは絶大なのでしょう。。 私はトヨタ内部のことはほとんど知りませんが、 小説内はフィクションとノンフィクションが交じり合っているようで、 小説内の話がすべて事実という訳ではなさそうです。 さらに、小説内の武田社長(奥田社長がモデル)寄りのストリー展開で、 ジュニア(章夫現社長)や豊田家に対しては、 若干否定的な見方をしているようです。 昔の章夫現社長がどんな人だったのかは良く知りませんが、 昔はイマイチだったんですかね。 今は立派な社長になっていらっしゃるようにも見えますが。 これは続編(トヨトミの逆襲)も読むしかないです。 ※トヨトミの逆襲 https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4093865612#comment ちょっとネットを調べれば、 登場人物の誰がどのモデルかが分かります。 (合成モデルと言われている登場人物もいます。) 武田剛平→奥田碩氏 御子柴宏→張富士夫氏 豊臣統一→豊田章男氏 豊臣新太郎→豊田章一郎氏 豊臣芳夫→豊田達郎氏 豊臣勝一郎→豊田喜一郎氏 豊臣史郎→豊田英二氏 豊臣太助→豊田佐吉氏 九鬼辰三→古川晶章氏? 九鬼辰彦→西川幸男氏? 吉田拓也→齋藤明彦氏と内山田竹志の合成人物? 斎藤貢→野口紘一郎氏宮原彰氏の合成人物? ドーン・シモンズ→ブーン・ピケンズ氏 八田高雄→服部悦雄氏 ホセ・エミリオ→リカルド・C・シルベリオ氏 フェルナンド・マルノス→フィリピンのマルコス元大統領 エメラルダ・マルノス→マルコス元大統領の夫人、イメルダ 岡村泰弘→不明 速水徹→成瀬弘氏 山崎幸二→山本幸三氏 メアリー・ブランド・フレッチャー→鉄の女、英国元首相のサッチャー氏 トニー・ブレッド→トニー・ブレア元英国首相 堤雅也→大高英昭氏と岩月伸郎氏の合成人物? 中西徳蔵→浦西徳一氏 ジョージ・ボッシュ→ブッシュ元米大統領 佐橋龍之介→小泉純一郎元首相。 タカコ・レイモンド→小林明香氏 丹波進→渡辺捷昭氏 明智隆二→木下光男氏 参考 https://biz-journal.jp/2016/11/post_17311.html
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トヨタ自動車をモチーフにしたフィクション(小説)。 フィクションですが、細部が描かれていて、「現実のトヨタ自動車も、もしかしたらこんな感じなのかも」と想像させる内容です。
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最高の経済小説だ。架空の大企業の内部、暗闘をまるでドキュメンタリーのように抉り出している。 一般人では伺い知ることの出来ない、大企業の裏側。広告の引き上げというブラフで都合の悪い報道は潰してしまうため、大企業に批判的な報道はなかなかお目にかかれない。 そこを逆手に取り、覆面作...
最高の経済小説だ。架空の大企業の内部、暗闘をまるでドキュメンタリーのように抉り出している。 一般人では伺い知ることの出来ない、大企業の裏側。広告の引き上げというブラフで都合の悪い報道は潰してしまうため、大企業に批判的な報道はなかなかお目にかかれない。 そこを逆手に取り、覆面作家の経済小説として出したところに妙味がある。最高の経済小説だ。トヨタ自動車のWikipediaを見ながら、読み進めると面白さが倍増する。
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豪快でいて、緻密な戦略家でもある武田社長のキャラクターに惹かれる。単純に小説として面白かった。小説としてストーリー展開や各キャラクターの設定が本当かも、と思えて、そこまで現実離れしていないのがよかった。会社員であれば、組織の中の立ち振舞いとして、共感できる部分も多いと思う。この男...
豪快でいて、緻密な戦略家でもある武田社長のキャラクターに惹かれる。単純に小説として面白かった。小説としてストーリー展開や各キャラクターの設定が本当かも、と思えて、そこまで現実離れしていないのがよかった。会社員であれば、組織の中の立ち振舞いとして、共感できる部分も多いと思う。この男臭いストーリーを女性ならどう感じるか気になった。よくも悪くも、現実の大企業における女性社員の立ち位置もよく表しているのだろうと思う。会社の同僚に進めたくなる一冊。
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勧められてこちらを。 実際に誰が誰に該当するのかというメモももらって読む。 読み進めるうちにトヨトミの事が嫌いになりそうで… 武田社長がやり手で凄くかっこよかった!
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面白かった。虚偽も真実もないまぜてのストーリーの様子で、トヨ○のあのO社長、並び周りの人物の立ち位置も興味深く読めた。エピソードも、あーそんなことあったなーみたいにリアルでした。本当に小説⁈
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かなり面白かった。純粋に小説としてストーリーが面白いのと、おそらくほぼ史実であろう内容で知的好奇心が満たされる、という両面において満足度の高い作品。ちょうど現在に繋がる話で、自動車業界とトヨ○の見方が変わった。
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